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『最近の若者VS老害』という対立構造から考えた事

14回目の投稿になります。今回は世代間の認識や価値観の違いについて、最近考える機会があったので、それについて書いてみました。
それでは、ご覧下さい。

世代間の隔絶

皆さんは、「これだから、最近の若者は……。」という言葉を言われた事はありますか?僕は何回か言われた事があります。この言葉は、経験を積まれた方やそれなりの年齢の方が、口にする事が多いです。若い人は「まだまだ経験不足だから」という側面も含めて、叱咤激励の意味合いでこの言葉をかけているのでしょう。この言葉は、彼らは自分達の仕事やこれまでの経歴自体に誇りを持っているからこそ、出てくるのでしょう。加えて、自分達のこれまでの経験を絶対視する傾向にもあります。そこには自分自身が積み上げてきた時間や経験が無駄だったと思いたくないという感情があるからです。そこで積み上げてきた経験を下に助言をしてくれますが、上から目線で話す人も中にはいます(全員ではありませんが……)。

「老害じゃん。」これは若い世代の人達が年配層や年上の方に対して、使う言葉です。若者は「なんか古くね」、「ダサくね?」という視点から話を展開している時に出てくる言葉です。若い人たちにも若い人たちなりの感性がありますし、新しいものの方が今時だからという価値観があります。また、年配層の人達と比較して、経験が少ないからといって悪いという訳ではないです。少ない分、先入観を持たずに物事を見れます。どちらにしろ、若い世代の人達にとっては、真新しさこそが正義といった概念があるのでしょう。根底には、自分が時代に取り残されていると周囲に感じられるのが嫌という気持ちが見え隠れしていますね。

双方に共通して言える事は、自分達の世代の常識を徹底的に正義とし、それ以外を悪の対象として見ている事です。要は、両者がぶつかった時に自分達の当たり前をお互いに押し付け合っているので、議論に進展が生まれないのです。

良い物は良いと認める

話は変わって、僕の趣味のお話になります。僕はお笑いの動画を見るのが趣味で、動画サイトで芸人の動画を気分転換に見ています。好きな芸人は何組かいますがそのうちの一つにさらば青春の光というコンビがいます(個人的には、居酒屋のコントが一番好きです笑)。メンバーの一人の森田哲也は最近コンビ以外での活動も精力的に行っています。YouTubeでDIY専門のチャンネルを開設したり、フィンランドのスポーツであるモルックを究めて、日本代表にもなりました。その他番組の司会などもやっており、マルチな才能を発揮しています。ある日、森田さんが司会をやっている動画を見ました。その動画はビジネスマン向けに情報発信をしているチャンネルの動画です。この動画では、最近よく耳にする『DX』の分野について分かりやすく解説してくれたものでした。その動画内で、「DXの本質とは?」といった議論をしており、鍵となるのは『デジタルだけではなく、いかに人も変わっていけるか』が重要になってくるそうです。専門家は、「良くするのがちょっと面倒くさいなという気持ちが、実は一番DXを止めている。」とコメントをしていました。また、司会の森田さんも「良いものは良いとちゃんと認めようという気持ちになるのが大切になる。」と話をまとめていました。とは言うものの、人って変化をしていくのが難しい生き物なのだと動画を見て、改めて考えました。
(参考URL:さらば森田の差がつくニュース〜基礎編〜)

自分自身に新しい風を吹かせる

先ほど、DX推進を企業単位で進めていく中で、それを阻むのが『面倒に感じる人の気持ち』だと述べました。やはり、こういった最先端の技術を扱うのに抵抗があるのが、いわゆる年齢層が高い人やリテラシーがあまりない方々になってきます。ここで、若者が「老害じゃん。」と言いたくなるかもしれません。しかし、技術の進歩は早く、陳腐するのも早いです。年齢が若い人達でも、いずれ大人になったら、また新しい技術が誕生しているかもしれません。今、「老害じゃん。」と言って、馬鹿にしている若者達にもそれなりの年齢になる時は必ず来ます。その時に「最近の若者は……。」と若い世代を見下していたら、どうでしょうか。結局、年齢という括りでしか、物事を見れていませんし、自分達の世代を正当化しているにしか過ぎないのです。だから、変化しないで乗り越えようとするのではなく、自分達が変化していくんだという姿勢が必要不可欠になってきます。自分の常識や凝り固まった経験や価値観にしがみつくのではなく、時代や環境に合わせて、それらをアップデートしていく事が大切になってくるのではないでしょうか。そのためには新しい物に対する抵抗感に向き合いながら、自分自身に対して、新しい風を常日頃から吹かせていく事が重要になってきます。

という事で、今回はこの辺で!

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