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好きな事を『仕事』にするとは?

16回目の投稿になります。今回は、仕事に取り組む中で一度は誰もが考えるであろうテーマについて、僕なりに書いてみました。皆さんは好きな事を仕事にしたいと思った事はありますか?
それでは、ご覧下さい。

夢中になる事が大事とは言いつつも……

大学生の時に就活をしていた時の事。「仕事は夢中になれるかどうかを考えるのが大事なんや。」これは、ある大人の方に言われた一言です。確かに自分が前のめりになって取り組める事が仕事になれば、こんなに嬉しい事はありません。しかし、学生まで生きてきた中での経験だけで判断して、仕事が上手くいくかといったら、そうとは限らないと思いました。何故なら、多くの学生は社会人としての経験を積んでいない状態ですし、出来ない事の方が多いからです。「この経験で夢中になっていた。だから、この仕事でもこの気構えで取り組めば出来るはず」といった論理は慎重に考えた方が良いのではないでしょうか。結果的に夢中になったという抽象的な結果だけを引っ張ってきているだけなので、他の場面でも再現性が高いのかと言われると疑問が残ります。また、仕事において夢中になる段階に達するまでもある程度の時間を要すると思います。だから、夢中になれるかどうかという点に拘り過ぎない方が良いでしょう。夢中になれる事が分からないと無理に悩む必要はありません。自分自身の他のマインドの部分やこれまで得たスキルなども踏まえ、別の要素で自分が向いている仕事を見つつ、総合的に判断するのが良かったなあと就活時代を振り返って思いました。

好きな事ははっきりしているようではっきりしていない

解剖学者の養老孟司さんをご存知でしょうか。『バカの壁』等の有名な書籍を出版された方でもあります。養老さんが講演をした際に「好きな事をして行くためにはどうすれば良いか?」といった質問を学生からされていました。それに対し、養老さんは「自分の好きな事ははっきりしているようではっきりしていない。なんかの仕事をしようとする場合、大抵の仕事はありとあらゆる仕事をしなければいけない」とコメントをしていました。更に、自身の経験を交えながら、こういった話をしていました。

「患者は勝手に来るから、自分の好きな患者だけ見れるという事は無い。『心筋梗塞の患者だけ診たい』という事も出来ないし、『亡くなる時は勤務時間中にして』と頼む事も出来ない。好きな事をやりたかったら、やんなきゃならない事は好きにならなきゃいけないし、好きになるしかない。つまり、仕事を変えるのと自分を変えるのがどっちが楽かという話になる。これは俺は好きなんだと勝手に思った方が良い」

仕事だからと思ってやっている人の多くはその仕事を好きだと思う事にしている人で、そうする事で割り切って、仕事が出来ますし、ストレスも感じづらくなります。そうやって、仕事に取り組む事で、その中でも好きではない部分とそうではない部分に分かれてくるので、自分の好みがもっとはっきり見えてきます。嫌な事を好きだと思ってやるには、ある程度腹を決めてやらないといけなくなりますし、いつでも逃げたいだと上手くいかないですし、中途半端になってしまいます。実際、オックスフォード大学が行った研究では「仕事は仕事」 と割り切って日々の業務に取り組むタイプが優秀な傾向がありました。ひとまず、仕事と腹を括って、集中して取り組むという姿勢が重要だと改めて気付かされましたね。
(参考URL:【養老孟司】好きなことするためには、どうすれば良いか?【養老先生の回答は? ●●という考えが大事です。】)
(参考記事:「好きなことを仕事にしたい人」が、実は“どんな仕事も好きになれない”ワケ)

芸は身を助く

僕の最近の仕事について話をします。企業への営業活動の一環として、テレアポだったり、上司の商談への同行を行っています。それ以外にもやる事は沢山あります。書類にハンコ押したり、エクセルでの計算などの事務作業です。最初はこの作業が大変に感じましたし、地味だなあとも思いました。でも仕事として取り組むからには、自分は給料という対価を貰っているので、やはり、真面目に取り組まなければと思い直し、仕事に取り組む意識も変わっていきました。この意識で取り組み続ける中で「この仕事地味だな」ではなく、「この仕事をどうやったら最適化できるか、効率化出来るか」と考えながら取り組むようになりました。と同時に、「もう少し学生のうちにエクセルの勉強しておけば良かったなあ」と小さな反省をしました。なので、今、書籍を買ってエクセルの勉強中です。恐らく、このエクセルを身に付ければ、より仕事の密度を上げられる事に繋がります。こういった基本的なスキルを馬鹿には出来ないなと改めて感じました。『芸は身を助く』という言葉がありますが、スキルによって自分の仕事をより良いものにする事は出来ると思います。まず、好き嫌いしないで様々な仕事に取り組んでみると、いつの間にか自分を助けるスキルや考え方が身に付くのではないでしょうか。逆に、好きな事しかやらない人間は好きな事しか身に付けられないのです。好きな事を仕事にしたいのであれば、まず目の前の仕事に取り組み、それを一つ一つ積み重ねて行く事の重要性に改めて気付かされた今日この頃です。

という事で、今回はこの辺で!

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