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キャリア・仕事

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【キャリア・仕事】キャリア構築・仕事論など若手ビジネスパーソン向けのエントリー集。
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記事一覧

残酷な社会を生き延びるためのキャリア戦略は、どう考えればよいか?

・・・というタイトルの書籍を企画しました。 === 書き出しここから 理科系の東大生たちに講演をする機会がありました。ユニークな経歴を持っていて、いくつかの IT ベンチャーでエンジニア・研究者の採用実務に携わってきた私には、「キャリア戦略」をテーマにした刺激的な講演を期待されていたので、喉も裂けよとばかりに自分のキャリア観を熱く語ったところ、講演後の質疑応答の時間に、一番前の列に座っていた真面目そうな学生からこう質問されました。 「コンサルに行ってから事業会社に行った

【DELL U4919DW】 KVM 付きのドッキングステーションになるスーパーウルトラワイド曲面モニター

以前書いたデスクツアー記事で、49 インチスーパーウルトラワイド曲面モニターを紹介しました。 半年ほど使ってみて「単にデカいだけじゃない」ことが分かったので、今回はこの巨大モニターの便利な使い方を紹介したいと思います。 仕事用マシンと私用マシンとを簡単に切り替えられる会社から支給された仕事用マシンを自宅に持ち込んでリモートワークしている人は少なくないでしょう。 でも、仕事用マシンを自宅のディスプレイと周辺機器(マウス、キーボードなど)に繋いでしまうと、もともと自宅にあっ

狂気をもって人生を破壊せよ〜「四月は君の嘘」から学ぶ人生の自由

「四月は君の嘘」という漫画を知っているでしょうか。アニメ化はもちろん、広瀬すず主演で実写映画化までされた大ヒット漫画です。 主人公は「神童」と呼ばれた天才ピアニスト少年。彼は母親の死をきっかけにしたトラウマによって、11 歳でピアノを弾けなくなってしまいました。 新川直司・作, 講談社・出版「四月は君の嘘」第1巻より 少年はピアノから遠ざかり、普通の中学生になりました。幼馴染と馴れ合いながら、居心地のいい日常が流れていきます。それでも、彼の目には、世界は「モノトーン」に

就活ダメだったあかりの仕事相談〜おじさんから愛をこめて

トゥルルル……ピッ! 
叔父🧑🏼‍🦱「おぅ!あかり!LINE で電話してくるの珍しいな!いっつも既読無視…」 

あかり👩🏻「うわああぁぁん!!おじさああぁぁーーん!!」 🧑🏼‍🦱「ん!? どうした!?」 

👩🏻「私……もう人生終わったかもしれん…😭」

 🧑🏼‍🦱「なんで!?」 

👩🏻「会社辞めちゃうかも…」 
🧑🏼‍🦱「え?…いまの会社が嫌なんか?」 
👩🏻「めっちゃ嫌😒」 
🧑🏼‍🦱「ほな辞めたらええやん」 
👩🏻「え?新卒で入社してまだ1年よ?」 
🧑🏼‍🦱

採用面接で「コミュ障な企業」を見分けるたった1つのシンプルな方法

これまで何回か転職してきましたので、中途採用の面接をたくさん受けてきました。 どの面接も前置きはたいてい同じです。例えば、こんな感じ。 ところが、前置きから面接に入った後の流れは、企業によって次の2つのパターンに分かれます。 1つは、採用の担当者が自社の事業内容などを説明するパターンです。例えば、こんな感じ。 もう1つは、担当者が候補者に自己紹介を求めるパターンです。例えば、こんな感じ。 さて、この記事で私が言いたいことは、「前者の方が後者より企業として優良である傾

無礼は死を招く~PS4「ヒットマン2」から学ぶ無礼の害悪

「他人には礼儀正しく接しましょう」 当然と考えられているコミュニケーションの基本ですが、最近ハマったゲーム「ヒットマン2」をプレイしてその理由を嫌というほど思い知りました。 その理由は簡単。「無礼は死を招く」のです。 *** 「ヒットマン2」がどんなゲームかは、公式動画を見ればすぐに分かります。要するに「悪党どもを暗殺せよ」です。 リアリティあふれる美しいグラフィックのフィールドで、いま目の前で生きているターゲットを殺すので、遊び始めた最初のうちは、思わずこの暴力の妥

なぜあなたの報告はボスをイライラさせるのか?~その原因と対策まとめ

「もっと要点をかいつまんで報告してくれ!」 仕事の報告でボスをイライラさせたことのある人は多いと思います。では、なぜボスはイライラしたのでしょうか? 「そりゃあ…私の報告が『かいつまんで』いなかったから…」 では、「かいつまんで」いる報告と「かいつまんで」いない報告では、何が違うのでしょうか? 結論から述べると、かいつまんだ報告は次の3つの条件を満たしています。 (1)前回の報告と今回の報告との関係を説明している (2)結果に直接関係する事実を明らかにしている (3)

新卒が就職ガチャで当たりを引く方法~最適なキャリアを組み立てる戦略とは?<場外乱闘編>

取引先での特殊な縁であったり、自分の趣味で作ったコミュニティによる人脈であったりなどで、いわゆる新卒~第二新卒と呼ばれる若者と話す機会がよくあります。 彼ら/彼女らに前作(前編・後編)を読ませたところ、たいへん不評でした。 「言いたいことは理解できるが、結局どうしていいかが余計に分からなくなった」 「ユニークネスを考慮するとは具体的にどういうことか」 「『最適なキャリアの作り方』とタイトルに付けておきながら、最後に『何の意味もない』と突き放すのはいかがなものか」 なるほ

新卒が就職ガチャで当たりを引く方法~最適なキャリアを組み立てる戦略とは?<前編>

そろそろ新卒採用が本格化する時期ですね。 そこで、これから就職活動に突撃する若者の立場から、合理的なロジックとおっさんの経験に基づいて「最適なキャリアを組み立てる戦略」を考えてみました。 ガチャにもガチャなりの戦略がある最初に無慈悲な前提を明らかにしましょう。 就職はガチャです。 上司・同僚に恵まれ、やりがいのある仕事を与えられ、楽しみながら能力をぐいぐい伸ばせる環境を運良く引き当てる人もいれば、それとは正反対のハズレ環境を運悪く引いちゃう人もいます。 どれほど熱心に

新卒が就職ガチャで当たりを引く方法~最適なキャリアを組み立てる戦略とは?<後編>

前回は、「就職はガチャ」という前提のもとで、「どうすればハズレ企業を引いてしまう確率を下げるか」を解説しました。 → 前編はこちら 今回は、新卒採用の段階からキャリアを中長期で考える方法を解説します。 キャリアは半世紀も続く中長期を考える上で最大のポイントは、「キャリアは半世紀も続く」という絶望的なロングスパンを考慮することです。 4年制の大学を学部で卒業した場合、今の若い世代は50年以上働くことになるはずです。健康寿命が延びるのに、年金の給付額は減るからです。70歳超

実際に会社を作って勉強になったこと

零細とはいえ会社を作って細々と自分で商売をすると、普通に会社勤めしているだけでは経験できないことを経験し、いろいろと勉強する機会がありました。そこで、今回は私の個人的な経験をシェアしたいと思います。 謎の「コンテンツ制作会社」から電話がかかってくる会社を登記すると、登記簿謄本が公開されます。コンテンツ制作会社は日々それをウォッチし、起業直後の会社を狙って「取材させて欲しい」と電話をかけてきます。 なんでも「御社のように新しいベンチャー企業が、どんなビジネスを進めようとして

「なんでウチの会社は PDCA がまわらないの?」と思ったときに読む話

今回は「PDCA がまわらないのはなぜか?」という話をします。というのも、ある友人が「ウチの会社は全然反省しない」などと珍しいグチのこぼしかたをしていたからです。 おもしろいと思ったので「なぜ反省(学習)できないのか?」をしばらくまじめに考えたところ、経営者が「自分は会社のことを知り尽くしている」と勘違いしているからではないか?という仮説にたどり着いたので、それを順番に説明しようと思います。 「知ったかぶり」をする脳のバグ最近「知ってるつもり~無知の科学」という本を読んだ