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編集のことを考えるきっかけになった話

このところ編集のことを書いている記事が、いくつかあります。

ここで書いたように、もともとやっていた仕事ではあるけれど、現場で獲得した技術なので、プロとして通用するものなのか自信が持てませんでした。

でも、実は、会社で社内報を担当するようになった、毎月1回をめどに、先月10号を出したのですが、この経験が、私の中に、編集を呼び戻すことになったのです。

巻頭は社内から誰か一人をピックアップしてインタビュー。あとは社内で起きたことや、みんなに伝えたいことを乗せていきます。

最近公開した仕事(弊社はウェブ制作会社なので、ウェブサイト)を紹介したり、誰かが面白いと思ったウェブサイトを紹介したり、来月の誕生日が誰かとか、その月にまつわる小ネタを書いたり、会社の施作の解説を書いたり。まあ、いろいろなんですが、所詮A4裏表なので、多寡が知れています。

最初は、何を書くかも、企画も会社主導で、あれを書いてという指示で始めたんですが、だんだん、自分であれが良いかとか、これは書けるかとなってきて、あれ、俺、編集好きじゃん、と思い出したのでした。

10年近く離れていた分野ですが、もう一度、自分が望むならば、この分野なのかなと思わせてくれたのが、小さい仕事ですが、会社の社内報だったのです。

なぜ、社長がこの仕事をやるように命じたかは聞いてませんが、多分、私がしょぼくれているのを見て、何かできそうなことを与えようと思ったのでしょう。会社も新陳代謝の時期で、人の入れ替えがあったり、会社も移転したり、チーム制を新たに導入したりと、社内に情報共有の場を作る必要があったことも事実です。最初は、チーム間の情報共有が目的だったのですが、あの人の意外な側面を知ることができるインタビューコーナーに興味が集まっているのも面白いです。

そして、私は昔から、このインタビューという仕事が好きなのですね。比較的得意でもあります。

その場で、思わぬ話を引き出すことができたときの喜びというのは、他にないものがあります。

ずいぶん前になりますが、仕事である方をインタビューして、原稿をまとめてチェックに出した時に、3文字だけ直しが入ったことがあります。マネージャーの方からは、これほど直しの少ないインタビュー原稿は珍しいです、とお褒めいただいたのですが、私は、読み直して、そのたった3文字で、ぐっと原稿が良くなっているのに気がつき、その方に敬意とともに畏怖を抱いたものです。

その方とは、茂木健一郎さんでした。

そういう体験も含めて、インタビューは準備も必要ですし、当日は大変緊張しますが、楽しい仕事でした。

でも、それも自己流でなんとか切り抜けてきたことばかりなので、自信を持って挑めるような方法論を身に付けたいものです。

それには生き方から考えないといけないのかもしれないけれど。



サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。