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漫才論| ¹⁶⁸「誹謗中傷」しても鬱憤が晴れない方に試してほしい"心が晴れる"考え方

以前,とある漫才師のファンの方から,「その漫才師に対する誹謗中傷をSNSで目にしてしまいつらい思いをしている」というご相談を受けたことがあります。ネット社会における「誹謗中傷」は,誹謗中傷された有名人だけでなく,ファンの心も傷つけます

匿名で「誹謗中傷」を投稿する人は,その人自身も相当ストレスが溜まっていて,本当につらい状況にある方もいると思います。だからといって,「誹謗中傷してもいい」というわけではありませんし,何より,「誹謗中傷しても本当の意味ではストレスは解消しない」ということに,ほとんどの方が気づいているはずです。「誹謗中傷」をして本当の意味で得をする人は,誰もいません

自分がつらい思いをしているときに「人の気持ちを考える」のは難しいことですが,それでもあえてこれをやってみると,心が晴れることがあります。少なくとも,鬱憤うっぷんを「誹謗中傷」という形で吐き出すよりは,自分の心身にとって間違いなく有益です

誹謗中傷された有名人の
ファンの気持ちを考えてみる

「誹謗中傷」された本人は当然つらいですが,中にはそこまで気にしない人や,自分の中で割り切れる人もいます。でもそれは,本人だからです

ファンというのは,家族や親族に近いと思います。本人であれば,誹謗中傷の内容があまりにもくだらなければ「くだらない」と割り切れる人もいますが,家族や親族の場合はその「誹謗中傷」が,まったくの事実無根なのか,半分は本当なのか,全体的に本当の話なのか,事実が分からないので,「ああでもないこうでもない」といろいろ考えてしまいます。その人のことを「信じている」「信じたい」という気持ちが強いですが,それでも,「人間は誰しも間違うこともあるし・・・」という思いもあるので,葛藤が生じます

このように,「本人ではないからこそ感じるつらさ」というものがあります。家族であれば,本人に確かめることも可能(実際には家族でも確かめにくい)ですが,ファンの場合は事実を確かめることは普通できないので,つらい気持ちがいつまでも残ってしまうことがあります

自分の心を晴らすために
人の気持ちを考えてみる

「誹謗中傷」をする人からすれば,「そんなファンの気持ちなんて知ったこっちゃない」と思うかもしれませんが,「自分の心を晴らすために人の気持ちを考えてみる」という方法を,一度でいいので試してほしいです。どちらにしても,「誹謗中傷しても心は晴れない」ということだけは絶対確実なので,だまされたと思って試してほしいです。「思いやりの気持ちを持て」とかそういうことを言っているのではなく,ただただ「自分の心を晴らす」という目的で,やってみてほしいです

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