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哲学エッセイ

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魂を込めたエッセイです。
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エセーを読んで感じたこと

入院中にモンテーニュの『エセー』全6冊を読んで感じたことはモンテーニュが現代に甦ったら名ブロガーだなあと思いました。引用の仕方も抜群でラテン語にひいでておりなんでも器用にこなせるあたりがブログを書くうえで重要なことだと思いました。

ドストエフスキーについて

 私はドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を中学生から高校生にかけて読了した思い出があるが、内容がかなりおぼろげなため今、もう一度精読している。すると不思議なものでドストエフスキーの他の作品も読みたくなり、『悪霊』も読み込んでいる。ドストエフスキーはロシアの作家であるが世界文学を見渡してみると評価が高い作家でもある。しかし、ドストエフスキーが好きな人々は同じロシアの作家であるトルストイを敬遠す

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ストア派哲学の学び方

ヘレニズム哲学の一派でゼノンが鼻祖となる学派をストア派哲学とよぶ。後期ストア派のエピクテトスやセネカの著作を私は図書館で借りて受肉化している。そして、キケロの弁論集も借りてきた。後期ストア派には五賢帝のひとりマルクス・アウレリウス皇帝がいるが、彼は『自省録』という著作を著しており、私は大いに参考にしている。ストア派の基本的な考え方はざっくりいうと。

「自らに降りかかる苦難などの運命をいかに克服し

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モンテーニュの『エセー』を深読みする

 図書館で松浪信三郎訳の『随想録<エセー>』をかりてきたので、深読みしている。この本は古代ローマの書物の引用がベラボーに多い。なぜかというとモンテーニュ自身が幼少期に古典教育(主にラテン語教育)を叩き込まれたためだと言われている。記憶力があまりないと文中より読者に語りかける。それは」記憶力よりもむしろ判断力がある方がいい」と物語っているのである。
 また、「哲学は死ぬことを学ぶこと」だとも読者に語

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ヘブライ語の難しさ

ぼくは聖書を原文で読みたい!というひそかな願望から、ヘブライ語を学んでいる。これがかなり難しい。ヘブライ文字をたたきこんでいるが発音のルールがとてもややこしく、閉口してしまう。旧約聖書はヘブライ語でかかれているので、ヘブライ語をやらざるを得ない。まずは、テキスト通読しながら学んでいこうと思う。来年までには旧約聖書の『創世記』と『箴言』を読むことができたら、と考えている。語学の道は長い。