ドストエフスキーについて

 私はドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を中学生から高校生にかけて読了した思い出があるが、内容がかなりおぼろげなため今、もう一度精読している。すると不思議なものでドストエフスキーの他の作品も読みたくなり、『悪霊』も読み込んでいる。ドストエフスキーはロシアの作家であるが世界文学を見渡してみると評価が高い作家でもある。しかし、ドストエフスキーが好きな人々は同じロシアの作家であるトルストイを敬遠する傾向があるらしい。なんとも不可思議なことである。私は両方とも読むことができるのでかなりのイレギュラーである。私はクリスチャンなので無神論者が主人公の『悪霊』を読むにあたってはかなり慎重だったが、文芸YouTuberムーさんが考察動画を出しており、その動画をたよりにすこしずつ読みほどいているところである。また、ロシア系YouTuberのあしあさんとありょーなさんのロシア文学についてのコラボ動画もありこちらも大いに参考になった。
 ドストエフスキーはキャラが立っていて日本人のオタク文化に溶け込みやすいが、トルストイはどちらかというと戦争の情景描写、とくに『戦争と平和』などが際立っているので読み比べをしてみるとおもしろいかもしれない。

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