生成AIって本当にすごい!でも…
こんにちは、デジタル推進室の中の人です。
早速ですが、生成AIってほんと便利ですよね。(しみじみ思います)
今回はそんな思いも込めて、庁内での生成AIの活用について書かせていただきます。
先に申し上げておきますが、長文書くのが不慣れで、かつ、書きたいように書いていますので、若干乱筆乱文となりますこと、あらかじめご容赦ください。
生成AIとの出会い
去年の今頃くらいまでは、私もまだそんなに“仕事でがっつり使うもの”というような感覚がありませんでした。
ですが、突然トントンと話が進んで、今年4月から、藤沢市で職員が生成AIを使えるようになりまして。
それから、どれだけお世話になっていることか。
何か文章を作ってみようという時には、とりあえず生成AIを使って作ってみたりしますし、ちょっと無茶ぶりっぽいようなプロンプト※で、反応を見てみて、また活用のアイデアを練るとか、基本ほぼ毎日触っております。
※プロンプトとは,AIに対し作業をするよう促す指示のこと。
自分にとって、もはや、生成AIは、いわば毎日使う文房具の一つみたいになってきています。(パソコンで完結する作業が多いので 実際にペンや鉛筆で字を書くのもまれになってきていますが、もののたとえです)
それにしても、最近の技術進歩のスピードって凄まじいですね。
とにかく様々な点で、驚かせてくれる技術です。
というように、本当に毎日生成AIの恩恵をありがたくいただいている私ですが、全国的にはまだまだ「生成AIって何?」って思う人も多いはずなんですよね。庁内しかり。
新しい技術が一般に広まって、みんなに使われるようになるまでには時間がかかります。YoutubeやFacebook、Xなど今やだれでもどこでも利用されているサービスが、広く認知されるようになるのに、相応に時間がかかっているように、生成AIだって、庁内全体に普及するには相応に時間を要するはず。
ならば。広げなきゃダメじゃん!?
私が感じている生成AIの凄さを、いち早く多くの人に知ってもらい、活用してもらい、DXの一つとして、広く認知してもらうために何か行動を起こさなければ!
ということで、今年の春から草の根的に生成AIの普及活動を進めてきました。
例えば。
私の所属するデジタル推進室では、『FUJISAWA DX TIMES』という庁内広報媒体を作っていまして、約2か月に1回、庁内のDXを紹介しています。
まずは、このメディアを使って、広く職員に生成AIの使い方や利便性を紹介し、時には号外で特別な情報も発信してみたりしました。他の自治体が共有してくれたプロンプトアイデアなんかも、このメディアで紹介し、庁内の職員が生成AIをもっと身近に感じられるようになればと頑張ってみました。
または、昨年度は企業との実証実験の成果を企業主催のセミナーで発表する機会もあったりしましたので、こういった場も活用して、生成AIの取り組みを内外にお示しするような活動もしました。
そんなような取り組みが功を奏したのかどうかはわかりませんが、庁内での生成AI利用は安定して進み、少しずつトークン※の消費量も増えています。
※トークンとは、データを処理する単位のこと。
しかし。壁にぶち当たる。
庁内全体での積極的な利用が進んでいるかという意味では。
うーん、もう少し頑張りが足りないかなぁ。。。
ユーザー数が思うように伸びない状況。
どうしたものか。
まあ、もちろん、こういう時期が来ることは想定内。
そういう頭打ち感が来ちゃうのは予測の範囲内。
何事も、新しいものに関心を持つには、実際に触れてみることが大事。
例えば書籍を例にしてみるとわかりやすい。
これは、私に限ったことかもしれませんが、書籍などを友人にすすめられたとしても、すぐさま読むかどうかは別ですよね。なにか理由をつけて、
ずるずる、ずるずる。もしかしたら、読まずに、ねえ、あの本読んでみた?なんて言われたときに、ハッとする。
この場合は、“読む”につながるような、はっきりした“きっかけ”、例えば、もともとその分野のことを勉強してみたかったとか、もともと探してた本だったとか、本人の欲求につながる何かが必要になるんです。
生成AIも同じで、
世の中では、すごいねー、便利だねーという評価が飛び交ってはいても、いざ自分に関係があるものだと理解しないと実際の利用にはつながりません。
実際に触れてみて初めてその価値がわかるんです。
そこで、乾坤一擲。研修しようぜ!
かねてから企画していたハンズオン型の研修。
こういう事態になることを想定しつつ、練りに練ってようやくこの10月に実施しました。
題して “デジタルトレンドセミナー”
ジャーン!!!
そもそもは、生成AIに限定したセミナーというわけではなく、広く新しいデジタルトレンドを知って、自治体としての活用を自分の目線で感じて考えるきっかけの場として、こういう研修あったらいいよねということで構想していた枠でした。
たぶん、また新しいテクノロジーが出てきたらその活用を考える場としても、こういった体験する場の提供は多くの自治体職員にとって、これからとっても重要になっていくだろうなぁと思います。
デジタルトレンドセミナーは、とにかく、体験を通したものであることが重要と思っていますので、今回、生成AIをテーマにする上では、実際に触れていく中で知ってもらうことが欠かせないと考えていました。
よって、実際に庁内に導入している環境に触れながら、セミナー受講後すぐさま使えるようにできるように、さまざま工夫を凝らしました。
なお、今回のセミナー開催では、中京圏を中心に初学者向けのテックセミナーなど多くの実績をお持ちで、昨年来、デジタル人材育成において色々情報交換を交わすなど密に交流を行っている企業さんにセミナーコンテンツのご提供をお願いしました。
私の持論ですが、やっぱり、餅は餅屋。
そして、プロは一日にしてならず。そしてプロの仕事には 学ぶべき点が数多いのです。
ちなみに、こちらの企業は、昨年度、本市職員を対象としたDXセミナーを開催した際に講師を務めていただいておりまして、非常に分かりやすくDXのアプローチを解説していただき、私どもとしても安心して講師をお任せできるとっても大事なパートナー企業様です。
閑話休題。
構想に実に半年をかけて準備を進め、1か月の募集期間を設けて応募者多数を願いつつ。
いざ、公募開始!のるかそるか!どっちなんだい!?
公募枠80名に対して、どのくらいの引き合いがあるのかなぁとドキドキしながら。
結果、定員に対して8割超の応募をいただきました。
ちなみに、そのうち半分くらいは公募開始後1週間で埋まったので、なかなか職員の関心の高さを物語る反響があったのだと思います。
で、どうだった?
いやーよかった。なんの飾りもない本当に素直な感想です。
研修の様子はこんな↓感じ(皆さんのお顔が露出しないように 写真に補正入れています)。
イメージわかないでしょうけど、大喜利ありのクイズあり笑いありのなんでもありの要するにエンタメ要素いっぱいの研修でした。
参加してみた人だけに見える風景があるってことです。ご興味あるかた、次の機会に応募お待ちしています!
こういうDX系、特に完全新規ものの研修って、公募かけるまではどんな引き合いがあるかまったくわからないので、ある意味、金脈探しのような感覚です。
当たれば大反響、外れれば “ちーん” となる。
当然そうならないように、ほかの自治体さんなどの取り組みをものすごい数を調べながら、また、ほかの研修のアンケートで収集した意見などもじっくり読み込んだりしながら、藤沢市職員向けに何がウケる、アタる、バズるコンテンツになりそうかな?ということを日夜考えた結果です。
※実はこの点に関しては関係者とともに余念なく準備しています。結構自信ありますよ。
そんなこんなで10月中盤の2日間、計4コマで、エントリー総勢65名の前向きに生成AIを活用してみたい!という皆さんにお集まりにいただき、無事研修完了と相成りました。
だから、どんな研修だったのさ?
それは 受講したみなさんに聞いてみるのが一番。
受講後アンケートでいくつか受講した皆さんからのピックアップしたので、お伝えすると。。。
Aさん:もともと生成AIの存在自体は知っていたが、どのようなものなのか、使って何ができるのか、使っても大丈夫なのか等知らないことばかりで使っていませんでした。
実際に触れてみたり聞いたりすることでこんなにも業務改善に繋がりそうなものなのかと驚き、今後使ってみたいと感じました。
Bさん:とても有意義なセミナーだったと感じました。職場で積極的に共有していこうと思います。直近で予定されているデジタル人材育成研修(公募制のワークショップ形式のDX研修が10月末から開講)には参加できませんが、またこのようなセミナーがあったら参加したいと思いました。
Cさん:雰囲気も含めておもしろい研修でした。画像や音楽作成するAIも使ってみたいと思いました。
Dさん:デジタル化の波に取り残されないように、、、という気持ちのある職員にとっては、こういった研修はとても有意義であると感じる。ありがたいです。
Eさん:今回の研修がなければ、ChatGPTを知ることが無かったと思いますので、本当にありがたいです。超初心者の超初心者による超初心者のための自己研鑽勉強会を開催して、広げていきたいと考えています。
・・・などなど、多数のポジティブなコメントをいただきまして、研修の企画側として大変光栄に思います。
もっとも響いたコメント。
ちなみに、私個人としてもっともうれしくなったコメントはこちら。
Fさん:この研修に限らず、デジタル推進室の攻めた取組は個人的に好きです笑
そうなんです! わかってもらえていてよかった!
めっちゃ攻め姿勢で、ゼロ⇒イチで日々開拓していますので、こういうコメントはめちゃくちゃうれしいです!
・・・ってな感じで デジタルトレンドセミナーは、参加者の皆さんのハッピー感あふれる実に華々しいフィナーレを迎えることができたというわけで、そんなことをぜひ皆さんにお伝えしたいと思い、せっせとパチパチとこの記事を書いているというわけです。
で、今後はどうするの?
実は、いろいろ構想を練っているところですが、今回のセミナーの結果を踏まえて、さらに考えがまとまってきた感じがあります。
さーて、次は何かな? みなさん、お楽しみに。
以上、書きたいことをざざっと書かせていただきました。下手な文章でとても読みにくいのではないかと思いますが、お読みいただいたうえで生成AIと人材育成のことで何か感想やご意見などがあれば、ぜひぜひ、デジタル推進室中の人までご連絡ください。
以上、中の人でしたー。
生成AIって本当にすごい!でも…やっぱりすごい!
おしまい