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夢は必ず叶うわけではない、けど

イラストレーター・画家として活動をはじめてふと、中学生の頃の自分が将来の夢「イラストレーター・絵本作家」と書いたことを思い出しました。
とすると、わたしの夢は今ほぼ叶っていることになる。

夢を叶えたなんて、思っていませんでした。まだ叶えてないとすら思っています。が、客観的に見ても、絵で仕事して食べてるのだから、間違いなくイラストレーターだ、という自覚が最近やっと芽生え始めました。

そんなイラストレーターになる。という夢は大学進学をめざすころにはすっかり心のどこか奥の方に行ってしまっていました。
わたしは高校卒業後、建築学科に進学しました。そこでの新たな夢はおそらく建築家になることだったし、間違いなくそのつもりで全力であらゆることに取り組みました。
課題でいい成績を取る、コンペで賞を取る、そんなことをずっと目指して頑張っていました。
だから、少なくとも、やはり大学生の頃の夢は建築家になることだったんだと思います。

大学卒業後、ゼネコンに入り、その先に自分で事務所を持った建築家になれるという夢の続きがあると思っていました。一方で絵を描くことはライフワークなのでずっと続けていて、体調を崩し、死ぬならいざどちらを選ぶかとなった時に自分の心と体に合っている絵を選びました。夢を諦めるのはすごく苦しかったし、周りができて私ができないこととが悔しくてたまらなかった。でも奥にしまってた夢を思い出してなんとなく進むことができました。
だからわたしの建築家になる夢は、叶わなかったということになる。多分これからも叶えようとはしないと思う。今の夢が楽しいから。

叶わなかった夢にとらわれず、叶った夢のその先をこれからも見ていきたい。

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