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QRコード付きDMからのアクセスを計測する方法

こんにちは。フジプラスコンタクトセンターのワキです。

ダイレクトメール(DM)の効果を測定する方法の一つとして、
DMに記載したQRコードから、サイトにアクセスされた件数を集計するというものがあります。

サイトのアクセス解析に、Googleアナリティクスを使用されている方も多いと思いますが、実はGoogleアナリティクスはデフォルトのままだと、QRコードからのアクセスを判別することができません。そのため「パラメータを付ける」という方法で、アクセスを判別できるようにします。

どうやってQRコードからのアクセスを計測すればいいのか、というご相談を受けることがありますので、今回はその方法について、書き留めておきたいと思います。


Googleアナリティクスを使った集計方法

Googleアナリティクスでは、サイトに訪れたユーザーがどこから来たかを「参照元」という情報で分析することができます。

Google アナリティクスのユーザー獲得画面

Google検索やYahoo!検索の結果から飛んできたものやSNSからの流入など、参照元別に件数がわかります。QRコードからのアクセスの場合、この「参照元」の情報が自動では割り振られないため、パラメータを使って明示的に指定する必要があるのです。

GA4の場合、初期状態では「参照元」を表示するメニューがありませんので、レポート→ライフサイクル→集客→ユーザー獲得を表示し、プルダウンから「最初のユーザーの参照元 / メディア」を選択すると表示されます。(下図)

参照元 / メディアを選択するプルダウンメニュー


パラメータ付きURLの作成方法

パラメータ付きURLというのは、リンク先となるページURLとその末尾に変数を列記したもので、下記の例のような形です。

例)https://fujiplus.jp/dm/index.html?utm_source=QR&utm_medium=DM&utm_campaign=testCampaign

URLパラメータに必要な要素として最低限、以下の文字列を用意してください。注意点としては、指定する文字列は必ず半角英数字にすることです。

1.リンク先のURL
  誘導させたいウェブページのURLを指定します。
  例)https://fujiplus.jp/dm/index.html

2.utm_source(参照元)
  アクセス元の種類を指定します。任意の文言で良いのですが、
  この場合は「QR」とすればわかりやすいでしょう。
  例)utm_source=QR

3.utm_medium(メディア)
  ページに誘導させた媒体を指定します。広告の種類やemailなどが
  該当しますが、ここでは「DM」もしくは「Directmail」として
  おきましょう。
  例)utm_medium=DM

4.utm_campaign(キャンペーン)
  任意のキャンペーン名を指定します。
  例)utm_campaign=testCampaign

※パラメータの種類については、アナリティクス ヘルプに詳細があります。

上記の1~4までをつなぎ合わせると、パラメータ付きURLが出来上がります。
パラメータとパラメータの間には「&」を、リンク先URLとパラメータの間には「?」を入れてください。

例)https://fujiplus.jp/dm/index.html?utm_source=QR&utm_medium=DM&utm_campaign=testCampaign

Googleが公式ツールを用意してくれていますので、それを使うとわかりやすいかもしれません。

作成したパラメータ付きURLを、QRコードに変換してDMに使用しましょう。


Googleアナリティクスでの見え方

DMを配布したら、Googleアナリティクスでアクセスを確認してみましょう。先ほどの「ユーザー獲得」画面で、「参照元 / メディア」を表示します。QRコードからのアクセスがあれば、下図のように指定したパラメータ文字列が表示されるはずです。

このように、URLパラメータを使うことで、QRコードからのアクセスされた件数を集計することができます。


URLパラメータを使う際の注意点

DMを使ってサイトに誘導したのだから、誰がアクセスしたのか(もしくはアクセスしてないか)を確認したい、ということもマーケティングの要望としてよくあります。

しかし、Googleアナリティクスではアクセスした個人を特定するような分析は行えません。個人情報または個人を認識できるデータの送信をGoogleが禁止しているためです。

Google はユーザーのプライバシーを保護するため、Google が個人情報(PII)として使用または認識できるデータを Google に送信することをポリシーで禁止しています。個人情報には、メールアドレス、個人の携帯電話番号、社会保障番号などの情報が含まれますが、これらに限定されません。

個人を特定できる情報(PII)を送信しないようにするためのヒント

パラメータには、個人を特定できるような値を入れないように注意しましょう。


誰がアクセスしたかを計測するには

CRMという顧客管理システムを使えば、実現可能です。CRMツールには、登録している顧客の行動情報として、WEBへのアクセスを記録する機能がありますので、DMの効果測定も容易に行えます。

他には、DMステーションの「あしあと追跡オプション」という、QRコードからのアクセスを記録するサービスがあります。
このサービスでは、宛先ごとに個別のQRコードを発行することで、QRコードを通じたアクセスを宛先データに紐づけて記録することが可能です。

CRMツールのように大がかりなシステム導入が不要ですし、小ロットのDMでもご利用いただけるので、テストマーケティングにも最適です。


まとめ

今回は、QRコードを使ったDMのアクセスを計測する方法をご紹介しました。DMは配布して終わりではなくて、しっかり効果測定を行って、次の販促施策に繋げるようにしたいですね。


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