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オーストリア滞在記⑥~INT. RAIFFEISEN PFÄNDERLAUF出場~

オーストリアの西の端Bregenzで行われた一気登りレース”INT. RAIFFEISEN PFÄNDERLAUF”に出場してきた。

予定を早めて入国することになったことを知った現地の友人がこんなレースがあるから調整にいいんじゃない?と教えてくれたのだ。

Bregenzは思い出深い場所。せっかくなので1泊足を伸ばして参加することにした。

インスブルックから電車で2時間半。当初はレース後にザルツブルグに移動してそこで滞在と思っていたのだけど、ずっと天気が良くなく思うように練習できず、あちこちスーツケースを持って移動するのはなかなか厄介なので、ブレゲンツから再びインスブルックに戻ることにした。

その相談をすべくホテルのフロントで話をすると、話した方が今度のマスターズの行われる会場近くの出身でそのレースも知っていると意気投合。荷物も1泊分のものだけ持ってあとは全部置いていけばいいと言ってくれた。

夏の繁忙期ということもあり、電車はそれなりに混むのでこれは大変助かった。混んでいたらスーツケースと一緒に縮こまって座らなければならないからだ。



前置きが長くなった。


さて、レースの話。

レースはゴンドラ駅を起点に3.89kmで612m登る。たかが4km、されど4km。

決して息つく暇のない心臓バクバクのレースだ。

けれども、やはりレースはワクワクする。

何せ、暫くぶりのレースだ。

僕はドイツ語がさっぱり(ダンケ、ビッテ、モルゲンくらい)なので、身振りを交え受付を済ませる。

ただ、朝からザザ降りの雨なのだ。これは困った。

ただでさえ寒いのに加え、アップが難しい。
(参加者は200名くらい、駅の軒下で皆雨宿りしてるので場所がない)

前日、寒いならワセリン塗るといいよとアドバイスをもらっていたので、途中で購入したワセリンを塗りたくって、レースを迎える。

荷物預けもスタート5分前までokという親切ぶりなのにも助けられた。

荷物を預け、5分前あたりから整列が始まりなんとなく前の方に陣取る。カウントダウンや色々MCをしているが全くわからない。かろうじて10秒前カウントダウンは理解できた(みんなの動きが変わった)ので、流れに乗ってスタート。

先頭集団は急勾配をグイグイ進む。僕なりにペースは刻むが少しづつ離される。着いていけたら…とは思うものの、力の差がある時は仕方ない。それよりも大切なのは自分が今日のベストの走りをすること。苦しいときにしっかり耐えること、前にいる選手を一人づでいいから最終的に一人でも多く捉えることだ。フィニッシュしたときに出し切れたと思えるような走りができれば次に繋がる。

自分にそんなことを言い聞かせ、淡々と登る。しばらく行くと500mの表示が見えてきた。そう、スタートしてからまだ500mなのだ。なんて意地悪な看板だろう。既にこんなに頑張っているのにまだ500mしか来ていないなんて…。けれども、それはみんな一緒。だから、残り3500m弱のことを考えることにした。500m毎に看板があるので「これだけ進んだ、残りはこれだけだ。」と出来た部分に目を向ける。きつい勾配は下を向きたくなる。強く降りつける雨も相まって顔を上げるのがしんどい。けれども、頑張れば頑張った分だけ自分に跳ね返ってくる。もちろん成果として。

少しづつ順位を上げ、フィニッシュ。

結果は10位。年代で2位。前に数人しか見えなかったのでもう少し順位は上かと思ったが、それ以上に序盤の先頭集団は速く見えなくなっていたのだ。少しがっかりしたけれど、目標としていたタイムは切ることが出来たこと。一所懸命走り切れたのでスッキリした気持ちだ。

うまく言えないけど、勝ち負けを飛び越えた気分。

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レースにおいて大切なこと

勝負をする以上、結果にはこだわるけど、結果だけにこだわると明らかに格上の選手がいて勝ち目がない時に諦めの気持ちが先行してしまう。自分より速い選手がいるなら胸を借りるつもりで走ったり、自分が良い走りをすることだけを考えた方が良い。ただ、僕はこれが大変に苦手だ。わざわざ渡航しているくせに弱気の虫がすぐに顔を出す。そんな時は妻と話をする。妻は自分の演奏を少しでも良くするためにお客様に喜んでいただくために演奏をする。なので、自分ときちんと向き合って演奏をするのだ。なので、僕は妻と話をしてダメ出しをしてもらう。その叱咤激励があったからこそ、今回のレースはしっかりと集中して走り切れたと思っている。

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再び、インスブルックへ

ゴンドラで下山して、ブレゲンツから再び電車に揺られ、インスブルックへ。
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インスブルックでは、演奏している近くのカフェに入って、日課の振り返りや手紙を書いたりと少しのんびり。

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滞在も折り返し。時差に慣れてきた一方、旅の緊張から疲れが出て体調を崩しやすい時期なので気をつけないとと思っている。特に僕は寒さが苦手なので。



【今後の予定】
9/26(日)第6回NAGANO Jr TRAILRUN in 富士見高原
10/10(日)トレイルシンポジウム2021

10/17(日)第13回TOKYO Jr TRAILRUN兼-U15ジュニアトレイルランチャンピオンシップ
11/7(日)逗子トレイル駅伝2021兼U-12ジュニアトレイルランチャンピオンシップ
11/23(火祝):Duo Espoir 20周年記念リサイタ(8/28から延期開催)

「RUNNING ZUSHI」
逗子市内池子の森自然公園内400mトラックを拠点にしたランニングチームです。
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2021-05-12 07.45.23のコピー


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