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台湾最南端へ その2

XTERRA TRAILRUN ASIA PACIFIC CHAMPIONSHIP参戦記その2
1日目の移動の続き。

時系列ではあるものの、旅の様子をなるべくイメージしてもらえればと思い、出来事や感じたことをなるべく掘り返して書いてみた。もし、このスタイルの方が旅を一緒に楽しんでいただけるのであれば、このスタイルで描き続けてみようと思う。

高雄へ

飛行機に乗る時は僕は窓側ではなく、通路側を選ぶ。荷物の出し入れがしやすいのもあるが、僕はトイレがとても近いのだ。これは子どものも頃からで今も治らない。今回もいつも通り通路側の座席を選んだ。

機内では、高雄までの4時間を何をして過ごそうか迷っていた。本を読むか、日記を書くか…、考え事をしようか…。色々と悩んだが、フライト直後から気流が安定せず、機内食の配膳も3回仕切り直しをするほどだったので、のんびりと映画を見ることにした。選んだのは「マイティソー(僕はMARVEL、特にアイアンマンが大好き)」、続いて「沈黙のパレード(こちらは時間の都合で途中まで)」。

映画を眺めながら、機内食は消化の良さそうなものを選んでいただく。日曜にレースを走ることが今回の目的なので、その為にその時々でベストと思える判断をする。ここはブレてはいけない。フライトは出だしこそ、かなり揺れて酔いそうになったが、気流が安定して以降は快適であった。


台湾到着

着陸をしてベルトサインが消えるかどうか、争うように皆が立ち上がる。棚から荷物を取り出す人々。お土産を随分と買い込んでいる人がたくさんいる。きっと観光帰りなのだろう。日本での滞在を楽しんでくれていたら嬉しいな。そんなことを思いながら機内を見渡した。ざっと見た感じではあるが、台湾の方が
8~9割、残りが日本人というところだろうか。

機内から一歩踏み出すと、ムワッとしたまとわりつくような空気が僕を包んだ。そして、南国特有の暑さが僕を迎えた。時刻は16:30過ぎであったが昼の暑さがまだまだ残っているのだろう。

「入境」の文字に従って、入国審査へと進む。空港のサインやあちこちのwelcomeの文字が僕は台湾に到着したことを実感させてくれる。空港へと降り立つとワクワクした気持ちになるのは初めて訪れる場所への高揚感だろうか。


入国審査も荷物の受け取りもいずれもとてもスムーズであった。係員がキビキビと指示をして列を捌くのでストレスなく入国できた。荷物を持って外に出ると、XTERRAのボードを持っている人が待っているのだが…いない。あたりをウロウロしていると、XTERRAのTシャツを着ている男性を見つけた。声をかけるとやはりそうだ。一緒にKentingへと移動する友人家族のJakeだ(事前に話を聞いていた会うのは初めて)。彼はこの旅のサポートをしてくれるXTERRAスタッフEmilyのご主人でしかも現在は横須賀に住んでいる実はご近所さん。住むところが近いのに初めて会うのが高雄というのはなんとも不思議だ。彼の子どもたちを紹介してもらっているとドライバーが帰ってきたので、Kentingへと出発することに。

このドライバーには帰りもお世話になったのだが口数が少ないのだけど、会うと一言「こんにちは」と小さく微笑んでくれた。なんとなく気に入ってくれたようだ。旅先ではこうした縁が大切になるので僕のように色々な人に助けられながら旅をしているものにとっては好意的に向き合ってくれるのは大変ありがたい。


Kentingへ

台湾の最南端にあるKentingへは高雄空港から約100km あり、2時間ほどのドライブをすることになる。シャトルに案内され、Jakeファミリーとともに乗り込む。僕は景色を見たかったので前よりの席へ。移動のお供はOS1。暑さに慣れる必要もあるが、それ以上に脱水した身体を常に潤しておきたい。繰り返しになるが、今回の目的はレースを走ること。だから、1秒でも早く元気になりたいし、それにつながる事はどんどん取り入れたい。身体は給水や食事を心がけ、心は旅を楽しむことで不安を取り払い、レース当日に向け気分を高揚させて整えていく。

渡航前日、鍼の先生にメンテナンスしてもらいながら「ふじおくんは海外に行くと3倍くらい元気になるからきっと大丈夫!」そう太鼓判を押してもらった。レース前の週は具合が悪くて一度は消えたと思ったレース出場。それを妻が奔走して体調回復に努めてくれた。0から1にしてくれたのは僕ではなく妻の活躍があるから。だから、今回はいつも以上にスタートラインに立つ事にこだわっていていた。

そんなことを思いながら車窓を眺めた。

空港を出てからは、しばらく高雄市街地を進んだ。夕方の帰宅ラッシュなのだろうか。車が多い。特に原付の数の多さには圧倒された。路地という路地から湧くようにして現れるのだ。しかも一番端の車線を抜きつ抜かれつ、よく事故が起きないと思うくらいに自己主張をしながら進む。

市街地を抜け、しばらくすると高速道路に乗ってさらに南下。平均時速は100km~110km。制限速度ギリギリで右に左に車線を変えながらぐいぐいと進む。カーナビを序盤から無視していたし、時折ある制限速度の箇所はしっかり減速していたので、きっと道を覚え尽くしているのだろうな。あと、信号で止まるのが嫌いw。信号が赤だと随分と手前から減速してギリギリの場合はぐいっと吹かして…。車がつながっている時以外はほとんど止まらずに走り続けた。


高速を降りると徐々に海沿いの道へと近づく。次第に車窓から海が見えてきた。
台湾海峡だ。沈みゆく夕日を斜め後ろに見ながら、椰子の木の並木道、曲がりくねった道を進む。


この日の日没は18:10頃。日没の後も車はひた走り薄明るかったあたりはすっかり暗くなった頃、一際明るい繁華街に出た。Kentingだ。露天が軒を連ね、人が車道にまで溢れている。窓越しに人々の熱気が伝わってくる。ついに辿り着いたのだ。

宿は繁華街からすぐの場所にある。歩いて5分ほどだろうか。とても便利な場所だ。フライト自体は4時間と決して長くはないが、家から空港までと高雄空港から宿までを加味するとなんだかんだで丸1日かけての移動でかなり疲れていた。荷物を部屋に置いて早々、夕飯をとりに出る。

今の体調では残念ながら屋台はお預け。米を食べられる場所を探して結局、すぐそばのタイ料理屋さんへ。客引きを断る気力がなかったのもあるが、手頃でとても美味しく、その後も滞在中1日1回は訪ねたので、最後は何も言わずとも料理が出てくるようになったw。

シャワーを浴びてこの日は就寝。長い1日の終わりであった。

この旅のお供たち



【お知らせ色々】

4/23(日)第9回YAMANASHI Jr TRAILRUN in 甲府・武田の杜(受付終了)
9/24(日) 第8回NAGANO Jr TRAILRUN 兼 U-15ジュニアトレイルラン
 チャンピオンシップ in 富士見高原
(受付中)
11/5(日) 逗子トレイル駅伝2023(受付中)

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逗子市内池子の森自然公園内400mトラックを拠点にしたランニングチームです。

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【スロヴェニアに対する旅の記録】
◎スロヴェニア紀行(旅の記録色々)

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