作文嫌いだった私が、なぜライターになったのか

学生の頃、作文や読書感想文、ましてや小論文なんて大嫌いだった。

夏休みの宿題の読書感想文は、一番最後までやらなかったし、一行日記も、二週間分まとめて書いていた。

国語の授業にしても、別に好きでもないし、テストの点も平均点くらい。

たまにいる、“国語だけ得意”みたいな部類でもなかった。友達にテストでいつも国語だけ高得点な子がいて、羨ましかったのを覚えている。

読書量も、読まないわけではないけど、それほど多いわけでもない。

ちなみに、大学だけは、文学部。それも日本文学。

あの時はライターになろうなんて考えてもみなかったから、単位が取れるくらいにしか、授業は聞いていなかった。もっと勉強しておけばよかったと後悔している。

言葉の魔法にかけられて

はっきりと、言葉について興味を持ちはじめたのは、社会人5年目を過ぎた頃。

きっかけは多分、坂本真綾さんと、ブログ

当時、仕事にやりがいを見出せず、職場で人間関係もうまく築けなくて、何をしても楽しくなかった。営業に振り回され、業務に忙殺される毎日。何のために生きているのか、わからなかった。そんな時、救ってくれたのが真綾さんの言葉だった。同じ世界に生きているのに、この人はどうしてこんなにも美しくて輝いているんだろう、と、ただひたすら憧れていた。

真綾さんの歌や、文章を読んでいるうちに、私も自分の想いや、意思を、言葉にしてみたい、と考えるようになった。

そして同時に、ブログというものが流行っていた。

昔のブログサイトのようなものではなくて、ワードプレスを使った、本格的なブログ。

私も作ってみたい。世の中に自分の言葉を発信したい、そう、強く感じた。


言葉について少しずつ勉強しはじめたのは、それから。本を読んだり、人のnoteを読んだり、twitterのタイムラインをひたすら眺めたり。

その人の様相が全て現れる文章って、なんて面白いんだろう。

それと同時に、自分の語彙力のなさや、文章力のなさを呪った。

でもそれはしょうがないことだと思う。言葉の魅力に気付くのが、遅かったのだから。

日進月歩

それでも私は、諦めない。

文章を磨くのに、年齢なんて関係ないし、これからでも十分間に合うと思っている。

また、その想いが叶って、書くことを仕事にできた。面接でブログを見てもらった結果、それが採用につながった。自分でもとても驚いている。まさか本当に、ライターになれるとは思ってもみなかったから。

私は、自分の書く文章や言葉について、自信があるなんて、とてもじゃないけど言えない。

でも泥臭く、地道に、少しずつ勉強することで、いつか道が開けてくると信じてる。自分の進むべき道を、迷わずまっすぐ進んでいくことが大切なんじゃないかな。

これから、いばらの道が待っているかもしれない。

それでも、諦めずに、この道を迷わず進んでいきたい。




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