VCのHRに関して最近思うこと
お久しぶり&突然ですが、真面目なポストをします。
VCはどこまでHR支援ができるのか?
そもそもHRを行う人に求められるスキルはどういったものがあるのか考えながら今日の議題について供述していきたいと思います。
日本にはすでにVCだけでも100ほどあります(CVCや銀行系など入れだしたらキリがないほど多い)。また、VCに集まる金額も年々増加し、もはやファンドサイズだけでは差別化が図れなくなっているのが現状です。
そんなVCが次に打ち出している秘策がHRでのハンズオン支援の強さです。
最近では日本でも少しずつHR支援を積極的に行っていることを打ち出しているVCが存在しています。
シリコンバレー(A16Zとか)で見られる「VCは各社にHR担当を内包して、そのポジションに各社投資先のHR支援を任せたい」という動きに触発され、国内のVCも“投資だけでない何か”=投資先の人材採用・育成支援がトレンドとなっています。
人材採用・育成はスタートアップが経営を続ける、成長するために必須の課題です。ともあれば、国内VCの全てが取り組んでもいい問題なのにどうして大々的な宣伝もなく、社会的ムーブメントも起こらず、ベンチャー業界の中だけでひっそりと取り上げられるだけなのか?
私は3つのSiI要因をここにお伝えします(本当は3Sとか言ってみたかった)。
** 忙しい・乏しい・難しい**
忙しい・・・ベンチャーキャピタルのことを少しでも知っている人であれば、「まあ確かに」と納得できるかもしれません。
ベンチャーキャピタルは忙しいようです。
市場調査・情報収集・新たな投資先の捜索・企業のデューデリ・投資先の様子チェック・LPへの説明・ファンド運営に関する事務作業などなど。
投資先、特に起業家とのコンタクトは密にとっていると思います。
「こんな問題が発生して…」「こんな悩みがあって…」
ただ、投資先のHRの面倒まで見きるほどの余裕は正直小規模なVCには厳しいように思えます。だって人手がそもそも足りないから。ま、大手VC(ジャ○コやグ○ービス)まで行くとHR支援が十二分にできていると思う人も多いかもしれません(けど…実際は?)何を持って投資先のHR支援をしていると言うかは人それぞれかもしれません。
乏しい・・・VCでHR支援ができない要因の1つに、そもそも人材紹介や採用支援、育成などHRに関わる業務を行ったことのある人材がVC内にいないという点も挙げられます。
HR支援ってそもそもどうするんだっけ?と
情報不足や経験不足、支援を行う上での組織体制が整っていない場合が多く、そうなると必然的にHR支援に積極的になれないVCがいるのも仕方がないと思います。
難しい・・・では、ある程度人手がさけるほどの規模のVCでかつHR経験者がいるVCの場合を見ていきます。組織体制的に万全の状態だったとしても、VCによるHR支援が不完全である原因を考えていきます。
の前に、ここにきてやっと冒頭で述べた、そもそもHRを行う人に求められるスキルはどういったものがあるのかを考えていきましょう。
HRの仕事、つまり人事・採用の仕事にはどのような業務内容があるか知っていますか?
*以下に並べる「本来企業のHRに求められるスキル」は、私が尊敬してやまないある人物から教えていただいた内容です。
本来企業のHRに求められるスキル
・起業家と同じレベルでMission,Vision,Valueに理解がある
・社内の組織構成を理解している
・PLを用いながら採用戦略が立てられる(予算を組み立て人材要件を設定できる)
・実際に人を採用する、採用における評価制度を作成できる
・人材の育成ができる・人のクビをきることができる
・社員のメンタルケアを行える
私はこのスキル一覧を教えてもらった時に、つまりHR担当者は起業家と同じレベルで会社のことを知り、起業家と同じかそれ以上に人事・採用に関してプロフェッショナルor考えられるスキルを持った人でないと回すことができないのだと感じました。
新卒採用においては、ある程度体系化された評価制度や基準などがあるため比較的未経験者でも取り組むことができるそうです。
一方、転職者、つまり中途採用に関しては未経験だと厳しいそう…
そもそも社内でさえHRに強い人材を獲得するor育てるのさえ難しい且つ長い年月と労力をかける必要があるんです。
で、どうしてVCがHR業務を行うのに難しいかというと、
「実際に中でCEOと一緒に事業と組織を創り上げた経験がない」からそうです。
社内でも大変且つ重要なポジションであるから、VCがサポートするのももちろん大変。
VCは起業家の伴走者、だからこそHRの部分も分かってて当たり前でしょ
と感じることもありますが、実際のところは相当大変そうです。
各VCが投資先企業の採用に関して、どの程度把握しているのかインタビューしたいですね。(この投稿を見たVCの方、あるいはVCに知り合いがいるよという方はシェアしていただけると嬉しいです)
という突然始まり、突然終わるnoteでした。
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