仕事は見た目が9割?
3月26日6:30~のNHKニュース「おはよう日本」で、「“おしゃれ”警備でイメージ刷新」というタイトルの特集が放送されていました。「きつい、危険、長時間」などのイメージがもたれがちな警備業界を、若者にも選ばれる仕事に変えたいと奮闘している、九州の警備会社社長について取り上げたものです。
同番組及び関連のウェブ記事で紹介されていた主な内容を挙げてみます。
一般的にもたれがちな、「きつい、危険、長時間」などの警備業務のイメージとは、ずいぶん違う印象を受けます。(上記は映像でなく文字のため、臨場感は限界があると思いますが)
上記からは、大きく2つのことを考えました。ひとつは、仕事を意味づけするにあたって、見た目はやはり大切、ということです。
当然ながら、私たちにとって、自分の取り組んでいる仕事に意味づけができていることが大切です。「社会的に意義がある」「仕事を通して関わる人に明確に役立てている」と実感できることで、初めて働く喜びが感じられ、良い仕事の実践につながっていきます。
そして、法令違反の仕事などでない限り、対価をいただく仕事として成立している以上は、必ず誰かのニーズに応えて役に立っているはずです。よって、取り組んでいる仕事の本質とお客さまから感謝されていることが認識できれば、仕事の意味づけはできるはずです。
しかしながら、そのことを実感できない状況に置かれることもあります。そうした状況では、「つまらない仕事」などとネガティブな捉え方になりかねません。
上記の事例は、見た目を変えることで、仕事への意味づけがしやすくなることを示していると思います。
驚異的なスピードと品質で新幹線を清掃する様子が、「7分間の奇跡」として海外メディアでも大きく取り上げられ、ハーバードビジネススクールで「テッセイ」の事例として大絶賛された株式会社JR東日本テクノハートTESSEIも、その原動力となった大きな要素のひとつとして、清掃スタッフが創意工夫した美しい制服や衣装の工夫が挙げられています。
見た目を変えればそれですべてOKというわけではありませんが、仕事をする本人の意識、お客さまからの見られ方の観点から、やはり大切だと言えます。お客さまから好意的に見られるほうが、感謝の言葉などが集まりやすくなります。服装だけではなく、仕事のやり方やオフィスなど含めて「かっこいい」と思えることは、一般的に想像している以上の価値の高いことなのだと、同事例からは思われます。
もうひとつは、自分や自分の仕事を承認してもらうことの大切さです。
「Z世代はSNSがカギ」などと言われますが、本質は「他者から承認してもらえること」にあります。SNSがなかった時代に別の手段だったのが、SNSという手段に変わっただけです。
仕事や職場などについて、承認されている実感があまり得られていない状況だと思われるならば、承認を実感できる環境を意識的につくろうとすることも大切だというのを、同事例からは改めて感じます。
同社長は、「若者に選ばれる3か条」として、次のことを挙げていました。
・仕事は見た目が9割
・仕事の中に個性あり
・ワークライフに誇りあり
ひとつの視点として、参考になるかもしれません。
<まとめ>
ガワ(見た目)を整えることは、仕事の意味づけ向上につながる。
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