見出し画像

人生は夢のように儚い

藤森愛10周年記念作品展「人生如夢」が幕を下ろしました。

準備期間が1年あっただけに17日間なんてあっという間で、なんだか蝉みたいだなあと。何よりもあっという間に感じたのは、毎日たくさんの方が見に来てくれたおかげだと思います。

準備からずっと応援してくれたり、個展のためだけに弾丸で来てくれたり、何度も足を運んでくれたり、初めましてなのにグッズまで買ってくれたり、もう奇跡みたいな毎日でした。

私はコロナ禍中この準備のためにほぼライブをやっておらずほとんどの方が1年以上ぶりで、皆さんと顔を合わせてお話ができたのもとても嬉しかったです。ありがとうございました!

画像1


個展のために全て注いだ9ヶ月

本格的に制作が始まったのは11月。61mを埋める作品作りと40曲分のレコーディングのスケジュールを組んで、セントラルギャラリーに展示される瞬間をイメージしながら進めていきました。

ここまで期間が長いとたまにゴールが分からなくなります。「周りはライブを再開し始めているのに、自分は家にひきこもって制作している…。」そんな不安や焦りを感じた時はレイアウト図を見て、「私はこの17日間を実現させるんだーっ!」と奮い立たせてました。そしてよく悪夢を見ました(笑)

画像2


なぜここまで制作に充てたのかと言うと、セントラルギャラリーが誰からも見える場所だったからです。「こんなチャンスはなかなかない!皆んなが驚く圧倒的なものにするんだーっ!」とここでも自分で自分を追い込むいつものパターン(いい加減やめなさい)。藤森愛の10年こんなもんか、と自分が思ってしまうのが嫌だったんだと思います。

その長期間に渡るレコーディングの制作過程は、FUJIMORENOVATIONマガジンで有料購読としてアップしていきました。ダウンロードできる音源は、作りかけのを入れると約200曲にもなります。ここで制作を発表できる、共有できる場があったのはメンタル的にも大きかったです。ありがたいことに制作資金としても大きな支えになりました。


自分も客席にいる初めての感覚

SSWの私は本番はステージにいるので、お客さまは私を見ています。でも個展ではイラストがステージに立っていて、それを見ているお客さまがいて、そのお客さまを私が見ているという初めてのシチュエーション。そんな見てくれている人を見ていると、幸せな気持ちでいっぱいになりました。

描いてある動物や魚に反応してなのか小さいお子さんが見てくれたり、1回通り過ぎたのにまた戻ってきてゆっくり見てくれたり、泣いてくれた方がいたり、その場で展示作品がほしいと言ってくれた方がいたり(できなくてごめんなさい)、初めましての老若男女幅広い世代の方にも見ていただけました。

画像3


見てもらう聴いてもらうための設計

実は展示作品は、通路の真ん中を歩いている人の目に止まってくれるように考えて設計しています。見に来るよりもどちらかというと通行人が多い場所なので、足早に通り過ぎる人の目に入るように大きく!遠くから歩いて来る人の目に入るように大きく!とにかく大きく!しました。どんなにいい作品を作っても見つけてもらわなければ、目に入らなければ無いのと同じです。流石に2mにもすれば嫌でも目に入りますね(笑)

作品と一緒に展示したQRコードもそうです。まずは聴いてもらうために、そこへアクセスするためのハードルをどれだけ取り除けるかを考えました。CDを聴けない人もいる、サブスクを知らない人もいる、なのでスマホがあれば誰でも無料で聴けるようにしました。個展期間中はQRコードを読み取る体験をしてもらいたかったので読み取った人しか聴けませんでしたが、今はホームページからも入れるように開放しています。そのWEBページのデザインもなかなかこだわってますよ。


各ストリーミング配信はこちら


インディペンデントアーティストとしての集大成でした

こうして今までインディペンデントアーティストとしてやってきたことが超合体した個展になりました。そしてこれまで応援してくださった皆さまの力もたくさんたくさん借りて実現した61m。できればあのまま永久保存したかったですが、終わりがあるからこそ輝いて見えるものなんでしょうね。


インディペンデントアーティストな私がこの個展で1番伝えたかったことは、「何にでもなれる」ってことです。周りと比べて落ち込む時もある、できない自分に嫌気が差す時もある、何者かになりたくなる時もある。だけどほんの小さなできるも集めればそれはきっと自分らしさになります。

画像4


新しい扉の向こう側で

さて、そんなこんなで一大プロジェクトが終わってしまいましたが、えーーーっと、、、次何しよう?(笑)

絞り尽くした感半端ないのですが、だからこそ新しい年に向けて全力疾走できそうな感じはあります。でもしばらくは休みたいと思います!(笑)

全ての応援してくださった皆さま本当にありがとうございました。次こそはライブ会場でお会いしましょう。それではまた、新しい扉の向こう側で!

画像5



個展特設ページ


開催日前日に行われた展示の様子を新曲と共に公開


テイラーロードショー


イラスト集や展示作品の販売


この記事が参加している募集

頂いたサポートは活動のために大切に使わせていただきます。そしてまた新しい何かをお届けします!