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ドキュメンタリー「メットガラ ドレスをまとった美術館」アナ・ウィンターはコーヒー持つだけで絵になるという話
観ました!
メットガラにまつわるドキュメンタリーです。
メトロポリタン美術館(通称:メット)にて、年に一度開催される世界最大のファッションイベント《メットガラ》。その主催者は、ファッション誌US版「VOGUE」の編集長で、メットの理事でもあるアナ・ウィンター。彼女が主催するこのイベントの目的は、服飾部門の活動資金調達(アナが理事就任してからの活動資金総額は1億2千万ドル超)。そんなイベント開催に向け、アナとコンビを組むのはメットのキュレーター、アンドリュー・ボルトン。彼は従来の服飾展示を脱却した挑発的な展示で人々から絶賛を浴び、アナからも一目を置かれていた。そして二人は、15年の企画展「鏡の中の中国」に向け、アジア美術部門に企画を持ち込むが、様々な問題が発生し…。本作は史上最多の入場者数を記録した展示会の制作過程やスタッフ、豪華セレブ陣に密着した、至福ドキュメンタリーである。c2016 MB Productions, LLC
メットガラとは……。
毎年5月の第一月曜日にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されるファッションの祭典。
資金調達が目的のひとつ。
世界中のセレブが豪華なドレスや衣装で参加。
アメリカ版『ヴォーグ』の編集長アナ・ウィンターが主催者。
ファッションの展示会もおこなう。
展示会もやるとか、資金調達でおこなわれているとか、そのあたりは本作を見るまで知りませんでした。というか、ほとんど「オーシャンズ8」のイメージしかない。
メットガラは毎年テーマが掲げられており、本作では「鏡の中の中国」という企画展を成功させるため、たくさんの大人たちががんばる姿が収められています。
その中でも、存在感が強いのがふたり。
主催者にしてアメリカ版『ヴォーグ』の編集長アナ・ウィンターと、メトロポリタン美術館(通称メット)のキュレーター、アンドリュー・ボルトン。
アナ・ウィンター、画面に写ってるときはだいたいコーヒーを片手に持って、的確に指示を出していくんですが、その姿、かっこよすぎ。女帝って感じです。
ちなみに映画「プラダを着た悪魔」に出てくるカリスマ編集長のモデルという説があるらしい。
アンドリュー・ボルトン、見た目と物腰のやわらかさはデキる中間管理職って感じなのですが、さすがメットのキュレーター、ファッションについての熱い想いが随所でほとばしります。
ちなみに日本語と英語ではキュレーターの定義が少し違うらしい。
日本では「学芸員」というふうに訳されていますが、欧米におけるキュレーターは「施設の企画監督を司る展示企画者のみ」を指すそうです。より専門的な仕事みたいですね。(もちろん日本の学芸員も、とても大変で大切なお仕事だとは思いますが、担当領域が違うよねという話)
基本的にはメットガラ当日までの準備までを追っているんですが、全体を通して「ファッションとは何か?」みたいなものが見え隠れします。
「ファッションはアートではないと軽視をされていた、けれども我々はファッションはアートだと考えている(ファッション舐めんな)」みたいな強いメッセージを感じました。
何かをつくるのが好きな人は、より共感しやすいかも。
書いてみたいもんだぜ……いい文章、ってやつを、サ。