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私がふじらぼに入った理由 ふじらぼメンバーインタビューvol.4

【プロフィール】
田中理紗子(タナカリサコ)

大学での学びや家族内での出来事から、弱い立場にいる人への支援を関心を持つ。大学3年の11月からふじらぼでの活動を開始。ふじらぼでは、不登校児童への居場所づくりをしていきたいと考えている。

#わたしのハッシュタグ
#真っ直ぐな性格だけどお調子者
#人間観察が好き
#心配性
#犬飼いたい
#子ども好きな人と繋がりたい


ふじらぼメンバーインタビュー 木村

自己紹介「法律を見ると社会問題が見えてくるんです」


原:「それでは自己紹介をお願いします!」


田:「田中理紗子と申します。大学では基本的に法律を学んでいるんですけど、どちらかというと日本のパートナーシップ制度などを中心に、日本の社会問題に首を突っ込みながら勉強しています。」


原:「パートナーシップ制度って改めてどういうものだっけ?」


田:「同性婚のことですね。日本では認められていないのですが、自治体では世田谷と渋谷をはじめとして、最近では藤沢も行っています。そういうのを調べていく中で、『ここの区はこれが良くない』ということなどを、元に持論を広げて、ゼミの先生と話し合っているという感じです。」


原:「なるほど!結構がっつりと新しい社会のことについて議論や学びを深めているんだね。」

原:「ちなみに特技とかは?」


田:「ミシンを使って洋服などをつくるのが得意です!」


原:「初めて知ったよ(笑)よろしくお願いします!」


原:「大学には初めからパートナーシップに関して学ぼうと思って入ったの?」


田:「全然そんなことはないです。法律学部に入ろうと思っていて、そこから他の国の法律などを勉強していると、社会課題と結びつくので、そこからどんどん発展していって今に至るといった感じですかね。」


原:「法律や社会課題に興味をもったきっかけなどはあったのかな?」


田:「きっかけは、もともと中学校くらいから公務員になりたいと思っていて、公務員になるのであれば学部は法学部だろうと思っていました。」

田:「そこから法律や裁判などのニュースに対しても、結構自分が、関心を持っていると感じたので、そういったものを深く知りたいと思うのであれば法律を勉強してもいいかなと思った感じですかね。」


原:「それを中学生から思っていたのか!」


田:「法学部に入ろうと思っていたのは中学生ですが、関心を持ち始めたのは高校生くらいです。」


原:「なるほどね。なにがきっかけだったんだろう?」


田:「そもそもニュースなどで取り上げられている社会問題に対して、自分の意見を持っている子どもだったんです。小さい頃から何でもかんでも自分の意見を持つような子どもだったので。」

田:「今であれば世界の情勢などに対して『何でこうなってしまうのだろう?』と考えて、それについて調べながら知ったかぶりをしていたんです(笑)」

田:「まあでも、実際にそれらをもっと知りたいなって思うなら法学部がいいかなと思い、志望しました。」


原:「もともと知的好奇心が旺盛だったんだね。」


アメリカへの留学で差別を受ける体験


原:「いつからふじらぼにいたんだっけ?」


田:「9月末だったような気がします。」


原:「ふじらぼに入る前はインターンやサークルなどに入っていたの?」


田:「サークルはやめてしまっていて、長期インターンは去年の6月くらいからやっていて、あとは突出したものであれば、コロナが拡大するギリギリ直前でアメリカに留学に行ったくらいですかね。」


原:「そうなんだ!アメリカのどこに行ったの?」


田:「私はバークレーに行きました。カリフォルニア大学で少しだけ勉強させてもらうといったプロジェクトで、ただの語学留学ではなく、アメリカの裁判所で裁判を見たり、NGOの環境団体の方とお話ししたりして、おもしろかったです。」


原:「ふえ〜すごいな(笑)学部の勉強と海外留学の経験が同時にできたといった感じだね。」


田:「そうですね!そこから、海外の法律はおもしろいなと思って、今はそういうものを専攻にしています。」


原:「アメリカは陪審員制度だよね?州によって違ったりするのかな?」


田:「州によっては基本的に一緒です。民事裁判の場合の方が陪審員が熱い国です。そういうのに触れて、おもしろかったですね。」


原:「その中で一番衝撃的だったこととかはある?(笑)」


田:「アメリカに行ったのが、2月の最初らへんで、ちょうどコロナがアメリカに入り始めている状況で、ホームレスの人に中国人だと思われて、自転車を投げつけられたりとか、軽い差別を受けました・・・。」

(当時は中国の武漢からコロナが始まったと報道があった・・・)


原:「そんなことあるんだ。それは大変だったね・・・」


田:「初めての経験だったので驚きましたね。あとはATMでお金をおろしていると、だんだんホームレスの人が近づいてくるんです。でもそういう体験って日本ではなかなかできないじゃないですか。だからすごくびっくりしました。」


原:「それは衝撃だな。世界一裕福な国の中でも格差があるというか、そういったものを目の前で体験したんだね。」


長期インターンやふじらぼに入るきっかけ

原:「長期インターンはどんなことをしているのかな?」


田:「端的に言えば、ムハマド・ユヌスさんの日本バージョンのことをやっているといった感じです。シングルマザーを対象に、就業の支援を行っているのが基本的なことですね。」

田:「それこそ就業支援のセミナーを開いたりするんですけど、そういうのを宣伝するためのSNSの投稿などを基本的にやっているといった感じです。」

田:「ふじらぼでも同じ悩みがあると思うのですが、本当に届けたい層にはなかなか届けられなくて、そのためにSNSで投稿する写真のデザインやキャッチコピーをどうするかについて考えています。」


原:「なるほどね。幼い時から社会問題にずっと興味があって、大学生活で行動にうつしまくったといった感じだね。」


田:「そうですね。ずっとその延長線上で、といった感じです。」


原:「そうしてやっているうちに、ふじらぼに出会ったといった感じかな?」


田:「ちょっと違うんですけど、根本的には同じです。アルバイトしている塾で教えている生徒の一人が、保護者の方の収入がコロナで減少してしまって、塾を続けることが難しくなってしまうかもしれないといった話があり、、、」

田:「塾をやめたらこの子は学校だけの勉強でなんとかなるのかなって思うと、学校でも一人だけにアプローチすることはなかなかできないと思うので、そういった子を対象に学習支援ができないかといった感じですかね。」


原:「なるほどね。塾で教育格差を目の当たりにしたというか...といった感じだね。身近にそういうことが起こって、何か感じていたことなどはあるかな?」


田:「そういった状況になった時に、どういった選択肢があるのか調べてもなかなか出てこなくて...これはこれで良くないのかなと感じましたね。」


原:「情報が届かないといった感じ?」


田:「はい。情報がどこまで届いているかといったことも気になりました。」


原:「それを実際に、自分の目で体感しなければならないといった想いでふじらぼに応募したのかな?」


田:「それもそうですし、学習支援を見つけようとしていた時に、調べた感じふじらぼしか見つからなくて...」


原:「コロナの影響で活動が停止している団体もたくさんあるだろうからね。」


適切な情報の届け方とは?

原:「どうしたら本来届けたい層である、支援対象へサービスを届けられると思う?」

田:「インターンでも同じ悩みを抱えているように、1団体が本当に頑張ってもなかなかできずにいて、そこが1団体の限界のような気がします。だから児童館企画を開催した時に、保護者からの信頼が厚い団体との協力があるだけで、集客率が一気に上がると感じました。」

田:「あとは支援対象ではないのですが、あまり人に馴染めていないなどの悩みを抱えた子が来てくれたりして、そういう子に対するアプローチなどは今後の課題でもあるのですが...そういったことも含めて行政とやっていかないと、社会的に弱い立場の方への支援は本当に難しいと感じました。」


原:「インターンとふじらぼの課題に共通することが、機会の提供ができていないということなんだね。どちらかというと、場がないよりも場を知らないということに帰着するんだろうね。」

原:「この中で何をふじらぼはすべきなんだろうね。」


田:「児童館に入りつつ、児童館ではできないことをプラスアルファでできることが、行政ではない団体の強みではないかと感じます。制限がかかりにくいボランティア団体は児童館以上の価値を提供できると思っています。」



学習支援以外の活動をしてみて気づきや学び


原:「Meguriなどの学習支援以外の活動をしてみて気づきや学びはあったりした?」


田:「ゼロからイチを創るのは大変だなと感じましたね。まぜこぜさんなどと連携させて頂いてからすごくスピード感はありましたが、それまでは進んでいるのかな?といった感覚がなかったので...」


原:「ぶっちゃけそうだよね。ソーシャルビジネスの界隈は難易度が高い気がしていて、お客さんからお金をもらえない点からも難易度が高い。ちなみに、Meguriを創っている段階で印象に残った経験とかはある?」


田:「ボランティアの延長線上でやるのではなく、社会貢献で飯を食うといった感覚はこんな感じなのかと思いました(笑)」


ふじらぼの空気感とメンバーとの関係性


原:「ふじらぼの空気感などはどうかな?」


田:「実際にふじらぼのメンバーと対面で話す中で、『こういう空気感が欲しかった!』と思いました(笑)大学の友達と話していても、めちゃくちゃ真面目だよねって言われるので。だけど自分は真面目っていうよりも、ただこういう想いがあるからやりたい!と思っていただけなので、そういう想いを持っている子達と対話する中で、「こういうのを求めていた!」と感じましたね。


原:「大学の周りには理紗子ちゃんと同じ基準でいる子はなかなかいなかったのかな。」


田:「そうですね。話したりしていてもこういった社会問題の話をできるような感じではなかったです。他愛のない話をするのは楽しいんですけど、ちょっと違うような感じがして...」


原:「たしかにね。ふじらぼのメンバーも友達っていう感覚ではない”なにか”だよね。コミュニティではあるけど、みんなそれぞれ違うジャンルで社会貢献をしていきたいっていう人達だよね。」


原:「良い意味で、友達とはまた違う志での関係性というかね!」


今後の展望


原:「ふじらぼで今後どのような活動をしていきたいとかあるかな?」


田:「体験学習のようなものをやってみたいと思います。勉強というよりかは体験というような感じです。できるかどうかはわかりませんが、例えば私がやったことのあるものでいうと料理を一緒にしたりなど...」

田:「私自身が辻堂の公民館でやったことがあって、その経験から積極的に行動する感覚を身に着けたような気がするので、そういうのをぜひやってみたいです。」


原:「ちなみに料理以外とかで、具体的にどんな体験学習をやってみたいの?」


田:「できるできないは置いておいての話なんですけど、藤沢にホタルが見える場所があって、そういうのを遠足のような感じで行けたらいいですよね。」


原:「えええ!なるほどね。自然学習のような感じだよね。めちゃくちゃいいね!僕が行ってみたいです(笑)」

田:「いきましょう(笑)」


大学生活でやっていてよかったこと


原:「大学生活でやっていてよかったこととかはある?」


田:「一年生の時に色々なバイトをやっておいてよかったなと思いますね。今だったらやることができなさそうなライブの運営をやってみたり、ホテルで働いてみたり...」


原:「そうなんだ。ちなみにあまりおすすめできないバイトとかはある?」


田:「ホテルのバイトはやらない方がいいと思いました。ホテルにもよると思いますが、人があまり良くなかったので...」


原:「そっか(笑)まあでも、結局人だよね。なにをやるにも、人が良かったら長く続くし...」


田:「そうですね。どんな人と一緒に仕事をするのが良いかは考えた方がいいですね」


メンバーからの質問

外伝「学習支援教室は、あくまで副産物であるのがフェーズとしては適切論」


樺:「先程『情報を届けたい層に届かない』といった話があったと思うんですけど、ふじらぼのターゲットに届けたければ、ふじらぼのターゲットの立場に立たないといけないと思うんです。」

樺:「それを踏まえて、ふじらぼのターゲットになりきった時に、その人達はどういった検索ワードを使って学習支援教室を探すと思いますか?」


田:「そもそも答えにならないんですけど、学習支援のサービスを目的として受ける人があまりいないのかなと感じました。他のサービスのついでとして、学習支援を受けるのかなと...」

田:「一応学校があるので、勉強の優先順位が下がってしまうのかなと思ったりしますね。もっと緊急なサービスを調べると思うので、学習支援をメインに調べるということがないと思いました。」


原:「たしかに...二人の意見は当たっている気がするな。りさこちゃんが言うように、学習支援教室って、二の次なんだろうなって思った。まずは衣食住だもんね」

樺:「だから情報が届かないんですね。」


原:「ほんとにね。納得した。」

原:「本当に届けたい支援対象は、そもそも勉強とか学習支援で調べないで、きっと、子ども弁当とかで検索したり、調べていそうだね。学習支援でで調べられる支援対象は、ある意味まだ安心できるというか、、、まだギリギリ本当に支援対象じゃなかったり・・・。」

原:「もっと保護者の方々や家族目線で調べないといけないね。」

田:「そうですね!子ども食堂から、学習支援教室にピボットしたり、つながっていった例もありますしね!」

原:「なるほどな〜!ありがとうございました!」


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