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令和のマイホームの建て方~no10(プロの力を借りる)

〜プロが教える土地の購入から注文住宅を建てるまで〜

不動産エージェントが果たす役割

前回の業者に聞くべき質問リストでは、希望通りのマイホームを建てるために業者に尋ねるべき質問をリストアップし、自分で質問するのが難しい人はプロに頼ることをおすすめしました。

それだけではなく、この「令和のマイホームの建て方~プロが教える土地の購入から注文住宅を建てるまで~」では、一貫してマイホームづくりのためにプロの助けを借りることを説いています。
そのプロこそが、私たち不動産エージェントです。
しかし日本ではまだまだ不動産エージェントの知名度は低く、その存在すら知らないという人も多いのではないでしょうか。
ではなぜ、不動産エージェントに家づくりを手伝ってもらうべきなのか?
それは令和のマイホームづくりにおいて、不動産エージェントがあなたの大きな助けとなるからです。

不動産エージェントが家づくりでどんな役割を果たすのか、そして自分にピッタリの不動産エージェントを選ぶ方法について、一緒に見ていきましょう。

不動産エージェントとは?

不動産エージェントは、不動産の売買を希望する人の代理人(エージェント)として、様々なアドバイスやサポートを与える人のことです。
注文住宅を建てる場合、通常ならばまずは土地を探しつつ住宅ローンを借り入れ、不動産会社や建築会社と契約を結んで着工に至ります。
不動産エージェントはそうした不動産取引において、あなたの代理人として行動します。
つまり、あなたの思い描くマイホームを実現するには何が最善の方法かを一緒に考え、提案し、業者の交渉に当たりながら全体の流れを調整していくのです。
多くの人は不動産取引については素人ですから、誰かに相談したいと思うのは当然のことです。
しかし不動産会社や建築会社は、基本的に自社にとって不利なことは言わないはずです。そのため、彼らの話すことをどこまで信用していいか分からないと感じるのではないでしょうか。

その点、不動産エージェントはあくまでもあなたの代理人
常にあなたの利益を追求して行動します。
あなたに寄り添い、あなたの夢を実現させる不動産のスペシャリスト、それが不動産エージェントなのです。

不動産エージェントの役割

土地を購入して注文住宅を建てるというのは、本当に大変な道のです。令和のマイホームの建て方の一番最初に取り上げたチャート図を、もう一度見てみましょう。

このように、マイホームを建てるためには土地のこと、建築会社のこと、そしてお金のことをずっと考え続けなければなりません。
まるで底なし沼に足を踏み入れたように感じる人もいることでしょう。
こうした非常に複雑で、専門知識が求められ、かつ的確な判断を下さなければならない家づくりにおいて、不動産エージェントはあなたにとって心強い存在となるでしょう。
なぜなら不動産エージェントはプロの立場であなたにアドバイスし、最適な方法を提案し、マイホームの完成というゴールまで導いてくれるからです。

土地を購入して注文住宅を建てる一連のプロセスにおいて、不動産エージェントが果たす役割をまとめてみましょう。

【土地購入時の不動産エージェントの役割】

土地選び:単に便利な場所というだけではなく、顧客が新居でどんな生活を実現させたいかを聞き取り、それに合った最適な場所を調査・提案する。法的要素を考慮しながら、顧客が望む家が建てられるかを判断する。
値段:見えないコストについても見極めながら、土地の値段が適正かを判断する。
交渉:値段交渉が可能かどうか、可能な場合はどのくらいの値引きが可能かを業者と交渉する。
契約:契約書のチェックならびに必要な手続きのサポートを行う。

【建築会社選定時の不動産エージェントの役割】

業者の選定:顧客の希望するマイホームづくりを実現させるのに最も適した業者はどこかを検討し、提案する。
性能:予算を勘案しながら、可能な限り高性能な家づくりの提案を行う。
交渉:建築会社の営業マンとのやり取りを担う。業者と顧客とのコミュニケーションギャップを埋めながら、両者にとってWin-Winの関係を構築していく。
契約:住宅仕様書、契約書の確認、クーリングオフ制度や保証に関するアドバイスも提供する。

【住宅ローンにおける不動産エージェントの役割】

金融機関の選定:金利、タイミング、団体仕様生命保険、つなぎ融資の有無などの考慮を判断しながら、ベストの金融機関を提案する。
審査:信用情報機関への確認などを含め、申し込みの手助けをする。
契約:借入金額、金利、返済期間、返済方法、返済日などの重要項目はもちろん、細かな部分まで確認する。

仕事を行う上で外部のサポートが必要な場面があれば、ためらうことなくその助けを乞うのではないでしょうか。
非常に大きな買い物で、自分の夢でもあるマイホームづくりならば、なおさらです。
人生の中でも最も重要な決断を下さなければならないときに、不動産エージェントというプロの助けを借りない手はありません
土地を購入するにも、建築会社を選ぶにも、住宅ローンを借りるのにも、不動産エージェントの存在は、きっとあなたにとって大きな安心感をもたらすでしょう。

不動産エージェントを頼るメリット

不動産エージェントはプロの知見と経験を元に、マイホームづくりの各プロセスにおいて的確なアドバイスを与えることができます。
しかし、それだけならば何も不動産エージェントにこだわる必要はありません。
例えば住宅ローンについてはフィナンシャルプランナー、土地探しや建築会社選びについても最近はインターネットで多くの情報を得ることができるからです。
ではなぜ、不動産エージェントを頼るべきなのか?
マイホームづくりで不動産エージェントを頼る最大のメリットは、あなたの代理人として行動してくれることです。
ポータルサイトで情報を入手しても、それが本当に自分の家づくりにも役立つものかどうかを判断するのは難しい
またたとえ正しい情報を持っていたとしても、業者との交渉に煩わしさを感じる人も多いでしょう。
不動産エージェントは単にアドバイスを与える存在ではなく、あなたの代理人として常にあなたの利益を追求し、業者との交渉も含めた家づくりのプロセス全体に関わります。
家はあなたの願う暮らしを実現させるたもの『手段』であることを忘れてはなりません。マイホームを持つことが目的ではなく、そこでどんな生活を送りたいか?それこそが大切なのです。
不動産エージェントはあなたの代理人として、あなたの望む幸せな暮らしを叶えるにはどこに住むのがベストか、どんな家がふさわしいか、そしてそれを予算内でまかなうためにはどうすれば良いかを一緒の考え、必要な提案をしてくれます。
インターネットの無料相談も、フィナンシャルプランナーも、そこまでしてくれるとはとても思えません。
一般的なアドバイスや提案はしてくれるかもしれませんが、それがあなたにとって最善かどうかは分からない。
不動産エージェントは単なるアドバイザーではなく代理人ですから、あなたにとって何が一番良い方法かを考えます。
その上で業者と交渉し、有利な条件を引き出すわけです。
不動産のプロが、自分のために家づくりに関わってくれる。
それこそが、不動産エージェントを頼るべき一番大きなメリットと言えるでしょう。
土地を探すにも、建築会社を選ぶにも、住宅ローンを借りるにも、専門的な知識が必要です。
もちろん夢のマイホームですから、自分で不動産について勉強すること自体は悪いことではありません。しかし家づくりに関するあらゆる事柄に精通しようとするのは、時間とエネルギーの無駄と言わざるをえません。その上、プロに勝つことは難しい。
であれば、最初から不動産エージェントに助けを求めるほうがはるかに効率的で、かつ賢い選択ではないでしょうか。

マイホームづくりのために不動産エージェントを頼るメリットをまとめると、以下のようになります。

時間の節約:情報収集や手続きなどにかかる時間を大幅に削減できる。
交渉力:業者との面倒な交渉を委ねられる。専門的な知識と経験を持つエージェントであるため、価格や条件でも有利な交渉が可能。
プロとしての的確なアドバイス:依頼人に特化した、最適な提案を行える。
安心感:自分の代理人として不動産のプロが動いてくれるという安心感。

家づくりには困難やトラブルがつきものです。
そうした様々な課題に直面しても、不動産エージェントは解決へと導いてくれるでしょう。
特に自分のことを第一に考えて行動してくれるプロがついているという安心感は、マイホームづくりという難事業に取り組む人にとって、何者にも代えがたいはずです。

不動産エージェントへの依頼料は?

不動産エージェントへの依頼料は、基本的に不動産取引における仲介手数料を支払うかたちになります。
例えば総額5,000万円の不動産取引の場合の仲介手数料の上限は、約171万円。この上限額は、法律によって定められています。
ただし注文住宅の場合は完成した物件の取引ではないので、関わり方によって依頼料金は変わってきます。
また不動産エージェントによっては別途、調査費用や交通費、コンサルフィーが発生することもありますので、このあたりについては直接、不動産エージェントに確認してください。

不動産エージェントの選び方

マイホームづくりにおける不動産エージェントの役割やメリットについては理解できたと思いますが、ではどうやって自分にピッタリの不動産エージェントを選んだら良いのでしょうか?
不動産エージェントがメジャーな欧米では、物件探しよりもまず、不動産エージェントを見つけるところからスタートします。
複雑で面倒な不動産取引は、プロに任せたほうが安心だということを理解しているわけですね。
とはいえ、実はアメリカのエージェントは土地を購入して家を建てるまでの全ての工程をサポートしてくれるわけではありません。
特にエージェントが建築会社との間に入って交渉すると責任問題になってしまうので、現実問題としてなかなかそこまでするのは難しいんですね。
日本の不動産エージェントはもう少し踏み込んだ対応をしてくれる人が多いようですが、土地探しから家を建てるところまで一貫して代理人として動いてくれるエージェントはまだあまり多くはありません。
不動産エージェント文化が進んでいない日本では、エージェント自体の絶対数がまだまだ少なく、注文住宅づくりの一貫したサポートができるスキルを持っている人も少ないからです。

そのため弊社では、不動産エージェントみつかるというサイトで不動産エージェントを紹介するサービスを提供しています。

当サイトに登録しているエージェントは、土地探しから注文住宅づくりまで、今回お伝えしている内容のとおりに、まさにあなたの代理人として行動してくれます。
そこまでやらないと、依頼人の希望通りの家づくりは難しいと私たちは考えているからです。
経歴とともにそれぞれの得意分野も併記していますし、正式に契約するまで相談は無料ですから、きっと自分にピッタリの不動産エージェントを探すことができるでしょう。
ではその上で、自分の代理人となる不動産エージェントの選び方について、いくつかのポイントをご紹介しましょう。

1.注文住宅を得意とするエージェントを探す
まずは、エージェントのこれまでの経歴や実績を参照しながら、注文住宅を得意としている不動産エージェントを探しましょう。
2.自分の希望を伝える
注文住宅を得意としている不動産エージェントを見つけたら、コンタクトを取ってじっくり話し合いましょう。
不動産エージェントはマイホームに関するあなたの希望、その家でどんな暮らしを実現したいかを聞くはずです。
ぜひ、あなたの思いや考えを全て不動産エージェントに伝えてください。
例えば、趣味のための部屋を持ちたいとか、ペットとくつろげるリビングがほしいとか、キッチンの〇〇にこだわりたいとか。専門的な知識や情報は必要ありません。あなたの希望、願いをぶつけるのです。
3.見極める
ここで見極めるべきは不動産エージェントの能力というよりも、むしろ人間力です。
不動産エージェントはあなたの代理人として行動します。
そのため、あなたが本当に信頼できる不動産エージェントに依頼すべきなのです。では、不動産エージェントの人間力をどのようにして見極めるか?
私は不動産エージェントに必要なのは、「エンパシー力」だと考えています。
エンパシー力とは、他者の感情を理解し、共感する能力のこと。

不動産エージェントはマイホームについてのあなたの希望を汲み取り、それを形にしていかなければなりません。
その点について私はよく、不動産エージェントは「イタコ業」だと話しています。依頼者の考えを自分の中に落とし込んで、それを言葉にするイメージですね。
そのためぜひ、エンパシー力に優れている不動産エージェントを選んでください。つまり、目の前の不動産エージェントが自分の考えや気持ちを十分に理解して共感してくれているかどうかを見極めるのです。

その上で、自分が納得できる回答をしてくれるかどうか。
逆に、そんなことを聞きたいわけじゃないんだよね。と感じるようなエージェントは止めたほうが良いでしょう。

この人は、家に関する自分の考え方を全部理解して、共感してくれている。この人に任せたら、きっと大丈夫!
そう思える不動産エージェントを、ぜひ選んでください。

夢のマイホーム。
言葉で言うのは簡単ですが、それを実現させるのは、本当に険しい道のです。
でも不動産エージェントはいつもあなたに寄り添い、一緒にゴールを目指してくれます。
夢のマイホームを実現させるために、ぜひ不動産エージェントの助けを借りてください。

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