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オーディオブック×ちょっとした運動が認知症予防になる可能性

認知症については、いろいろな情報(主につらい)が知られてきていますが、家族が発症し当事者になると、想像以上にたいへんだということがわかりました。つまり、私は当事者になったのです。たいへんなことをいちいち書き出すとグチになり、家族もかわいそうなのでやめますが、少しでも進行を抑えるためにどうするかを考えなくてはなりません。

みなさん、「オーディオブック」って知ってますか? オトバンク社が展開する「耳で読書するサービス」です。好きな本を選び、ラジオのようにスピーカーで聞くことができますので、家事をしながら「ながら読書」ができます。私は、電車の中でビジネス書籍を読むのですが、目で読むのとはちょっと違った体験です。スマホ画面で読んでいるような目の疲れはありません

2022年6月9日、オトバンク社が「認知症予防の現場におけるオーディオブックの可能性」という記者発表を行いました。内容をかんたんにいうと、認知症予防には、脳の前頭葉トレーニングが有効で、そこにたくさん血流が流れるようにするといいのです。そのために「デュアルタスク」といって、「運動課題と認知課題」を同時にこなすようなものがいいとのことです。運動をしながらしりとりしたり、計算したりするのです。

オーディオブック×運動は、計算×運動を凌駕する効果

ところが、運動しながらオーディオブックを聞いても、前頭葉の脳血流を活性化できるトレーニングになることがわかったと関西福祉大学重森教授より発表されました。詳細はこちらのプレスリリースをご覧ください。

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ここからは、発表を聞いた私の感想と意見です。

私の家族は認知症です。すでに90歳となり、運動をさせるのもかなりきびしいし、デュアルタスクなどとてもむずかしいと思います。ほんとはこうなるもっと初期の段階で、適切な治療をさせればいいのですが、認知症最大の問題は「当人が絶対認めない」「精神科なんてとんでもない」と親が言い張ることです。

そこで、まずはオーディオブックを勧めて、聞かせるところから始めたらどうかと思いました。おそらく、それだけで脳血流に変化があるのではないでしょうか。そこから、「ながら聞き」の状態で、散歩に連れ出してみるとかどうでしょうかね。これは単なる私の意見で、エビデンスはないのですが、眼も弱った高齢者にオーディオブックは何らかいい効果があるのではないかなと思います。

そういう私も高齢者の範疇に入りました。認知症は怖いです。オーディオブック聞きながら何か軽い運動するというデュアルタスクが認知症の予防効果があるというのなら、自分でも試して見ようと思います。認知症はいったんなってしまうと、回復する方法がないに等しく、現状より進まないようにすることしかありません(少なくとも当事者の自分が知っている範囲で)。ならないように早くから予防しておかないと。ということでオーディオブックには期待します。

人によって幸せの基準はいろいろ違うと思いますが、「仕事が楽しい」というのはかなり幸せの中でも大切なところにあると思います。どうしたら仕事が楽しくなるかを毎日考えてきた小さな会社の代表です。