#仏教
お寺を超えて、仏の智恵を-掲載記事より-
昨年、アメリカ西海岸バークレーにある「浄土真宗センター(Buddhist Churches of America)」で開かれた僧侶向け研修会で、講演のご縁をいただいた。
研修に参加されていたKen Yamadaさんから後日取材依頼をいただいて、先日「Higashi Honganji Buddhist Temples」に記事が公開されたので紹介したい。
今回、取材・執筆下さったKenさんは、浄土
バトンをつなぐ循環医療
どんな症状の時も、病院に行く度に大抵の場合は行われることがある。
検温する、聴診する、喉を診る。
医療の基本にあるシンプルな「検査」が町のクリニックから大学病院まで、全国、そして世界の診察室で行われている。診察室だけではない。施設や企業への訪問医療、在宅医療、定期検診、さらには山岳医療から災害救助まで、あらゆる医療の現場で行われている。
もし、絶えず世界中で繰り返される「喉を診る」経験を集め
Mindfulness for shameful evils
マインドフルネスが世界に広まって久しい。先行して広まったヨガが個人のエクササイズやウェルネスとして広まったのに対し、マインドフルネスは「生産性」や「集中力」といったキーワードとともにビジネスの文脈でより広く受容されてきた。しかし、マインドフルネス実践者が増えるにつれて、その副作用も認識されるようになってきた。
(オリジナルの英語記事)
(同内容の日本語記事)
このところマインドフルネスの負の
パーソンあるいは一無位の真人
東大哲学科時代の恩師の一人であり、現在、武蔵野大学にてもお世話になっている一ノ瀬正樹先生から、先生が地元茨城の新聞に寄稿された「人は個人かパーソンか」という論説をシェアしていただいた。大きなインスピレーションを受け取ったので、ここにシェアしたい。
ここに、産業僧の活動を通じて私の中で浮かび上がってきていた人間観が、具体的な言葉として表現されているように感じた。そうだ。産業僧として対話者と向き合う
親鸞の「往相」と「還相」をベクトルで読み解く
親鸞の著作には「海」が山ほど出てくる。山ほどの、海。というのも、おかしいけれども。
浄土真宗というくらいだから、この苦しみに満ちた娑婆世界から阿弥陀仏の安養の浄土世界へと往生することを念頭においた宗教なのだけど、「功徳の宝海」とか「弘誓の智海」とか、浄土のことを語るときにも「海」を使う一方で、「生死の苦海」「愛欲の広海」など、娑婆のことを語るときにも「海」を使う。
その親鸞は、主著である『教行
方丈庵 Latest News!|2023.6.27
◉ Web連載のご案内
朝日新聞デジタルの言論サイト『Re:Ron』にて連載が始まりました。
『Re:Ron』連載「松本紹圭の抜苦与楽」
第1回:仏教を産業界に翻訳する 僧侶・松本紹圭が企業で進める「社内巡礼」
*本連載は有料記事となりますが、期間限定で全文公開されています。ぜひこの機会にご覧ください。
[ 期間限定 全文公開URL:〜6月28日(水) AM9:30 ] https://d
成功しても、失敗しても、停滞しても。
とても久しぶりに、大阪の(だけでなく日本を代表する)イノベーション寺院、應典院に呼んでいただき、これからのお寺、これからの應典院について、議論に参加する機会を得た。應典院の秋田光彦さんは、比類なき幼稚園の経営者でもあり、比類なきお寺の住職でもあり、その両方を成り立たせつつ、やはり、僧侶の原点も大切にされている。
秋田さんは、仏教界のアイデアマンであり、コピーライターであり、あらゆる変革派僧侶にと
「はじまりの集い」振り返り
東京・武蔵野大学の主催で京都・西本願寺にてGW中に開かれた、カンファ・ツリー・ヴィレッジのシンポジウムが無事、終了した。その数日前には、海外から招聘した登壇者数名と共に熊野古道の巡礼も実施し、盛りだくさんの数日だった。運営チームの皆さんには感謝しかない。
今回のシンポジウムを振り返ってみると、登壇者お一人お一人のお話も素晴らしかったし、仏教精神を建学のルーツに持つ武蔵野大学がオリジンである西本願
対談:ルトガー・ブレグマン×松本紹圭<後編>
対談:ルトガー・ブレグマン × 松本紹圭 <後編>
<前編>はこちら
21世紀を、私たちはどう生きるか
ブレグマン
21世紀のこの状況にあって、今まさに聞くべきお話をしていただいたと思います。これまでの歴史を振り返って、21世紀は最も危険な時代のように思いませんか? 科学者らは言います。「CO2排出量をゼロにするためにも、今、社会全体が大きく変容する必要がある」と。私たちは、これまでにないスキ