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イベントレポ :Food for good~飲食店からこれからの食のあり方を考えよう~(IDEAS FOR GOOD・SRA)

僕は社会をもっと良くするアイデアを集めたウェブサイト『IDEAS FOR GOOD』の大ファンで、その存在を知ってからイベントに何度か参加させて頂いています。全ての記事もイベントも、とにかく楽しい。
それはやっぱり、苦しげに語られがちな社会問題・環境問題について「より良くするアイデア」を明るく具体的に教えてくれるからだと思う。存在が既に希望、と言う感じがする。

そして今回の企画は、食の世界のをあり方をサスティナブルに変えていこう!という英国発祥の団体・SRA(Sustainable Restaurant Association)との共同企画。

僕たち一人ひとりにとって、毎日の食は生きていく上で欠かすことのできない要素だ。年間1095回行われるこの行動がよりエコロジカル・フレンドリーへと変化したら、その影響はとても大きなものになるのではないだろうか?
想像するだけでワクワクする。

【Food for good】ざっくり概要 

ベトナムのレストラン、Pizza 4P'sのSustainable Manager永田悠馬さんをお招きしてのトークセッション。

NY TIMESやBBC、Forbesなど世界的なメディアがわざわざ取材に訪れ、UK発の人気カルチャー誌「モノクル」が選ぶ世界のベストレストラン50にランクインするなど、今やベトナムでその名を知らない人はいないほどの大人気レストラン「Pizza 4P’s」のSustainability Managerである永田悠馬さん

トピックはこんな感じ。

・「食」を取り巻く課題とは?
・Pizza 4P’sのサステナブル施策
・サステナビリティの現場のジレンマ
・生産者と消費者をつなぐレストランの役割
・アフターコロナの飲食店のありかた

印象的深かったこと

今回のイベントで印象的だったのは、現在の食の世界において、「持続可能性というのはまだまだ発展途上の段階で、現状での最適解はまだわからない。だから皆で考えよう」という呼びかけと、取り組みが行われているということ。

それから、「国によっては、公的な環境教育が行われておらず、プラスチック製品のポイ捨て、環境汚染なども何がいけないのか理解していない人々が多数の国もある。そういった国においても、若年層は環境問題に対しての意識や関心が高い」「Z世代のニーズとしては、CSRももちろん大切だが、それよりも本事業がどれほど環境に対して負荷をかけずにいるか、環境改善にとって良いことをしているか」という話だった。

感想

僕自身は現在飲食業に携わっているわけではないので、消費者目線として、現在の食産業についての取り組みを学びつつ、次代へ則したスタイルへシフトしようとしている企業を応援したいし、自身にもできるアクションを知りたくて参加した。

今回は参加者同士のトーク機会も設けられていて、意欲的な実例を色々と聞かせてもらえた。「レストランでのCO2排出量の80%を占めるのは電力」という話があったので、これは一般家庭にも言えることだろうと思う。それからやはり、ローカルフードや産直フードを取り扱っているお店を選択することも、フードマイレージを削減するには良いことのようだ。

これからますますこういった取り組みは注目されていくと思うが、SRAのような取り組みは、まだまだ多くの企業にとっては試行段階であることが多いサスティナブル施策の結果をシェアしてもらえる貴重な場だと思う。

そしてやっぱり一番は、『人の生活そのものが環境を良くする』そういったスタイルを今を生きる僕たちが構築していくことが急務だというのが胸に残った。

*イベントページ: Food for good~飲食店からこれからの食のあり方を考えよう~(IDEAS FOR GOOD)
https://ideasforgood.jp/2020/09/20/sra-ideas-food-event/

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