パーソナルトレーナー藤井自伝53

怒涛の3ヶ月の後のバカンス

店がパンク寸前の入会者とスタッフに休みを与えるために、休日ゼロで働いた3ヶ月間。
やっと店も落ち着いて来た頃、当時の社長が視察に訪れた。

「いいねー藤井。そろそろスタッフを信頼して任せて休むことも大事だよ」

ということで、タイはチェンマイに1泊2日の慰安旅行に行くことになったのである。
シンガポールの時もそうだがタイでも仕事と通勤のみで観光などは一度もしていないのだ。

というわけで朝一からタイに来て3ヶ月間ぶりの空港へ。
タイにはドンムアン空港とスワンナプーム国際空港があるが、今回はタイ国内便のためドンムアン空港からフライトである。

バンコクからチェンマイまでは1時間程度で到着する。
チェンマイは旧市街と新市街に分かれる。
バンコクでも時間がゆっくり流れるような空気感があったが、チェンマイではその倍くらいゆっくりしている。
日本人もリタイヤした人たちが移住してくることが多いと聞いたが、正にうってつけだと思う。
仕事をする場所では絶対にない。

到着後、バイクを借りて宿泊施設のある旧市街を目指す。
名前の通り、旧市街は古い建物が並び高い建物は皆無である。
古き良き時代の名残があり心地よい感じだ。

ホテルに荷物を置いてバイクを走らせるのである。

続く

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