貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol263 「給料が少ない…」というスタッフの不満。「売上が低いので給料を上げられない…」と訴えても分かってもらえない…と嘆いているリーダー必読。  

 美容業界に限らずだと思いますが、人手不足による売上の悪化。
 また、人手不足が続きますと、美容師の奪い合いが起こり、その結果スタイリストの給料の水準値が上がってきていますよね。
 利益が出ているサロンならいいですが、そうでないサロンは、給料を上げることができず、スタイリストの給料に対する不満が沸き起こってくることがありますよね。
 特に面貸サロン等の好条件を目にしたスタッフは、ますます会社への不満をあらわにすることがありますよね。
 社内で給料の不満が出ていることを耳にしたとしても、給料を上げることに対しては、慎重になる経営者が多いですよね。
 なぜなら給料は一度上げると下げられないからです。ボーナスにしても、一度支給しますと、次回にも支給し続けないと、不満が出るからです。
 そうでなくても、最低賃金が毎年上がっていますので、上げざる負えない…と頭を抱えたくなりますよね。
 そこでですが…
 悩まれている全ての経営者の解決策になるかどうか?は分かりませんが、その対処法をご紹介いたします。
 うまくいくかどうかは保証できませんが…(笑)
 私が思うに、給料等の条件面での不満が出るのは、条件が悪いからではなく、会社側が好条件の雇用形態を目指していないから…だと思います。
 つまり、会社のビジョンや方針に、好条件の雇用形態が含まれていないからだと思います。
 一年後には○○の待遇改善、二年後には○○の待遇改善、三年後には○○の待遇改善…また、最終的には、○○の待遇の実現を目指す。みたいな…。
 但し、ただ掲げるだけでは、絵に描いた餅になりやすいですので、社員とともに、経営数字(決算書)を公表しながら、給料を上げるために必要な利益を明示することが大切だと思います。
 人件費の枠は、労働分配率(目安は50%以内)で算出し、さらに給料を○○円上げるためには、労働生産性(目安は60万以上)が○○以上なら実現可能…と、社員と一緒に経営計画を立てることが重要なことだと思います。
 『給料をもっともっと上げたい…』『待遇面をもっともっと良くしたい…』と一番願っているのが、社員ではなく、経営者だとすれば、会社への不満は半減すると思います。
 経営者の号令で「もっと給料を上げたいので、この目標を絶対達成してくれ!」いう熱いメッセージを社員に送ることができれば、社員から待遇面を要求されることはなくなり、逆に、「経営者のそういう思いに応えられずに申し訳ありません…」というミラクルな現象も起こりうると思います。
 毎年のように最低賃金が上がりますよね。地域によって違うと思いますが、30円~40円の上昇。月間約5千円~7千円ですよね。
 最低賃金の上昇を嘆くのではなく、逆に、国や政府関係なく、経営ビジョンの中に、毎年5千円~1万円のベースアップを盛り込んだ経営目標を掲げた方が、社員の士気を上げながら経営できるのだろうと思います。
 もう一度お伝えしますと、給料の不満が出る出ないは、会社側が給料を上げていきたい…という熱い思いがあるか無いかで決まると思います。
 スタッフがワクワクするような経営計画を立てることをお勧めいたします。
 
 
 
 
 
 

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