貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol300 経営ビジョンがある会社と無い会社、何がどう違うのか?美容室経営者の仕事第2弾

 皆さんは、会社の夢ってございますか?私ども会社のことで恐縮なのですが、小さい会社ながらも、美容室経営を30年以上続けてこれたのは、会社の夢を信じてくれた社員のおかげだと思っております。
 32年前の初期の頃のメンバーは、残念ながら極わずかしか残っておりません。ほとんどが退社してしまいました。それなのに、なぜ潰れずにやってこれたのか?を考えますと、勤務年数の長いスタッフが支えてくれたおかげだと今更ながら思います。特に店長を長く勤めてくれた人の存在は大きかったように思います。
 過去を振り返ってみますと、店長歴20年以上が一人、15年以上が3人、10年以上が5人、その他5年以上が数人います。新旧を繰り返しながら何とか繋いでこれました。
 では、なぜ、店長が長く勤めてくれたのか?と言いますと、おそらく会社に夢があったからではなかろうかと思います。
 28歳で経営者になった若いころの私は、今考えると恥ずかしくなるような夢を語っていました。(笑)とにかくビック志向で、理由もなく店舗数を増やしたい…あるいは、会社をメジャーにしたい…と大きくなることだけを目標に掲げていました。
 スタッフがその夢に惹かれたのか?は分かりませんが、何となく勢いを感じていたのではないかと思います。
当時5店舗を目標に掲げていましたが、何と約7年で叶いました。5店舗と言いましても、スタッフが5名~6名のぐらいの小さなサロンを5店舗です。
 今考えますと、若いころの私は、無鉄砲ながらもいつも夢を語っていたように思います。
 ところが、5店舗から勢いが止まり始めました、年齢も40歳。だんだんと無鉄砲な夢では、スタッフを引っ張れない…と感じ始めた頃です。
 経営ビジョンが無い状態が2年~3年続いたと思います。その間が、一番離職者を出した時期だったように思います。特にスタイリストの退社が多かったように思います。
 やはり、会社に夢が無いのは、会社が衰退するのでは…と危機感を覚えたころでもあります。
 そこで、大人目線の経営ビジョンを掲げようと思いました。今までは、私の独断と偏見で、エゴが強い私の夢が主体でしたが、それを一切封印して、幹部たちと共に経営ビジョンを立てることにしました。
 一泊二日で、幹部合宿と銘打って、経営計画を一緒に立てることにしました。丁度そのころに、経営理念も大きく変わり、『美容師人生をサポートする』という理念を掲げていましたので、主に、
①教育面の夢や目標
②待遇面の夢や目標
③キャリアプランの夢や目標
をメインに幸せ5か年計画を立てました。
 初めてのことでしたので、内容的には薄っぺらい経営ビジョンでしたが、幹部たちのボルテージは、最高に上がったのを今でも覚えております。
 この幹部合宿がきっかけに、毎年、一年に一回幹部合宿を行うようになり、年を重ねるたびに経営ビジョンが明確になってきました。
 経営ビジョンが明確になればなるほど、離職率が改善され、会社の空気感も変わってきました。そのころだったと思いますが、愛社精神のあるスタッフが少しづつ増えてきたのを感じました。
 第1弾で経営理念、第2弾で経営ビジョン この2つは経営者の一番大事な仕事ではないか?と思います。
 機会があれば、経営計画の立て方をご紹介したいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?