「アパレルのDXはどうなるのでしょうか。中国の先進事例を教えてください」 今日も、こういった質問をいただきました。 単にネタが欲しいだけの取材であれば「また事例ハンターか...」とがっかりするのですが、色々聞いていくと、「テクノロジーで何処までできるのかを把握して、未来に向けたビジョンを作っていきたい」ということでしたので、それであれば、と真剣に思考をめぐらせたところ、新しい景色が見えてきました。 改めてこれまで見てきた事例において、何が定着し、何が定着していないかを考
インドネシア・ジャカルタについて、もう少し書いてみたいと思います。 前回はこちら。 改めて現状を見てみる インドネシアの魅力の一つは、「見た感じ全く発展していない」ように見えるのに、その実、裏側は圧倒的に発展している点にあるのではないか、と思います。 もちろん、スタートアップシティや金融街のような場所はあり、そこにはかなり背の高いビルも立ち並んではいるのですが、空港から出て都心に出るまでの道はあまり高いビルもなく、実際街に出てもかなり普通の新興国という感じです。 それ
2022年1月下旬から、隔離が終わって上海を歩けるようになりました。友人に色々聞いてみて、まずは西岸(West Bund)と呼ばれる地域に行ってきました。 いわゆる「外灘(Bund)」と呼ばれる、上海タワーやテレビ塔などのザ・シャンハイな夜景や、高級レストランが立ち並ぶ最も有名なエリアがありますが、そこから少し南に行ったところに、ユニークな建造物や美術館が立ち並び、スケボーやボルダリングができる公園が広がるエリアがあり、そのあたり一帯が西岸と呼ばれます。 コロナ前にも一度
ファンカルチャーのデザイン 前回の記事で、タイトルのワーディングによってニュースレターの開封率がどう変わっているのかを書きましたが、文面の中で『アフターデジタル』のボツタイトルという肝心のところが手違いで抜けてしまっており、修正版のニュースレターを再配信することになりました。大変失礼しました。 で、2回送る形になった結果、開封率がばらけてしまいまして。(笑) それでも1通目が初動の開封率40.30%で、過去最高値でした。2通送ってご迷惑をおかけしているので何も威張れるこ
「何なの、この情報量の渋滞したタイトルは。」 そう思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 はじめに申し上げておくと、これはいわゆる「釣りタイトル」なので、タイトルの鍵括弧を付けた部分は「そういうバズワード」という意味であり、あまり本編とは関係ありません。どうしてもパーパス経営やSDGsについての記事を読みたいのであれば、読み進めない方が良いかもしれません。 ですが、なぜこんな言葉を使ったのかを含めて真剣に書いているので、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
先日、黒鳥社の若林恵さんのところにお邪魔して、メタバースやNFTを軸に世の中がどう変わっていくのかを議論してきました。その時の議論は、まさにアフターデジタルといわれる内容よりもさらに先に進む世界観で、あまりに示唆的だったので、一部をご紹介したいと思います。 マインクラフト内のプロ建築設計屋 これは若林さんが書かれているQuartz Japanのニュースレター、「週刊だえん問答」の#84「マインクラフトの新経済」にも書かれていることでした。超おすすめですので是非。https
先日、仕事でインドネシアはジャカルタに行ってきました。 GOJEKを始め、モビリティを中心にスーパーアプリが展開されていて、人口も2.7億人いるため、ネクストチャイナの呼び声も高い場所です。 実際に行ってみると、その学びの深さたるや、とてつもないものがありました。 優秀なドライバー集団がすべての距離をゼロにしてくれるサービス GOJEKというのは、UBERのようなタクシー(主にバイクに2人乗りするサービスがメイン)を皮切りに、デリバリーフードやペイメントなど、さまざま
ゴールを設定してそれを追いかける生き方をやめる 一応、書籍の著者ではあるのですが、恥ずかしながら、実はあまり本を読みません。そんな私の現在の書棚がトップ画像です。 ビービットに入社したころは、もっと成長したくて色んなビジネス書を読んでいました。速読のマネごとのようなこともできるようになって、ビジネス書であれば、1冊1時間で読み切ることを繰り返し、1日何冊も読む、なんてこともやっていたのですが、ある時気づいたことがありました。 「いろいろ読んではみてるけど、大して何も使え
2月13日、アメリカでは国民的スポーツの祭典、スーパーボウルがありました。 スーパーボウルで行われたことは、毎度色んなところで話題になるわけですが、今回はこんな記事を見かけました。 まるでディストピア? スーパーボウルのCMが映したテクノロジーの未来図 AmazonやMeta(旧Facebook)がここぞとばかりに作ったCMが、テクノロジーに支配されるディストピアを彷彿とさせるものだった、という内容です。技術を集約して出来ること、これから可能になることを渾身の想いで描い
日本のデジタル化が進まない一つの大きな理由に、デジタルに慣れていないシニア層が人口動態として大きいことがよく挙げられますよね。 企業の視点では、人口動態だけでなくシニア層がお金を抱えているため、その市場の重要度が高く、デジタルに移行しても逆に儲からなくなる、という構造に見えています。 それでもデジタル化を推し進めるにあたり、「如何にシニアにまでデジタルを浸透させるか、どうやったら使えるようになるのか」という質問を多くいただきます。 急に雑になる「シニア」のユーザ理解 こ
いよいよ5月17日に始まるL&UX2021、10本のセッション動画が毎日公開されます。 その中の1本、Instagramのイアン・スパルターさん、ゲームクリエイターでアーティストの水口哲也さん、私が最も尊敬する編集者である黒鳥社の若林恵さんの3人が議論する回をご紹介します。 ■ セッション概要5/26(水)18:00-19-00 リアルを飲み込むデジタルコミュニティ Ian Spalter(Instagram) / 水口 哲也(エンハンス) / 若林 恵(黒鳥社) リア
5月17日月曜開始のL&UX2021、第7回はUSデジタルカルチャー最前線。昨年までTwitchのCOOで、現在はPUBGを抱えるKRAFTONの役員であるKevin Linさん、日本のエンタメビジネスをけん引する鳩山玲人さん、アバタープラットフォームGeniesを展開するAkashさんに語ってもらいました。 ■ セッション概要5/25(火)18:00-19-00 USデジタルコミュニティの最前線と日本の可能性 Kevin Lin(ex.Twitch, 現KRAFTON)
ついに来週、5月17日スタートのL&UX2021、エストニアを代表するスタートアップVeriffのCPOジェイナーさんと、経産省で"Data Free Flow with Trust"の提言に携わった瀧島さんの回をご紹介します。 ■ セッション概要5/20(木)18:00-19-00 個人データと認証の社会活用可能性 Janer Gorohhov(Veriff) / 瀧島 勇樹(経済産業省) / 藤井 保文(ビービット) 個人に関わるデータは、正しく活用することで人々の生
ついに来週、5月17日スタートのL&UX2021、今回は中国を代表するOMO企業DiDiのクリエイティブ統括、程峰(ChengFeng)さんと、出前館COOの藤原彰二さんの回をご紹介します。 ■ セッション概要5/21(金)18:00-19-00 デジタル×リアルのUXアーキテクチャ 程峰(DiDi) / 藤原 彰二(出前館) / 藤井 保文(ビービット) 今、多くの企業が、オンラインとオフラインの融合(以後OMO)に悩まされています。OMOは、ユーザから見た場合にはオン
5月開催L&UX2021、今回は世界を股にかける日本人のThought Leaders回のご紹介です。 内容が面白すぎて、かつ他の回に対する布石やイントロになっている側面も強く、この撮影が終わった後に全体のセッションの順番を組み替えることになりました。それくらいの面白さ。 ■ セッション概要5/19(水)18:00から配信開始 テクノロジーとUXの世界潮流 -日本から見えないゲームチェンジ 塩野 誠(IGPI) / 蛯原 健(リブライトパートナーズ) / 尾原 和啓(フュ
5月開催L&UX2021、今回はGojekのプロダクトデザイン責任者、Abhinit Tiwariさんと、heyのCPOとしてSTORESを運営されている塚原文奈さんの回をご紹介します。「サービスを運営し、拡大する」という観点で最もリアリティとティップスに溢れる回でした。 ■ セッション概要5/24(月)18:00配信開始 人と社会を支えるイノベーションイネーブラー Abhinit Tiwari(Go-Jek) / 塚原 文奈(hey) / 藤井 保文(ビービット) オン