メモ:パクスロビドとモルヌピラビルのリバウンド

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2022年1月~6月にパクスロビド、モルヌピラビルの後にCOVID-19のリバウンドを実施。

リンゼイ・ワン、ネイサン・A・バーガー、[...]、ロン・シュウ

追加記事情報

要旨

重要性

最近の症例報告では、パクスロビドによる治療を受けた患者の一部が、パクスロビドの5日間のコース終了後2日から8日後にCOVID-19感染と症状のリバウンドを経験していることが報告されています。米国疾病対策予防センター(CDC)は最近、パクスロビド治療後にCOVID-19がリバウンドする可能性について、一般市民に対して健康警告ネットワーク健康アドバイザリーを発表しています。しかし、実際の集団におけるCOVID-19のリバウンドの割合やリバウンドがパクスロビドに特有のものであるかどうかは、まだ不明です。

目的

パクスロビド及びモルヌピラビルによる治療を受けた患者におけるCOVID-19リバウンドの発生率及び相対リスクを検討し、COVID-19リバウンドを経験した患者と経験しなかった患者の特徴を比較すること。

デザイン,環境,参加者

米国の多施設・全国規模のデータベースに登録された9200万人の患者の電子カルテ(EHR)を対象としたレトロスペクティブ・コホート研究。2022年1月1日から2022年8月6日の間にCOVID-19に感染し,COVID-19感染後5日以内にパックスロビッド(n = 11,270)またはモルヌピラビル(n = 2,374)による治療を受けた18歳以上の患者13,644名を対象とする。

被曝状況

パクスロビドまたはモルヌピラビル。

結果

パクスロビド投与後の7日間及び30日間の
COVID-19リバウンド率は,
COVID-19感染が3.53%及び5.40%,
COVID-19症状が2.31%及び5.87%,
入院が0.44%及び0.77%であり,
COVID-19感染と症状に対するリバウンド率は,
パクスロビドと同じであった.

モルヌピラビル投与後の7日間および30日間の
COVID-19リバウンド率は,
COVID-19感染症が5.86%および8.59%,
COVID-19症状が3.75%および8.21%,
入院が0.84%および1.39%であり,
モルヌピラビルの投与は,
COVID-19リバウンド率を低下させることが
示唆された。
傾向スコアマッチング後、
パクスロビドとモルヌピラビルの
COVID-19リバウンドリスクには、
感染(HR 0.90、95%CI:0.73-1.11)、
COVID-19症状(HR:1.03、95%CI:0.83-1.27)
および入院(HR:0.92、95%CI:0.56-1.55)
ともに有意差はなかった。
COVID-19リバウンドのある患者は、
ない患者に比べ、基礎疾患の有病率が
有意に高かった。

結論と関連性

COVID-19リバウンドはパクスロビドと
モルヌピラビルの両方で発生し、
特に基礎疾患を有する患者において顕著であった。
このことは、COVID-19のリバウンドは
パクスロビドに特有のものではなく、
パクスロビドとモルヌピラビルのリスクは
同程度であることを示している。
また,両剤とも,投与後時間が経過するにつれて
COVID-19のリバウンドの発生率は増加しました。
今回の結果は,パクスロビドおよび
モルヌピラビル投与後のCOVID-19リバウンドの
継続的な監視を必要とするものである.
COVID-19のリバウンドのメカニズムを明らかにし,
脆弱な患者においてリバウンドを防止するための
投与量および投与期間を検証する必要がある.

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