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チーム・ファースト

いま読んでいる本、『1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』の第4章が「チーム・ファースト」です。

この第4章の中でも、読み飛ばしてしまいそうな箇所ですが、私にはフックがかかりとても気になった1節を少し長いですが、抜粋してご紹介したいと思います。 ズバリ、

「ずけずけ」と意見を言っているか?

 ビルは「むずかしい」人たちに魅力を感じた。ずけずけとものを言い、ときに人の神経を逆なでし、世間の風潮や大勢にひるまず立ち向かう人たちだ。
 この手の人材は疎まれがちだが、ビルは彼らを、興味深く、育て甲斐があると感じ、彼らのざらつきを輝きに変えようとすることもあった。最も有能なコーチは、チームメンバーの風変わりな点や「とんがり」を許容し、奨励することさえある。アスリートから起業家、経営者まで、ずば抜けたハイパフォーマーにはむずかしい人が多い。そういう人たちこそチームに入れる必要がある。
 シェリル・サンドバーグは2001年末のグーグルに入社した週にビルと初めて出会い、君はここで何をしているのかと聞かれた。
 シェリルが財務省から来たと答えると、ビルはさえぎって言った。それは分かったが、ここで何をしているんだ? そこでシェリルは、これからやろうとしていることを答えた。ビルは納得しなかった。そうじゃない、ここで何をしているのか? シェリルはとうとう本当のことを認めざるを得なかった。いまのところ、何もしていないのだと。
「あのとき本当に大事なことを学んだ」とシェリルは言う。
大事なのはそれまでやってきたことでも、これからやろうとしていることでもなく、日々やっていることなのだと
 これはおそらく、ビルがチームメンバーに求めた最も重要な資質だろう。毎日仕事に出てきて、精いっぱい働き、インパクトを残す人。つまり実行家だ。

とかくこれまでの実績を重視したり、今後取り組んでみたいことに焦点を当てがちですが、ビル・キャンベルは見事なまでに言い切ります!

インパクトがあり、はっと気づかされました。他にも、

「当事者」をチームに加える

「スター」だけではチームにならない

大事なのは「知性」「勤勉」「誠実」「グリッド」の4つの資質

などなど、仕事柄、クライアントのチームビルディングのお手伝いもすることもあるのですが、いただきました!!参考にしたいと思います。

最後におまけ、もう一つ注目する箇所とその注釈部分です。

ビルは代名詞にも注目した。「私」(自分第一主義の証)と「私たち」のどちらを多く使うか?※1
※1 これはビルの原則のなかで、研究による裏付けを欠く、数少ない部分だ。「私」と「私たち」のどちらを多用するかは、チームプレーヤーかどうかを測る尺度というよりは、地位を表す指標である。地位の低い人(会社の平社員や大学の新入生など)は「私」をよく使い、地位の高い人(幹部や教授など)は「私たち」を多く使う。

「チーム・ファースト」という題名からして、ビルはもちろん「私たち」ですよね!

注釈後半部分の賛否はあると思いますが、ある意味ではそうなのかもとも思いました。みなさんはどう思いますか?

ではまた。



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