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人は自分が変化する生き物だということを案外受け入れていない。

久々にnote書きます。一時期書いていたけど辞めてしまっていました。

今日私がカウンセリングしたクライエントとの対話。

「今日のあなたが思っている理想の未来と、1年後のあなたが思っている理想の未来が、同じでなくていい、同じではないはず」

そうお伝えしたら、ものすごくハッとされていて、「これまで色々な人にアドバイスを受けてきたけど、いつも何かしっくりこなかったのはそこです」とおっしゃっていた。


自分が動いてるのに対象が止まっていたら、ゴールに近づいているように見えて、結局は自分が退化しているのではないかと私は思っている(成長意欲が云々の話ではなくて)。

誰もが、自分が変化することを理解しているようで、実はあんまり受け止められていないと思う。

でも例えば、1年間、自分が今とまーーーったく同じ見識と感性とその他諸々を持った人間であれば、描く未来も1mmも変わらないかもしれないけど、実際は1年後の自分は1年分ちゃんと変わって(良くも悪くも)いるはずなわけで。細胞だって全部入れ替わってるし付き合う人も仕事の中身も家族の成長も変わってるだろう。食べたもの、観た映画、読んだ本、会った人、全部今より増えているし、だからこそ感じてることだってきっと今とはちょっと違う(コアな部分は不変だとしても)。

決めた未来に近づくことが正解ではなく、自分の変化(進化や成長だったり老化や退化だったり)をちゃんと認識して、「自分」という概念をアップデートし、その最新版の自分で未来を何度でも捉えなおす。

この繰り返しで人は幸せに生きていくし、これが心理学でいうところの「発達」だし、キャリア(人生)はそうやって築いていくものなんじゃなかろうか。

写真は、昨日登壇させていただいた法政大学キャリアデザイン学部の授業より。学生や登壇仲間とのダイナミクスが面白すぎたよ。

19歳の自分が思い描いていた未来なんて、今考えると全然面白くない。アップデート(老化ともいう)し続けている今の自分が思い描いている未来だって、きっと後から考えたら大したことない。今は常に全力で面白いけど、明日の自分がどう今日を見ているかはわからない。

そんなものだと思うし、そんな人生を続けたいし、だからこそ面白いんじゃないかなと思う。

読んでくださってありがとうございます。力が抜けたり元気が出たり、人間ってそんなもんかーと思ってくれたら嬉しいです。