女性必読!歯のマニュアル

大学病院歯科部門勤務の歯科医師です。歯科関連の質の良い情報が発信できるようがんばります…

女性必読!歯のマニュアル

大学病院歯科部門勤務の歯科医師です。歯科関連の質の良い情報が発信できるようがんばります!お時間があるときに、ちょっと立ち寄って読んでいただけたらとてもうれしいです。

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最近の記事

医療・健康メディア「KARADAs」さんで記事を書きました。

医療・健康メディア「KARADAs」さんから、歯科関連の記事執筆のお誘いをいただき、まずは第一報書いてみました。もしよろしければ note の記事とあわせてご覧ください。「歯を鍛えることはできる?」健康な歯を長持ちさせる必須知識【イシャチョク】 (ishachoku.com)

    • ならば、どうする?お口のトラブル予防

      前回の記事では、お口が何かとトラブルに見舞われやすい原因として、細菌の量、細菌と身体との距離の問題、細菌に対するバリアとして考えたときの歯の代謝の問題を挙げました。では、こうした不利な点を克服して、お口のトラブルを予防するにはどうしたらよいでしょうか。皆さんの中には歯科の病気の予防の話は歯科医院などで聞いていらっしゃる方も多いと思います。ですので、今回は歯科医院で聞く話の一歩手前というか、あまり現場では語られないキモ(基礎?)の部分を含めてお伝えできたらと思います。 キーワ

      • なぜ、人は口の病気にかかりやすいのか

        歯、口の健康が身体の健康に重大な影響を及ぼす、ということを先の記事で示しました。そうしたことが明らかになり、現在、歯科と医科の連携の大切さがいろいろなところで強調されています。でも、そもそもなぜ口が身体の別のパーツと分けられて今まで医療が行われていたのでしょうか。 みんなが悩む、むし歯・歯周病むし歯は最近になって減ってきていますが、以前は風邪とおなじくらい誰でも経験するポピュラーな病気でした。歯周病は現在でも増えていて世界で最も蔓延している病気としてギネスブックに掲載される

        • 歯みがきで質の良い生活を守ることができるか

          前の記事で歯・口の健康は生涯のQOL(生活の質)を守る、パフォーマンスの向上につながると書きましたが、「とはいえ、QOLを我慢すれば歯が悪くても命は落とさないでしょ」「やっぱり、歯の病気なんて不要不急じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実はあるんです。歯の病気を放置することで命が脅かされることが。。。分かりにくいから余計にタチが悪い。どのようにして歯科でとりあつかう病気が全身に影響を与えるのか、以下に記載します。 歯周炎と全身の健康との関係最近の研究で、

        医療・健康メディア「KARADAs」さんで記事を書きました。

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        • 女性必読!歯のマニュアル
          7本

        記事

          口の健康の価値とは何か

          今般、Covid-19拡大が大きな社会問題になっています。咳が止まらなかったり、検温したら平熱より高かったりしたとき、「まさか・・・」と不安になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。それと比べると、歯科の病気は「不要不急」と思われるかもしれません。他人にうつすことはないし、命を無くすことも稀です。私の職場の病院歯科診療部門でも緊急事態宣言下では、強い痛みが生じていたり、怪我するなど緊急度が高いもの以外は受診数が大きく減少しました。でも、本当に歯科の病気は不要不急なのでしょ

          口の健康の価値とは何か

          自己紹介 富士桜歯科研究所

          はじめまして。私は大学病院の歯科部門に勤務する歯科医師です。大学院を卒業してからかれこれ20年以上、初診で病院にいらっしゃった方の事情をうかがい、適切な診療科にご案内する「予診」という業務に関わってきました。この20年でインターネットをはじめ様々な情報テクノロジーが進化し医療情報は昔とは比べ物にならないくらい巷にあふれています。にもかかわらず、「予診」にてお話をうかがうかぎり患者さんの迷いや不安は決して少なくなっておらず、むしろ多すぎる情報の前に混乱している方が多いという印象

          自己紹介 富士桜歯科研究所

          まずは歯の基本から・・・

          ・・・きつつきの嘴をさわると歯痛が治る? もちろん、そんなはずはありませんね。これは北東アジアに居住する、とある部族の中で信じられていた伝承です。「なんと非科学的な!」と思われるかもしれませんが、笑えないのは現代の日本においても根拠がはっきりしない医療情報が巷にあふれている点です。正しく判断するには正確な情報をおさえておくのが肝心です。まずは基本、歯の本数からまいりましょう。 ヒポクラテスも、アリストテレスも勘違いした?ご自身の歯の本数、わかりますか?おとなの歯は親知らずを

          まずは歯の基本から・・・