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2022.08.21 愛南町・宇和島ツーリング【2日目】

一本松~内海

 九州方面に雨雲があり、その雨雲が愛媛県内にも移動してきそうだったが、予定通り7時半頃に宿を出発した。この日は由良半島に寄り道しながら宇和島までの行程を予定。

 国道56号で御荘・城辺方面へ。愛媛県内であるのにもかかわらず「松山140km」の案内がある。愛媛県の長さがよくわかる。
 現在は津島岩松IC(宇和島市)まで松山道が開通しているが、愛南町まではつながっていない。「四国の道路整備はまだまだ遅れています」との看板がある。

 トンネルを抜けると愛南町の中心部(御荘・城辺)に出る。四国の国交省管理国道では一部のキロポストにご当地イラストが描かれていて、旧御荘町ではお遍路をイメージしたものとなっていた。

 国道56号で旧内海村方面へ。コンビニで昼食と十分な量の水を買って、店の少ない由良半島に備える。旧内海村役場(4枚目)は独特な形をしている。

 国道56号の旧道へ。現道(内海隧道)とは異なり海沿いを走る。途中には「昭和天皇御展望の地」の碑がある。昭和25年の四国巡幸を記念しており、当時はここが幹線道路だったことがうかがえる。

 現道の内海隧道は1970年開通。それまでこの狭い旧道が宿毛と宇和島を結ぶ幹線道路だった。現道には歩行者・自転車専用のトンネルもあり、その開通を記念した真珠の石像も設置されている。

 道路脇には「ジャイアントドラえもん」があった。以前も愛媛県内でサイクリング中に、似たような道路脇で見かけたことがあるが、本来はゲームセンターなどに設置されていたもの。
 旧内海村の絵柄入りキロポストは真珠をモチーフとしている。

 須ノ川公園キャンプ場を少し通り過ぎたあたり。道路から海にも下りられるようになっており、今度はここからシーカヤック出艇しても面白そうだなと考えていた。

由良半島

 ここから由良半島へ。国道56号は半島の付け根をトンネルで通過するが、今回は半島の外周の県道を通っていく。

 宇和島バスの転回場がある。宇和島~宿毛のバスもここのバス停で転回する。
 愛媛県道292号を少し走ると「平碆」(ひらばえ)集落が見えてくる。県道は集落の中を通過。

 集落を抜けると小さな峠越え。1車線の狭いトンネルではあるが歩道用が整備されている。車道用と幅があまり変わらない…。トンネル内には地元の子どもが描いた絵が飾られている。

 トンネルを抜け、愛南町・家串集落を通る。

愛南町油袋付近
 漁村集落を道路の上から眺める。とてもいい景色。この近くの公園でトイレ休憩と昼食を済ませる。

 朝は曇っていたのだが、11時ごろからは青空も見えてきた。愛南町油袋の集落を一望し、西へ進む。
 県道は広くなったり狭くなったりで、典型的な「1.5車線的道路整備」区間だった。

 リアス式海岸の地域ではよくあることだが、ここも例外ではなく、道路は崖の上で眺めがいい。もちろん自転車で走るのにはアップダウンが激しくきついのだが。

 船越運河を通過。ここに架かる橋は2代目で、初代の橋の痕跡もあった。

 愛媛県道292号で由良半島南側を走る。1枚目の県道標識「県道 292 愛媛県」は古いもののようだ。船越運河を越えてもリアス式海岸の美しい景色はあまり変わらない。

 愛南町・魚神山にて。住宅も頑丈なつくりのものが多い。集落を過ぎ急な坂を上っていく。下を見下ろすときれいな海。

 愛南町の西端にある網代という漁村。ここで道は行き止まりとなっている。来た道を折り返す。

 来た道を戻る途中。とても暑くて熱中症が怖いため、水を少し多めに飲む。

 由良半島は愛南町と宇和島市(旧津島町)にまたがっている。愛媛県道318号後柿野浦線で津島町後方面へ。
 高さ制限3.0mの予告があり、険道好きにとってはたまらない。トンネルは1車線幅でとても狭いものだった。

 トンネルを出て海まで向かおうとしていたが部外者はUターンと書いてある。実質ここから先は通行止め。
 地図を見ても愛媛県が管理する道で、私道ではないのだが住民により看板が設置されている。

 津島町の須下へ。このあたりの学校には相撲の土俵もある。愛媛県は相撲が盛んだからか。

 津島町須下にて。たばこの自販機は1箱250円。いつの時代だろうか…。道路の行き止まりまで行ってみる。

 須下バスセンター(プレハブ小屋)は建物に絵が描かれている。集落の中には三島神社、という神社もある。

 宇和島市津島町・須下~成の間の県道318号から。県道とは思えない道幅で、車は来ないだろうと思っていたら後ろからランクルが来て驚いた。

 海のすぐ近くにもかかわらずガードレールなし。ハンドル操作を誤れば海の中。それは嫌なのでゆっくり進む。

 宇和島市津島町・成にて。廃校の校庭を利用したヘリポートがあった。ここまで来ると船越運河まではもう少し。

 本日二度目の船越運河。昔の橋があった場所には現在はパラボラアンテナが設置されている。橋のすぐ横にはバス停もある。

 美しい漁村集落を眺めながらのサイクリングはまだまだ続く。細いトンネルを抜け東へ向かう。

 津島町平井~曲鳥の間にて。この辺りは小中学校の廃校をよく見かけ少子化を実感した。

 津島町柿之浦にて。いよいよ国道56号へ合流。由良半島の外周を走るようなコースを組むととても長かった。
 もう時間は15時半。帰りの特急宇和海の時間も調べ、ここから宇和島までの経路を考える。

津島町柿之浦~嵐(国道56号)

 今までとは違いよく整備された主要国道。国道56号で津島町嵐まで北上する。古い観光案内看板はもちろん平成の大合併前の地名。

 宇和島市津島町嵐にて。四国の小さな1つの集落ではあるが、同名のアイドルグループのファンも訪れることがあるらしい。

津島町嵐~岩松

 津島町鼡鳴(ねずなき)付近。漁村の中を進んでいく。

 トンネルを抜けて津島町田颪へ。本格的な登りの山道になっていく。適度なカーブで楽しい。

 湾の向こうに見えるのは「脇」という集落。不法投棄防止のために道路には鳥居があり、「捨てたあなたにバチが当たりませんように」と書いてある。

 津島町脇にて。海を見ながら走っているとカヤックを漕ぎたくなる。

 県道を離れて海沿いの細い道へ。落石が多かったのでゆっくり進む。

 宇和島バスとすれ違う。狭い道に大きな路線バス車両が入っていく。県道(愛媛r287)に合流し、海沿いを進んでいく。

 国道56号に出るまでにはちょっとした上り坂がある。

 松山道の最南端のインターチェンジ、津島岩松IC付近に出る。高速道路の標識も下から見える。

松尾峠

 あとは宇和島の市街地まで国道56号で15km走るだけ。コンビニでソフトクリームを食べて、松尾峠の峠越えに備える。旧道は2022年7月に宇和島→津島の方向で走ったが、現道で松尾峠を越えるのは初めて。

 松尾峠周辺。旧津島町のキロポストの絵柄は「南楽園」をイメージしたもの。

 長いトンネルで峠を越えるのだが、交通量も多く少し怖い。最高点の標高は100mほどで、そこまで険しい道のりではない。

宇和島市街地

 松山道・宇和島南IC。一般道側の道が少し複雑な形をしていた。自転車は歩道橋へ。

 宇和島市街地へ。1泊2日の南予ツーリングもこれで終わり。国道56号は宇和島市街地では右折・左折の繰り返しとなっている。

 少し時間があったので宇和島の市街地を散策。宇和島にある「きさいやロード」という商店街は幅が広く、大きさだけでいえば松山の大街道とあまり変わらないようにも見える。ただ、日曜の夕方なのもあって人はいない。店もほとんど閉まっている。

 今回のツーリングもこれにて終了。前回来た時にシフトワイヤーの不調で走れなかった愛南町をゆっくり走ることができて満足。宇和島にはまた来よう。

宇和島~松山:輪行

 特急宇和海で松山へ。宇和島で乗車した際は乗客は自分1人だけ。八幡浜や伊予大洲で10人ほど乗車したが、それでも人は少なく空席が目立った。

 20時半に松山に到着。今回は土日合わせ200km弱の行程だった。



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