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2023.02.11 岡村島~呉

松山〜今治〜岡村島

 当初は日帰りでしまなみ海道周辺を走ろうと思っていたが、土日はどちらも晴れ。そこで土日で自転車ツーリングに出かけることに。金曜の20時にどこに行くか決まった。
 まず今治までは6時12分松山駅発の特急に乗っていく。

 6時50分、今治駅に到着。今治駅のバスターミナルでバスを待つ。通話用の携帯電話を忘れたことに気づいた。

 7時20分発のフェリーに間に合うよう、バスで今治桟橋へ。待っていたら来たのはまさかの東予港から高速バス車両。このバスは違うと思って最初は乗らずにいたのだが、出発直前に「このバスは今治桟橋行きですか?」と聞いたらそうです、とのこと。路線バス車両が来るという思い込みだったので、間違えるところだった。

 数分の乗車で今治桟橋に到着。

 今治港第1桟橋は他にも自転車で乗船する人がいた。

 今治から岡村までは1時間、この小さな船に乗っていく。

 朝日を見ながらの航海。

 来島海峡大橋の下を潜る。

 貨物船とすれ違う。

 大三島の西岸を進んでいく。

 大三島宗方港に立ち寄る。ここで今治で乗ってきた親子2名がいつの間にか下船していた。停船時間はごくわずか。

 再び船が動き始める。美しい景色で眺めていて楽しい。

 大下島に寄港。小さな島ではあるが、防波堤はしっかりとしたものが設置されている。

 小大下島に寄港。

 8時20分、岡村島に到着。

 左側はフェリーターミナル。ここでせとうちサイクルーズパスを発行する。サイクルーズパスを提示すると、帰りに利用する柳井港〜三津浜港のフェリー・自転車乗船が2割ほど割引になる。期限は3日間。

岡村島

 港にもサイクルラックがある。

 輪行袋から自転車を出して、走り始める。最初に見えてきたのは旧関前村役場。

 停まっている車は愛媛ナンバー。ここは愛媛県今治市に属する。しかし四国本土からは遠く、本州側に陸路が繋がっている。広島県に編入するという話はなかったのだろうか?

 左側に見える島は広島県。3県またぎの旅だが、愛媛県は一瞬で終わった。

 愛媛・広島県境地。県境には標識も設置されている。路面にも愛媛、広島と書いてある。

 橋の上からは船が見えた。何やら変わった形の船で、どういう用途か分からない。3階部分は大きな家のようになっていて、1階部分に数台の車が見える。定期航路ではなさそうだが、何なのか…。

大崎下島

 橋を渡って広島県。愛媛県今治市と広島県呉市が橋で繋がっている、というのはイメージしづらい。

 広島県側の大崎下島、大長港周辺。

 フェリー乗り場が見える。

 港町を抜けていく。ここは北前船とともに栄えた港。

 御手洗町並み保存地区へ。観光案内所に駐輪場があるのでそこに自転車を置いて、歩いて散歩。小回りが利くミニベロであれば乗ったまま行っても良かったが、今回乗ってきたのはグラベルロードのため歩きでの散策となる。
 ここの地区は日本人で初めて明治時代に自転車で無銭旅行をし、世界一周を達成した中村春吉が生まれた地でもある。

 古くからの民家や店舗の建物が並んでいる。車は通れない道幅。

 旧柴屋住宅にて。先程紹介した自転車無銭旅行に関する展示や、昔の道具、そして伊能忠敬の地図に関する展示もある。

 現在の広島県・愛媛県に相当する地域の伊能図。今の地図とほぼ変わらない正確さ。

 和風だけではなく洋風の建物もある。

 木製の手押し車。車輪も錆びているように見える。

 時計とめがねの店。電話番号は下四桁しか書いていない。ここは精密作業中のため観光での来店はしないようにと書いてあり入らず。

 ソロバンの展示。電卓付きソロバンというのもあった。

 子供用の車。

 「駄菓子屋玩具ミュージアム 御手洗昭和館」にて。駄菓子を売っていたので買ってみた。

 「GUESTHOUSE醫」というゲストハウスがある。ここにもいつか泊まってみたい。今度は呉発でゆめしま海道を走ってみよう。

 大崎下島の南側を走っていく。民家の少ない海沿いの平坦2車線路、さらに弱い追い風。その好条件で、重いグラベルロードでも30km/hほどで走ることができた。

 豊町沖友にて。自販機でコーヒーを買って飲みながら景色を眺めていた。

 広島県に来たという実感。制限速度の路面標示が小さめ。

 「走行注意レベル4」広島県ならではの看板。他の県では見かけない。広島県HPにも走行注意レベルは公表されている。4段階で表記されており、レベル4は最大となる。

 ここから豊浜町。

 やや狭い道で急なカーブもある。

 大崎下島から豊島に渡る豊島大橋が見える。

 豊浜シーサイドパークで橋と自転車の写真を撮影。海水浴場だが、冬でもトイレを借りられた。

 豊島の集落が見える。

 豊浜大橋の下を一旦潜る。

 豊浜大橋の上から見える景色。狭い場所に多くの民家が並ぶ。丘の上には学校も見える。

 港付近を撮影。

豊島

 豊島に上陸。ちょうど11時半頃なのでどこに食べに行くか探そう。Googleマップでお好み焼きの店が見つかったのだが、どこにも見当たらない。そこで、島を周回する道路沿いにあったカフェに行くことに。

 他にもロードバイクの人が来た。

 さて、呉方面に向かって走り始めよう。

 前方に見えるのは豊島大橋。

 豊島大橋の入口。ここでe-bikeでサイクリングしていた2人組と話をした。

 7つの橋、7つの島の地図。

 橋の形式を示した図が看板にある。

上蒲刈島

 渡った先の駐車場にはサイクルラックも完備。

 道路規格や主要数量についての説明があった。ほとんどの人にとっては興味はないだろうが、つい気になってしまう。

 上蒲刈(かみかまがり)島へ。坂を下っていくが、ブレーキの効きが悪いことに気づいた。広い駐車スペースでブレーキを調整し再出発。

 上蒲刈島の東側を走る。

 蒲刈町大浦の漁港にて。

 先ほど走った豊島大橋。向こうに見えるのは豊島。

 海のすぐ近くを走る。

 県民の浜にて。テニスコートなどがあった。

 左折して県道287号を通り、安芸灘大橋方面へ。

 沿道には砕石工場や製砂工場がある。

 下蒲刈島に渡る蒲刈大橋。この橋の東側には売店がある。

 ベンチに座って休憩。であいの館の売店で買った呉イカ天と広島コーラ。気温10℃を超えて暖かいので、冷たい炭酸飲料が欲しくなった。

 蒲刈大橋の上からの眺め。

下蒲刈島

 これから渡る1つ先の橋、安芸灘大橋も見える。この橋でとびしま海道は終わり。向こうにあるのは本州。

 蒲刈大橋からはループで下りていく。

 上蒲刈島を振り返る。

 下蒲刈島も南側を走っていく。トンネルの横に旧道らしきものを発見したが通行止め。

 安芸灘大橋の下を一旦くぐる。

 安芸灘大橋は有料道路で、標識にもそのことは書いてある。この橋を渡る際は2kmもない短い橋にしては高く、普通車は730円。
 しかし、「安芸灘大橋有料道路回数通行券助成事業」により帰りの料金を無料にすることが可能。とびしま海道にある指定された土産物店などで1000円以上支払い、そのレシートを交付施設に持っていくと、帰りの通行料金が無料となる券が発行される。詳しくは呉市HPに記載されている。

 安芸灘大橋の料金所は本州側にある。自転車は歩道を走ることとなっている。延長1,175mの吊り橋。

 自転車と歩行者は無料。

 国道185号に合流し、呉方面へ。

呉市仁方〜呉市街地

 仁方駅周辺。ここから国道を離れて海沿いへ。

 変わった形の標識。

 スナック喫茶シートピア。もうやっていないようだ。

 暑くなってきたのでソフトクリーム。最近はコンビニのソフトクリームも300円近くで高くなってしまった。

 介護相談所併設のコンビニ。

 呉市の阿賀地区。

 東広島呉自動車道が合流してくる。

 朝専用缶コーヒーと書いてあるのだが、元々はワンカップの日本酒用の自販機。

 阿賀マリノ大橋を渡る。

 橋を渡って警固屋方面に走る。古い社宅らしきものを見つけた。

 藤三というご当地スーパー。ふじさん、と読む。

 音戸大橋の下を通る。

 第二音戸大橋を下から撮影。

 レンタル倉庫もレンガ造り。

 呉市の市街地に近づくにつれ、工場が増えてきた。

 造船所の大きなクレーンも見える。

 呉のゆめタウン付近。まだまだ明るいのでもう少し走ることに。呉越峠を越える。

 呉の市街地を走る。

呉越峠と休山トンネル

 国道185号の旧道、呉越峠。山道を無理やり中央分離帯なしの4車線道路に拡幅したような、急カーブと急坂の連続する道。

 ほとんど車が通らない。ここは2002年の休山トンネル開通までは1日4万8000台という、かなりの台数が通行していた主要道路だった。今となっては当時の渋滞や混雑は感じられない。

 呉越峠は標高75m。

 急傾斜地にも民家がある。峠の上にまで人が住んでいるのは都会でしかなかなか見られない風景。

 坂を下っていく。呉越峠東側も急カーブは多い。

 休山トンネルを通って宿に向かう。この休山トンネルは歩道と車道が完全に分離されているが、排気ガス対策のためである。自転車は歩道を走る。

 トンネル出口を左折。

夜の呉散策

 宿に荷物を置き、呉市内を散策。

 電源の一部切れたネオン。

 商店街「れんがどおり」

 「明るい街 楽しい道 麗女通」看板も錆びており、「明るい」というワードにどこか寂しさも感じる。
 呉市はこの5年で1万人以上の急な人口減少が起きている(中国新聞)。閉店した店舗も市街地では多々あり、さらには中心市街地の繁華街にも郊外型のドラッグストアが出店している。

 川を渡る。この辺りの風景は北海道釧路を思い出した。似たような景色が幣舞橋周辺にあったような気がする。

 国道31号にて。4秒露光したが手持ちでもブレずに撮影できた。

 呉駅前にて。

 JR呉駅。近くの駐輪場に自転車を置き、駅の中へ。駐輪場の場所が少々分かりにくかった。
 駐輪場は珍しい形。広さの割に停まっている自転車は少なかった。

 呉駅内には土産物店やドラッグストア、スーパーや雑貨屋などがある。特急列車のない普通列車のみの駅だが、駅構内は充実している。

 歴史と文化と観光の町、呉。

 惣菜を売っていた自販機。

 お好み焼きを食べたくなったので食べに行く。駅に一番近い店は混雑していたので少しだけ歩く。

 ホルモンお好み焼き。牡蠣などもメニューにあって、どれにするかとても迷った。1人で食べるのには量が多めだが、1日中自転車で身体を動かしていたのでちょうどよく感じる。

 呉そごう跡。2023年度に解体予定となっている。今後はタワーマンションに建て替えとなる。

 高速バス、路線バスがひっきりなしに到着する。

 食べ終わって宿に戻る。

 国道31号の終点、185号の起点。

 商店街の門の上には再現度の高い船。手すりなど細かいところまで船らしくなっている。

 古い建物が多めだった。

 初めて見るカラオケ店、ビリー・ザ・キッド。広島周辺のチェーン店。

 Twitterで知り合った方から電話がかかってきて、40分ほど外で電話していた。岐阜で集まっているところだそうな。行きたかった…。

 次の日に備えて22時半頃就寝。明日は柳井港までの約100km。なかなか長い距離なので早く起きなくては。ゲストハウスに泊まったが、交流する雰囲気ではなく静かな夜を過ごした。

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