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2023.04.28-05.07 第3回北海道ツーリング【9日目】

鹿部~椴法華

 最終日は雨。泊まっていた温泉旅館の朝食は朝7時からだったのでそれに合わせて朝食会場に行った。美味しかった。もちろんご飯はおかわり。

 泊まっていた旅館はロビーが豪華だった。ちなみに朝食付きで1泊7000円ほど。

 目の前は漁港だった。

 朝7時40分、旅館を出発。

 出発してすぐのところにある「道の駅しかべ間歇泉公園」に立ち寄る。

 道の駅本体は営業時間外だったので立ち寄れなかったが、トイレを借りて飲み物を買った。

 国道278号を進む。この辺りの景色は北海道らしさを感じず、東北を走っているような気分。実際に海のすぐ向こうは東北・青森県だ。

 左折して川汲(函館市)方面へ。

 険しい地形で滝も見かける。

 ここで函館市に入る。函館市は平成の大合併で面積が広くなり、本日走行す行程のほとんどは函館市内。

 左側は旧道のようだ。

 特徴的な地形が続く。

 南茅部町立礒谷小学校跡。

 雨が徐々に強くなってきた。

 道路工事中で片側交互通行の信号がある。1分ほど待つ。


 大船郵便局前を通過。道路沿いに家が連なる。

 函館バスの廃バスが倉庫として使われていた。

 ここにも廃校。最近廃校になったようで、まだ古くはなっていない。

 トンネルが現れる。

 ここにも左には旧道。封鎖されていた。

 トンネル反対側から旧道を撮影。

 集落と集落の間隔は短く、すぐ次の集落が現れる。


 なかなか趣のある旅館。

 橋脚があったのだが、これは新しい道路ができるのか?

 函館市川汲(かっくみ)という地名。宿が空いていたら昨日はここに泊まる予定だった。川汲温泉は気になる。

 南茅部高校の栽培漁業実習場があるが使われていないようだ。

 「かつくみはし」との橋の銘板。

 函館市尾札部へ。

 ここでバイパス(尾札部道路)と合流。左折する。

 同じ市内とはいえ函館駅は遠い。62kmもある。

 国道の標識が一部「白おにぎり」になってしまっていた。

 前方のトンネルは通らずに旧道へ。北海道建網大謀網漁業発祥之地の碑があった。ここで雨の中休んでいると地元住民の軽トラが現れた。何をやっているんだろう?と不思議な目で見られた気がする。

 西側を振り返る。

 少し進むといかにも旧道があるような地形になる。

 古い橋台らしきものも残っていた。

 バス停で濡れた靴下を履き替える。近所の小学校の学校だよりが貼られていたが、日付は平成25年。もう10年も前だ(令和5年、2023年訪問)。

 海と山に挟まれた景色が続く。ここからはロックシェッド連続区間になる。

 トンネルを抜けるとコンクリートで塞がれた旧道を発見。

 とても険しい地形。

 再びトンネル。

 トンネル横に滝があり、そこで写真撮影。

 こういった道では旧道があるのがお決まりなのだが、どこにも見当たらない。

 このロックシェッドは1988年10月完成のもの。それまではどうやって通行していたのかが気になる。

 トンネルの向こうには旧道があったのだが、一体どのようなルートだったのかは分からなかった。

 古部という集落を通過。国道は橋で海側を渡る。

 幅の狭いトンネルも多い。

 幸い車の通行はなかったのだが、この狭さで大型車に追い越されるのは恐怖を感じる。

 トンネルの横穴があったので覗いてみた。

 トンネルを抜けても滝があった。地形が険しすぎる。

 ロックシェッドの外に出てみた。

 どちらを見ても険しい。

 トンネルとトンネルの間にも旧道への入口があった。

 「関係者以外立入禁止」この地形だと災害の恐れがあるのも仕方がない。

 トンネルの反対側は厳重にゲートで塞がれていた。

 「野生動物の飛び出しに注意願います」ここは旧椴法華村。

 このあたりで昼食、と思ったが店の選択肢がないので峠を超えた向こうの道の駅「なとわ・えさん」に行くことに。

椴法華~恵山岬往復

 国道を離れて恵山岬の水無海浜公園を目指す。

 「この先恵山方面 通り抜けできません」との看板あり。

 椴法華港を一望。相変わらず天気は雨だが、少し弱まってきた。

 崖の上を進む。水無海浜温泉まではもう少し。

 海をバックに撮影。

 昼頃に水無海浜公園に到着。ここで道道は行き止まり、向こう側(恵山漁港、道の駅「なとわ・えさん」方面)へは繋がっていない。

 気温が10度くらいしかなく冷たい雨が降っており、この後自転車に乗って50km以上離れた函館市街に行くとなると湯冷めしそうなので全身は入らずに足だけ浸かる。

 誰も来ないだろう、と思って温泉に浸かっていると、関東から来たという人が入ってきた。この日は天気が悪く、函館に泊まっていたがあまり遠出できないと思って急遽、ドンキホーテで水着を買ってこの温泉に来たようだ。帰ろうとしたら秋田ナンバーの車に乗った家族も来た。

 温泉周辺は一方通行。


 「当分の間休館」らしいが、もう7年も経過してしまっている。

 「ホテル恵風」周辺は広々とした公園になっていた。

 再び椴法華村方面へ。

 椴法華港前で撮影。GWだというのに寒い。松山だと3月くらいの気温だった。

 「きそば」の店があったが営業はしていない。

 旧椴法華村の中心部まで戻ってきた。旧村役場や小学校、郵便局、ガソリンスタンドなどがある。

椴法華~道の駅なとわ・えさん

 左折して函館市街へ。

 低い峠を越える。

 函館駅まであと46km。気温10度で雨の中の峠越えは寒さを感じる。

 熊が出没した日付もかなり最近のものだった。この日は5月6日なので、わずか1週間ほど前。

 峠からの下りでは桜が咲いていた。

 峠を越えて国道は右折。

 14時すぎに道の駅「なとわ・えさん」に到着。

 道の駅の中にはバイクも展示されていた。

 貼られていた地図には点線国道も記載がある。国道279号と338号が函館と大間を結んでいる。

 恵山岬~尻屋崎が太平洋と日本海の境界線というのは初めて知った。津軽海峡はほぼ全域が日本海に含まれるようだ。

 道の駅にはキャンプ場も併設。天気が悪かったがキャンプしている人もいた。

 展望デッキもあるが視界が悪い。

道の駅なとわ・えさん~函館市

 再び走り始める。国道278号を離れて道道41号へ。ほぼ全区間1車線の道。

 険しい崖の道なので異常気象時には通行止めになる。

 漁村の中を進む。

 険しい岩と崖の間を進む。この岩は「サンタロナカセ岩」という名前がついている。

 切通しが前方にあるのだが、道は左にそれる形。

 「道南金剛」の近くで立ち止まって撮影。


 かなり低い位置まで雲が下がってきている。

 トンネル連続区間の始まり。7連続。

 中は素掘り。


 

 トンネル連続区間が終わる。靴下が完全に浸水してしまったのでここで再び履き替え。

 現道は「サンタロトンネル」という長大トンネルで通過している。

 現道に合流し函館方面へ。

 ここからトンネルが続く。旧道は見つけられなかったが、後で調べてみるとあったようだ。もっとも天気が悪く、この条件での探索は危険なので知っていたとしても絶対に行かなかったとは思うが。

 再びトンネル。「戸井トンネル」という名称。こちらは右側に旧トンネルがある。小屋が建てられていて塞がれている。

 旧戸井トンネル反対側。

 現・戸井トンネルの函館側。切り立った崖に掘られている。

 再び旧道に入ってみる。

 函館市戸井支所に「本州北海道連絡橋」の看板を発見。距離は短いのだが現在は1日2便のフェリーのみ。

 函館市弁才町にて。奥に見える校舎は函館市立日新小学校跡。

 戸井線の「第1瀬田来橋梁」が現れた。

 現在では橋の上は津波避難所となっており、階段で上ることができる。徳島・高知にあるような津波避難タワーと異なり、平常時でも立ち入り可能。

 トンネルの中を覗いてみると土砂が積もっている。眺めが良い。

 切通しの向こうも歩けそうだったが、落ちるといけないのでほどほどで引き返した。

 階段を下りて国道へ。

 北海道~本州最短の地。翌月に大間に行く予定だった。結局、仕事の都合でいけなくなったのだが。

 こちらは鉄道跡への立ち入りはできない。

 戸井線の汐首橋梁を下から眺める。立ち入りはできないので写真だけ撮って通過。

 路面が乾いてきた。

 遠くに函館の市街地・ビル群が見えてきた。今回の旅のゴールはもう少しだ。

  ここにも戸井線の橋梁跡。

 擁壁も残っていた。

 線路があったことがすぐわかる。

 向こう側は函館空港。

 函館新外環の案内。

 ここの交差点で今回の旅は終了。2024年GWに、この続きとして函館~渡島半島~小樽のツーリングを考えている。

 旅の終わりが近づく。ここからヤマト運輸に立ち寄り、その後で宿に向かう。

 函館新外環状の案内があった。

 住宅街を抜ける。低層~中層の団地が広がっていたが、空き家も多そうだった。

 セイコーマートやラッキーピエロなど、チェーン店も出てくるように。

 湯の川温泉へ。この日は空港に近い湯の川温泉のゲストハウスを予約。

函館湯の川温泉散歩

 路面電車の駅。温泉まで直通の電車があるのは松山にそっくりだ。街の雰囲気も道後周辺に似ている。

 足湯もきれいな建物のものがある。

 風景が道後温泉に見えてしまう。

 薄暗くなる頃に宿に到着。この日の走行距離も100kmほどだった。

 夕食は宿近くのジンギスカンへ。美味しかった。店員さんが青森出身らしく、少しだけ青森の話をしていた。

 食べ終わってから温泉へ。風呂上がりに牛乳を飲もうとするとかなり古い自動販売機を発見。ここで牛乳を飲んでいて時計を落とした。見当たらない…、どうしよう。

 結局、宿を探したら時計は発見。よかった…。


 夜の函館・湯の川を散歩。

 宿は外観もおしゃれ。

 ラーメン店があったがメニューには「特急ラーメン」「急行ラーメン」「普通ラーメン」とあり違いが気になった。よくみると量の違いだったそうだ。

 湯の川温泉の停留所にて。

 

 雨上がりで人通りはまばら。

 宿に戻るとバーが賑わっている。よく見ると20代女性4人、男性2人で飲んでいた。自分もそれに参加することに。
 男性2人はアメリカ、韓国からそれぞれ観光で来たそうで韓国の徴兵制度についてや、アメリカの大学の雰囲気についての話が盛り上がった。ついつい楽しく、夜遅く日付が変わるまでずっと酒を飲んでいた。
 連絡先も交換し、一緒に写真を撮った。今回の旅も帯広に始まり、大樹町、苫小牧、室蘭、函館といろんな地域で酒を飲む楽しい旅だった。自転車に乗るだけでなく夜も楽しく、最高の9日間だった。
 次の日は朝9時台の飛行機(函館→羽田→松山)に乗らなければならない。本州方面は大雨なようだが、無事帰れるだろうか。そして帰りたくない。航空券の値段の関係で早い便にしたのだが、午後まで滞在して函館山や市街地観光も3年ぶりにしてみたかったのが本音。
 今まで、函館に来たことは2回あったのだが2回とも万全の体調とは言えず、あまりいい思い出ではなかった。今回はこうやって函館を楽しめたことが何よりも良かった。今度こそはゆっくり観光しよう。

 朝5:30にガラケーのアラーム(マナーモード)を設定。まず起きることができなければ、飛行機には乗れない。空輸のための自転車の分解の手間を考えると、遅くとも朝7時までには空港についておく必要がある。

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