夏の朝と入道雲 ー不妊治療エッセイ①
夏の朝。上司に通院のため遅刻します、とだけ連絡して、海外の洗剤のにおいがするクリニックに入る。その不妊治療専門院は、八時半なのにすでに10人以上待っている。
かつてのかかりつけ医から紹介状をもらってから、今日で4回目の通院となる。しめて15,000円也。検査だなんだで、あと2回は行かないといけないらしい。わかってはいたが、不妊治療にかかる費用は安くない。検査だけでこうなのだから、これからステップアップしていくとさらに、桁違いのお金がかかる。なんで男性の包茎手術は保険適用なの