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【警告】運用監視オペレーターという選択の危険性

はじめに

新卒でIT業界に足を踏み入れた時、私は技術革新の最前線で働くことに期待を寄せていました。
しかし、運用監視オペレーターとしての経験は、まさに悪夢のようなものでした。
この職種は、技術的成長はおろか、人間としての尊厳さえ奪い去ります。
これ以上被害者を増やさない為にも、運用監視オペレーターの日常と、なぜそれが多くの人にとって非魅力的な選択肢なのかを解説します。

経歴

新卒で運用監視オペレーターに配属
→2022年 大手IT企業に転職

【運用監視オペレーターとは?】

運用監視オペレーターは、ITインフラストラクチャーの監視と管理に特化した役割を担う職種です。
企業のコンピューターシステム、ネットワーク、および関連するサービスの動作を監視し、
問題や障害が発生した場合に迅速に対応します。

主な職務
システムの監視:サーバー、ネットワーク、アプリケーションの正常動作をリアルタイムで監視します。
アラートの対応:システムからのアラートやエラーメッセージに対応し、必要に応じて技術チームにエスカレーションします。
レポート作成:システムの性能や問題点に関するレポートを作成し、管理層に提出します。
初期対応:障害発生時に初期対応を行い、状況を評価して適切な対策を講じます。

【本当にあった!?運用監視オペレーターのやばい業務…】

・1週間電話が鳴り止まないヘルプデスク←技術チームのミスの影響
・勤務約8時間ずっとアラートが発生し対応に追われる。
・技術チームが電話に出ない場合、30分以上何巡もかけ続ける。
・対応が必要なアラートよりも対応不要アラートが多く発生する(一日数千件なんてことも)
・サーバーの機器チェックを全て目視で行う。
・技術チームのゴミ捨てや掃除などの雑用業務。
・技術チームに対するクレームの一次対応。
ほとんど技術チームの奴隷のような業務です。

※零細ブラック企業の話ではありません。名前は伏せますがかなり大手の企業です。


職務の悲惨な実態

運用監視オペレーターの仕事は、言葉を選ばずに言えば「意味のない忙しさ」の極みです。
日々、無意味なアラームに追われ、同じ繰り返しのタスクに終始します。
成長するどころか、社会人としての価値を下げるような、全く刺激のない作業が続きます。

知識やスキルの停滞

この職種での業務は、知識やスキルの面で何の進歩ももたらしません。
小学1年生でもできるような簡単なタスクが主であり、深い知識や専門的な技術を身につける機会はほぼ皆無です。自動化で代替可能な単純作業に人生の貴重な時間を費やすことは、職業人としての自己否定以外の何物でもありません。

健康と人間関係への影響

交代制勤務は、健康を著しく害します。
睡眠障害、頭痛、眼精疲労など、肉体的な苦痛は言うまでもありません。
さらに、不規則な勤務は社会生活を破壊し、友人や家族との関係さえも奪います。
社会人としての基本的な生活リズムすら保てないのです。

職場環境の悲惨さ

職場環境は、まるで「地獄」のようです。
無意味な作業に追われ、人間関係は希薄、社会から隔絶された感覚に襲われます。
部屋は不快な空気で満たされ、アラート音の永遠の鳴り響きは精神を蝕んでいきます。
人間としての尊厳を踏みにじられるような環境で、働くことは苦痛以外の何物でもありません。

周囲の怠惰:幼稚園よりも劣る職場環境

運用監視オペレーターとしての職場では、周囲の怠惰な態度が目に余る状況にあります。これは単なるプロフェッショナリズムの欠如ではなく、職場文化として根深い問題を反映しています。

目に見える怠惰:同僚たちはボーっとしていたり、無関心にネットサーフィンをして過ごします。
中には公然と睡眠をとる者や、スマホゲームに没頭している者もいます。
休憩時間の誤魔化し:休憩時間はあいまいにされ、しばしば職務を放棄する言い訳として使われます。
一部の従業員は、椅子でクルクル回って時間を浪費することすら日常茶飯事です。

このような行動は、プロフェッショナルな職場環境とはかけ離れたものです。
正直なところ、幼稚園の方がはるかに秩序があり、生産的な活動が行われていると言えるでしょう。
運用監視オペレーターの職場は、成人が働くには不適切で、非生産的な環境と化しています。

やりがいの欠如

この仕事にやりがいは全くありません。
毎日、単調な作業。自分の行っている仕事に対して何の情熱も持てない状態で、ただ時が過ぎるのを祈るだけです。

【運用監視オペレーターからの脱却】

運用監視オペレーターという職は、技術的な停滞と精神的な疲弊をもたらします。
このループから抜け出すためには、積極的なスキルアップとキャリアの再考が必要です。

1. 技術スキルの習得
自己学習の強化:仕事後や週末を利用して、プログラミング、ネットワーク管理、クラウド技術などの新しい技術を学びましょう。
オンラインコースや資格の取得:無料または低コストのオンラインコースを活用し、IT関連の資格を取得してスキルを証明することが重要です(運用監視オペレーターの経験は役に立たないです)

2. 転職活動の強化
履歴書と職務経歴書のアップデート:新しく学んだスキルや取得した資格を記載し、職務経験を効果的にアピールします。
転職エージェントの利用:専門の転職エージェントに相談し、あなたのキャリア目標に合った求人を探します。

3. 専門性の探求
興味のある分野の特定:自身が情熱を持てる分野を見つけ、その分野に特化したスキルセットを構築します。

【運用監視オペレーターにならないために】

運用監視オペレーターとしての職に就かないためには、初期段階でのキャリア計画が鍵となります。

1. 業界のリサーチ
業界の理解を深める:IT業界全体の理解を深め、特に避けるべき職種や企業についての情報を収集します。

2. キャリア目標の設定
明確なキャリア目標の設定:長期的な視点でキャリア目標を設定し、その目標に沿った職種や企業を選択します。

3. スキルセットの構築
将来性のあるスキルの習得:運用監視よりも技術的な成長が見込める分野(例えば開発、データサイエンス、クラウドコンピューティングなど)にフォーカスし、関連するスキルを身につけます。

運用監視オペレーターからの脱却、またはこの職種を避けるためには、積極的な自己投資と計画的なキャリア開発が必要です。
技術革新が急速に進む現代のIT業界において、自身のスキルとキャリアを常に見直し、アップデートすることが成功への鍵となります。

【異動で運用監視オペレーターを命じられたら?断固たる行動を】

・上長に猛抗議するか、すぐに転職してください。
「せっかくの新卒カードが…」「長年勤めたのに…」などは考える必要はありません。
ぬるい環境に慣れてしまうとこれからの人生の弊害になります。
[ぬるい環境例]
・ボーっとしている、寝ている
・椅子でクルクル回っている
・ネットサーフィン、スマホゲーム

【総括:運用監視オペレーターの職の実態とその影響】

運用監視オペレーターとしての職は、人間としての成長、そして専門職としての進歩を期待することができない、極めて限定的なキャリアパスです。
この職種は、技術的な成長を望む人はもちろん、健康で充実した人生を送りたい人にとっても、避けるべき道です。

技術的成長の欠如
この職種では、技術革新の波に乗ることは困難です。
日々の単調な作業は、新しい技術を学ぶ機会を奪い、職業人としての自己実現を阻害します。
IT業界は急速に進化しているにもかかわらず、運用監視オペレーターとしての仕事は、この進化から取り残されることを意味します。

健康への悪影響
不規則な勤務時間、緊張感のある職場環境、精神的ストレスは、身体的および精神的な健康に深刻な影響を及ぼします。
これにより、仕事以外の生活、特に家族や友人との関係が損なわれ、人生の質が低下する可能性があります。

社会的孤立とキャリアの停滞
この職種は、社会的な孤立を引き起こす可能性があります。
不規則な勤務スケジュールと単調な作業は、社会的なつながりや新しいキャリア機会への道を閉ざします。
結果として、個人のキャリアは停滞し、社会的な活動や自己実現の機会が限られることになります。

総評

この記事を読んでいる皆さんには、私の体験を一つの教訓として捉えていただきたいです。
運用監視オペレーターという職種は、個人の成長、健康、社会的な満足度を著しく阻害する可能性があります。
自分の時間、健康、そして人生の価値を、このような仕事に犠牲にしてはなりません。
技術的な成長と個人的な充実を追求するためには、この職種を避け、より意義のあるキャリアパスを選択することが重要です。
自らの将来に投資し、自己実現と幸福を追求することは、職業人としての責任であり、権利です。

幸運にも、学生時代の経験と前職での成長を生かし、別の大手企業に転職する機会を得ました。
新しい職場では、環境が圧倒的に向上し、毎日が楽しいものになりました。
皆さんには、決して運用監視オペレーターとしての過酷な経験を経ることなく、より充実したキャリアを築いてほしいと願っています。

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