欠けた月に つぶやく
老齢の覚醒、 強迫観念に ワインを飲む
突き詰めれば 「アダムとイブ」 所詮育った様にしか 育てられなかった
「運命」とは 夢中で生きて来て 突然気づくもの
眠りたい 只 眠りたい
真夜中のテレビの弱音にすがりつき 寝返りを繰り返せば
熟睡猫が 目覚めたり
用もなく雪隠にかよう夜長にて
猫はソファーに移動して
ウラウラと歩く我を 追う金の目ふたつ
コロナ禍の運動不足か 不眠という形の消耗剤
眠剤を服用しての覚醒を 解消出来ぬ白ワイン
あらゆることを時間潰しのように あてがい
落ち着かぬ寂しさを紛らわす
しかし、まだ
真夜中の覚醒は 星の如く降る想いの流星群
ベッドの上で 書きとめるボールペンの色は 薄く
欠けたる月明かりに つぶやく夜
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