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アメリカ人になりました。

さて、先日G's ACADEMYを卒業しました。ここらへんで棚卸をしておこうと思います。
※あくまで個人の振り返りです。色々と教わりましたが、言葉は発した人のものではなくあくまで受け手がどう捉えたか、なので私がどう捉えたかなのでそこに正誤はありませんのでご容赦ください。

何を得たのか

結論だけ先に書きます。ここだけでも読んでもらえると幸いです。また、G's ACADEMYにこれから入学を検討されている方だけでなく、在校生、卒業生にも読んでもらいたいです。

結論としては、『私は日本人からアメリカ人になりました』。どういうことか。”なんのためにIT投資するのか”というアンケートに対し、日本は「ITによる業務効率化・コスト削減」がトップの回答だそうです。一方で、アメリカは「ITを活用したビジネスモデル変革」がトップの回答だそうです。私がこの半年間で得た最も大きな財産は、このマインドチェンジです。

私は、①自身でプロトタイプを作れるようになり高速で自社サービスのPDCAを回せるようになりたい、②将来的にはエンジニアチームとの共通言語・共通理解を得る為に教養としてエンジニアリングを学びたい、という想いでG'sに入学しました。(この時の話は後述します)

入学当初~一通りの座学が終わるまで、私の頭の中は日本人の発想でした。要するに、”こういうプロダクトを創ったらこんなに便利になる”って感じです。しかし、在学中に開催された起業家講座で私の中の水面に波紋が広がりました。(この話も後述します)

その講座で得た気づき(波紋)に、さまざまな要素が掛け合わさって最終的には大きな波となりました。それが上記のマインドチェンジです。
卒業制作および今後の自社プロダクトとして何を作るかはとても悩みました。辿り着いたのは、OTA(Online Travel Agency*)でした。
*:じゃらんさんや楽天トラベルさんなどのホテル予約サイト

私は今ホテル業を営んでいます。ホテル業にはたくさんの課題があります。そして、観光業にもたくさんの課題があります。一方で、ソリューションもたくさんあります(俗にいう、カオスマップが存在します)。そして、実際にホテル業を営む中で発見した課題や、その課題を解決する為のソリューションの仮説もたくさん私の中にはあります。ただ、私は思いました。

『これではセカイは変えられない』と。

巷に溢れているホテル向けサービス、観光業向けサービスのほとんどが(いや、すべてが)”ITによる業務効率化・コスト削減"でしかないと思っています。でもそれは枝葉の議論であり、業界全体の根本課題の解決にはなっておらず、あくまでただの対処療法だと気づきました(というあくまでも私個人の妄想です)。

真に、セカイを変える、”ITを活用したビジネスモデル変革”を成し遂げるには、OTAをアップデートするしか道はないと考えています。でも、そんなことをやろうという人は誰もいません。少なくとも、”セカイを変えたい”と思って新しいOTAを作ろうとしている人はいません(たぶん)。

敵(ではないのですが)は余りにも強大です。でも、彼らはもうセカイを変える気はないのだと思います。そして、そんな強大な的に挑んだとて、パワープレイに潰されるのがオチだとして、挑む人もいないでしょう。だから、セカイは変わらないんです。

私はセカイを変えたい。だからOTAを作る。

どういうロジックで、OTAを作り替えることがセカイを変えることになるのか、はここでは書ききれないので興味がある方はTwitterからDMください笑

で、ここで何が伝えたかったかというと、『あなたは本気でセカイを変えようと思ってますか』ということです。DXも結構です。ニッチな領域のSaaSも結構です。でも、それでセカイは変わるんでしょうか。本気でセカイを変えるなら、本丸を攻めるべきじゃないでしょうか。

世の中には、バカでかすぎて変えられないものがいっぱいあります。それは、内部からも変えられないし、外部からも変えられないです(と思われています)。例えば、私は新卒で証券会社に入りました。証券業界も課題だらけです。ネット証券やwebサービスによる証券の売買も増えました。でも、いくらAIがポートフォリオ組んでくれたって、小口で売買が高速でできるようになったって、日本の証券市場が変わることはありません。私は鎌倉投信という運用会社の思想にとても共感しています。が、それが正解だとも思いませんし、私が答えを持っているわけでもないです。ただ少なくとも、”便利”の先に”セカイが変わる”なんて未来はないと思っています。

新しいサービスを作るのは結構です。でも、本当に変えないといけないのは”今あるもの”な気がしています。そして、もう1つだけ考えてみてほしいのが、プロダクトに”社会課題解決のインパクトを実装する”という発想です。私は、OTAを作り替えることで、少子高齢化や失われる文化、低下する国際競争力、エトセトラ日本が抱える社会課題を解決することができると思っていますし、教育や生きがい、働きがいにもインパクトを出せると思っています。テスラさんみたいな話かもしれません。電気自動車は、自動車という既にあるものに対して、”環境破壊”という社会課題へのインパクトを実装したと言えます。そういうサービス/プロダクトを私は創っていきたいと思います。

偉そうに長々と書いてきてしまいました。これが私がG'sで得たもの(自分が向かうべき方向の答え)です。敢えて煽るような書き方をしましたが、志をブラさないでほしいです。易きに流れないでほしいです。本質を見失わないでほしいです。私も一緒に頑張ります。

G'sさんが伝えたかったことじゃないかもしれないし、私がただの妄想癖なのかもしれないですが、私はここに至りました。もし『セカイを変える GEEK』になりたい方は、ぜひG'sの門を叩いてみてください。きっと何かしらは得れると思います。
※そして、偉そうに書きましたがGGAという卒業制作発表会のセレクションには落ちました(笑)これはこれで今度振り返りを追記しようと思います。

※ここまでで疲れちゃったので残りの体験記はまた後日加筆します(10/27現在)

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