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第3子が生まれ、函館に拠点を移すことについて、新聞連載をはじめます

こんにちは。

久しぶりのnoteになりました。

もうタイトルに書いたままなのですが、第3子が生まれ、函館に拠点を移すことについて、新聞連載をはじめます。

第3子を授かりました

わざわざ言うことでもないよなと思いつつ、でも隠し事をしているようで落ち着かなかったので、最近のことをまとめて書くことにしました。

まず、年明けに第3子が生まれる予定です。

現在、安定期に入っており、たくさんの方々に支えられながら母子ともに元気に過ごしています。

僕も妻も兄弟が多く、賑やかな家庭で育ったので、自分たちもそんな暮らしに憧れていました。

娘たちも弟の誕生を待ちわびており、5人家族になってますます山あり谷ありの賑やかな人生になりそうです。

生活の拠点を函館に移します

これは前々から考えていて、イベントラジオなどでもちょくちょく話していたことなんですが、オリンピックが終わったら生活拠点を函館に移そうと思っていました。

ありがたいことにオリンピック関係の取材が決まっていたので、これまでに培ってきたスキルと経験を総動員して、東京生活における仕事の集大成にするつもりだったんです。

しかし、ご存知のとおりオリンピックは延期になり、このままだと来年もどうなるかわからない状況に…。

取材も一旦バラしとなり、予定が白紙となりました。

このまま東京での暮らしを1年延長するのか、予定通り来年には函館に戻るのか。

いろいろと家族で話し合った結果、既に北海道での暮らしに心が傾いてしまっているので、「もう戻っちゃう?」という話になっています。

来年3月を目処に、家族で函館に拠点を移す予定です。

そもそもなぜ函館に拠点を移そうと思ったのかというと、「価値基準の変化」というのが大きな理由です。

僕は大学進学で上京しましたが、その背景には都会生活への憧れが多分にありました。

大好きなバンドのライブや、サッカー日本代表の試合、世界的なアーティストの展覧会など、東京には函館では経験できない楽しみがたくさんあります。

そういう体験を求めて、僕は東京に出てきました。

それから約20年。

東京の暮らしは想像以上に楽しくて、地元を離れたからこそできた体験や、出会えた友達がたくさんいます。

今でも「東京に出てきてよかったな」と思うことばかりです。

しかし、暮らしに対する価値基準は、子どもが生まれてから少しずつ変わってきました。

確かに東京にしかない楽しみはありますが、それらの多くは誰かが用意してくれた楽しみを消費する体験だと感じるようになったのです。

それはそれで楽しいけど、子どもと遊んでても何も積み上がっていかないような感覚があって、虚しさを伴う瞬間が増えてきました。

2015年に立ち上げた地元のローカルメディア『IN&OUT -ハコダテとヒト-』や、今年6月に発売された道東のアンオフィシャルガイドブック『.doto』の取材を通じて、北海道各地にたくさんの友人ができました。

そこで出会った人たちの多くは、何も用意されていないところに自分たちの楽しみを積み上げて暮らしていました。

仕事前に毎朝サーフィンへ行ったり、自分たちで食べるためだけに実験的なチーズを作ったり、広い土地を生かして庭にサウナを建てたなんて人もいます。

誰かが作ってくれた枠組みの中で楽しむのではなく、楽しみすら自分たちで作る。

その姿は、とても魅力的に映り、自分もそうありたいと思うようになりました。

東京でも生産的な楽しみを増やすことはできると思いますが、フィールドとしては自由度が高く、四季の変化も明確な北海道のほうが面白そうだなと感じています。

今年の9月には、「どこに住んでいても、つくってゆかい暮らす」というテーマを掲げて、仲間と一緒に『トーチライト』という新しいメディアを立ち上げました。

この取材を通じて、「住みたい場所」と「やりたい仕事」を両方とも諦めずに生きている方々の話を伺ったのも、今回の決断を後押ししてくれた大きなきっかけです。

本当に心を揺さぶられるようなインタビューばかりなので、是非読んでみてください!

これからの仕事について

このエッセイでも書いたように、東京は仕事をする上では最高の街だと思います。

高校生の頃に自分が読んでいた雑誌で記事を書いたり、憧れのミュージシャンに取材をさせてもらったり、新しい友人たちと一緒に本作りができたのも、東京でライター・編集者の仕事を覚え、文章を書くチャンスを与えてもらえたおかげです。

文章を書くという仕事をしていく上では、やはり東京が面白いなと思っています。

だから、「住みたい場所」と「やりたい仕事」の両方を諦めないために、函館に拠点を移してからも、これまで通りに東京の仕事は続けていきます。

これまでも東京と函館を行き来しながら生活をしていたので、拠点を移しても仕事ができることはわかっていますし、今はリモートの取材も増えています。

そして、ありがたいことに、本当にありがたいことに「北海道に行っても、阿部さんにお願いしたい!」と言ってくださる出版社さんやクライアントさんもいらっしゃいます。

それどころか、「もし阿部さんの働き方が地方の人にとっての良い前例になるなら、同じ仕事をするにしても、函館でやったほうが総合的な価値は高まるんじゃない?」と背中を押してくれる方もいて、静かに燃えています。

「函館にいても面白い仕事はできるし、楽しみを自分で作る暮らしもできる」というのを体現するのは、少なくとも自分にとっては大きな意味があることなので、これからも腕を磨いて頑張っていく所存です。

そう考えると函館を拠点にした方が、仕事としてもチャレンジングな取り組みができるなとも思っています。

函館にいるからこと生み出せる価値があって、自分の働き方が少しでも誰かの背中を押せるなら、オンライン取材はもちろん、多少の身銭を切ってでも北海道から足を運ぶので、これまで通りの気軽さでご相談いただけると幸いです。

もちろん、北海道関連の仕事は、今まで以上にモリモリやっていきたいと思っています。

これまで企画や取材、記事・動画の制作、イベントにPRなどの仕事をやってきました。

確かな腕を持つ仲間もたくさんいるので、SNSなどからお気軽にご相談ください!

北海道新聞で連載『函館Uターン紀行』がはじまりました

そんな感じでUターンや仕事のことを考えていたところに、北海道新聞の方から連載のオファーをいただきました。

テーマは自由ということだったのですが、Uターンにまつわるアレコレを書くには、これ以上ない場だなと思って『函館Uターン紀行』という連載を始めさせてもらうことになりました。

北海道新聞道南版の『みなみ風』にて月一回の連載で、Uターンに向けての準備や苦悩、これから先で出会うであろう人たちのことを紀行文のように書いていく予定です。

初回は本日(10月7日)の夕刊に掲載されています。

連載をはじめるにあたって、イラストは函館のことと我が家のことをよく知る妹にお願いしました。

我が家のことを知ってる人はわかると思うんですけど、これめちゃくちゃ似てるんですよ(笑)。

僕らの想いを汲みながら素晴らしいイラストを描いてくれました。

地元の新聞で妹と一緒に仕事できるのは本当に嬉しい限りです。

彼女は東京でデザイナー・イラストレーターとして活躍しているので、何かあればお声がけください!

こういう仕事をもっと作っていきたいなと思っています。

ということで、第3子が生まれ、函館に拠点を移すことについて、新聞連載をはじめます。

只今、函館の旧市街に当たる西部地区で家を探してる真っ最中なので、5人家族で住める手頃な一軒家情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけるとものすごくありがたいです!

多少狭かったり、築年数が経っていても、楽しくやっていける家族なので構いません。

何卒よろしくお願いいたします!

函館で新たにはじめようとしていることもあるのですが、それについてはまた改めて書こうと思います。

一緒にやりたい人がたくさんいるので、連絡させてもらいます。

函館や北海道で僕にできることがあれば気軽に声をかけてください。

では、道南の方は、これから『函館Uターン紀行』の連載をよろしくお願いします!

東京の方たちは、こっちにいる間にお会いしましょう!

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