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鬼滅の刃の海賊版?!グッズについて調べてみた

*画像は縮小表示にしてあります*


「鬼滅の刃」のパクリ商品の根気 という投稿を書かれた しゃかこさん からコメントを頂きまして、 昨日の投稿 の続きとして、今日も鬼滅の刃の版権関係について書いていきたいと思います。(ネタのタネを下さってありがとうございます)


しゃかこさん の 投稿 では鬼滅の刃の柄を使ったミニタオルのガチャガチャ(正確にはガシャポンのマシーンにはいったグッズ)について、「これはどうなの?」という内容のことが書かれていました。


最初はガシャポンの機械に入っていたので、問題ないものなのかな・・・?とも思ったのですが、よくよく調べてみると、ガシャポンでの鬼滅の刃のグッズは3点ほどしかないようで、こちらのアイテムについては確認ができませんでした。


ガシャポン


6月に鬼滅の刃グッズが販売されているものの取り扱いアイテム一覧には入っておらず、コピーライトの表記もないため、現時点では限定的な取り扱いなのかもしれません。


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では、あのグッズはいったどこのメーカーが販売されているのかな……とリサーチをしてみました。卸元はわかりませんでしたが、様々なサイトで販売されており、中国製であることまではわかりました。

当然、ブランドはノーブランド


タオル1


こちら、どうやらつくりが雑のようです……

タオル3


タオル2


「滅」という文字が入ったこんなものも……。
こちらもノーブランド。

タオル4



類似のものと思われるものが、楽天のサイトでは子供用のノベルティ用などとして販売されていました。(ガチャのものよりもラインナップが多い!)


楽天 (1)


楽天 (2)


ちなみに、楽天で販売されているものには下記のような説明がついていました。鬼滅の刃を知らないであろう保護者の方向けにご丁寧に、「鬼滅の刃風」というアナウンスが。(「鬼退治」といえば、たしかにそうではあるけれども……)

【商品詳細】 不滅の人気シリーズ[鬼退治]のミニタオルです!
【関連キーワード】WEB限定,鬼滅の刃風,和柄,アニメ,漫画,ミニタオル


また、海外ではこんな商品も販売されていました。

なかには、二次創作?のイラストを使用したようなものもありました。

タオル13


タオル12


余談ですが、このモデルの子の写真は他にも流用されているようで、どれが元ネタかわからなくなるくらいにたくさん使われています……。(きっと無許可で)


原宿あたりで見覚えのあるユニコーン……

タオル10


これはピカピカするお友達を連れているあの子?!!

画像11


Who?

タオル11


なお、調べていると海外のサイトでは「Demon Blade」「Devilish Blade」というタグが付いており、鬼滅の刃を翻訳マシーンで翻訳した時の表記のようです。


そんなわけで、鬼滅の刃のグッズリサーチでした。



追伸:昔っぽい古典的な柄に関して、ふと思ったのが、ワンピース歌舞伎です。あちらにも特徴的な定式幕の柄が使われていましたよね……。

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こちらの 黒→柿色→萌黄色 の帯の並び。歌舞伎座の定式幕の柄ですが、この商標権は松竹さんが保有されています。また「歌舞伎」という言葉についても広範囲の分野において松竹さんが保有されています。


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「歌舞伎」という言葉は、誰もが自由に使える言葉と考えられがちです。ところが「歌舞伎」は、多くの区分において、当社が商標登録を行なっております。商品等に「歌舞伎」という言葉(書体を問わず、アルファベット等による表記も含まれます)を用いる場合、当社の許諾が必要な場合が多くあります。

とのこと。


無知とは怖いですね……。


黒→萌葱→柿色 の順に並んでいるのは「江戸市村座の定式幕」で

江戸市村座の定式幕

黒→柿色→萌葱 の順に並んでいるのは「 江戸森田座/守田座の定式幕」なのです。

江戸森田座守田座の定式幕


さらに、さらに余談ですが、永谷園さんの「お茶づけ海苔」には、「隈取りは永谷園の登録商標です」という一文が入っていますが、こちらは「永谷園」というブランドを確立するために昭和31年に「永谷園」「定式幕」とともに商標登録されています。


話がかなり広範囲に及びましたが、ご興味を持っていただければ嬉しく思います。

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