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笛田サオリ(さめざめ)
2021年11月10日 23:28
あの人と一緒にいるとき私はいつもそうだった。言葉を選んで、表情も選んで、まるであの人が望む私を作ろうとしていた。あの時はそれが当たり前で麻痺していたんだ。2月29日から始まった呪いの四年間その呪いってやつは時に天国の景色に化ける。色とりどりのお花菜畑で私は幸せそうにあの人と笑っていたつもりいたけど、他人から見たら血の色の刺々しいコンクリートの地獄であの人さえもいない場所で一人で泣きなが