見出し画像

AIに相談して働き方を変えてみたら、仕事の効率が上がった話

僕はふだん、フリーランスの編集者をしている。
最近では打ち合わせのために遠くに出かけることも少なくなり、
電話ではなくメールやSlackでのやり取りで仕事を進めることがほとんどで、
家から一歩も出ないで子供向けの本をつくっている。

そんな僕がAIの力を借りて、一日の仕事のスケジュールを見直してみたら、
仕事の効率が格段に上がった話をちょっと聞いてほしい。


自由すぎるゆえの悩み

フリーランスは自由だ。
一日のうち、いつからいつまで働かなきゃいけないなんてことはないし、
何なら昼寝をしても、途中でサボってゲームをしても、だらだらSNSを眺めていても、
誰にも怒られたりしない。

でもそのぶん、自己管理がとても大変なんだよね。
誰にも見られていないからついついだらだらしてしまい、
いつの間にか、一日があっという間に終わっている。
「やばい、今日はまだ何も進んでいない!」と、夜中になって慌てて仕事をし始めることもある。
仕事を終わらせないと定時もなにもないしね。

それに特に僕の場合、ADHDの特性もあって、自己管理の難しさに拍車がかかってしまう。

具体的には、こんな感じで困ってた:

  1. 集中力が続かない

  2. タスクの優先順位づけが苦手

  3. 作業と休憩のバランスがイマイチ

  4. 毎日の仕事量がバラバラ

これのせいで、仕事に対して「ちゃんとできてるのかな」って不安になることも多かったんだ。
「もっと効率的に働けないかな」ってつねに考えていた。

ポモドーロテクニックの挫折

効率的な作業方法として有名な「ポモドーロテクニック」って知ってる?
ポモドーロっていうのはトマトのことで、このテクニックを考えた人が
トマトの形をしたキッチンタイマーを使っていたからそう呼ばれているらしい。

  • 25分を1ポモドーロとして、タイマーをセットし、25分間集中して仕事をする。

  • 25分働いてタイマーが鳴ったら5分休み、これを1セットとしてこれを繰り返す。

  • 4セット終わったら15−30分くらいの長めの休憩を取る。

これによって、集中力が途切れずに続き、タスクがどんどん進む、といわれるテクニック。

僕はこれまでに何回か「ポモドーロテクニック」を試してみたけど、うまくいかなかったんだよね。
どうやら25分の作業時間が僕には短すぎて、むしろ集中を邪魔してる感じがしたんだ。

ADHDの僕は注意力散漫で、ふだんはなかなか集中できないけど、
一度集中に入ると逆に深く深く集中してしまうタイプ。
だから、もっと僕に合ったやり方を考えなくちゃな、と思っていた。

転機:AIアシスタント・Claudeとの対話

そんなときに、AIアシスタントのClaudeに相談してみようと思ったんだ。
最近のAIは本当にすごい。
こっちが言ったことを、ちゃんと文脈も含めて理解して、具体的で合理的な反応を返してくれる。

以下は、Claudeとの実際のやり取り。:

僕:「ポモドーロテクニックやってみたんだけど、25分の集中ってのが逆に短すぎて、いいところで途切れちゃうんだよね。どう工夫したらいいと思う?」
Claude:「なるほど、25分が短いって感じるのは結構あるあるなんですよ。特に編集みたいな深く考える仕事だと、25分じゃ物足りないって人も多いんです。あなたの作業スタイルに合わせてカスタマイズするのはいいアイデアですね。こんなの試してみませんか:
1. 作業時間を長くする:
   - 35分作業/5分休憩
   - 45分作業/10分休憩
   - 50分作業/10分休憩
   
   これくらいなら、もっとじっくり集中できると思います。
2. 柔軟なポモドーロ:
   区切りがいいところまで作業して、それから休憩を取る。ただし、上限時間(例えば60分)は決めておいて、それを超えたら必ず休憩を入れる。」

https://claude.ai/

なるほど、提案が具体的だ。
僕はちょっと考えて「45分作業/10分休憩っていいかも」と思った。

そういえば、45分って小学校の授業時間と一緒だ。
小学校のときは授業中結構集中していられたのに、
中学校になったらそれが50分になってしまって「長いなぁ」と感じたのを思い出した。
大学の90分授業なんてのは論外で、後半はずっと「早く終わらないかなぁ」とソワソワしていたもんな。

そして完成した「僕のためのスケジュール」

その後もClaudeとあれこれ話し合って、こんなスケジュールを作ってみた:

  1. 9:00 - 9:25 (25分間の仕事準備)

  2. 9:30 - 11:35 (45分作業 x 2回、間に10分休憩、最後に25分長休憩)

  3. 11:35 - 13:40 (45分作業 x 2回、間に10分休憩、最後に25分長休憩)

  4. 13:40 - 14:25 (45分間のお昼休憩)

  5. 14:25 - 16:30 (45分作業 x 2回、間に10分休憩、最後に25分長休憩)

そして、今週から3日間ほど、それを実践してみている。

予想以上の効果

このスケジュールでやってみたら、仕事がびっくりするほど進み、
なんと、今までの倍以上のタスクがこなせるようになった!
しかも、おどろくことに前ほど疲れてない。

45分の集中というのはとても僕に合っていたようで、
むしろこれまで途切れがちな集中でだらだらと2〜3時間かかっていたものが45分でスッキリ終わったりもした。

うまくいった理由を(これもAIの力を借りて)自分なりに分析してみた:

  1. はっきりしたサイクル:作業と休憩のリズムがはっきりしてて、僕のADHDの特性にも合ってた。

  2. ちょうどいい休憩:短い休憩と長めの休憩のバランスが、集中力を保つのに効果的だった。

  3. 朝の準備時間:朝に1日の計画を立てるのが、タスクの優先順位づけに役立った。

  4. 45分の集中:この時間がちょうどよくて、集中力をフルに発揮できた。

最後に

ADHDは確かに大変なこともあるけど、うまく付き合っていけば、むしろ強みにもなるかもしれないと、僕は前から考えていた。
集中するまでに時間がかかり、なかなかスイッチが入らないけど、一度集中し始めたあとの仕事の速さとクオリティは人より優れているかもしれない。
うまく自分のやる気をコントロールしてあげられる方法が、他の人以上に重要なのだと思う。

まぁ、まだたった数日うまくいっただけだから、あんまり偉そうなことは言えない。
ADHDの特性には「飽きっぽい」があるから、このスケジュールを続けられるのも、あんまり長くないかもしれない。
でもこの劇的な効率アップの経験は役に立つよね。
ずっと続けられなかったとしても、「最近うまく仕事が進まないな」と感じたときに、何度でも挑戦し直せばいい。
それと、完璧を求めるんじゃなくて、少しずつ良くしていく姿勢が大事だってことも実感した。
理想的なスケジュールを最初から完璧にこなそうとするんじゃなくて、少しずつ調整していくことが大事。
だいたいスケジュールにあっていればOK、という、ゆるい感覚でね。

フリーランス、難しいけどこうやって自分で働き方を試行錯誤できるの、すごく楽しいな。
そして新しもの好きの僕にとって、AIの技術はとても役に立つことを実感できた。

ちなみにこのブログも、AIにたたき台を作ってもらったもの。
僕はちょっと手直しをしただけで、こんなふうにまとめてくれるのすごいな〜。

いいなと思ったら応援しよう!

文月 煉
文章を読んでなにかを感じていただけたら、100円くらい「投げ銭」感覚でサポートしていただけると、すごくうれしいです。