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【不動産鑑定士試験】試験当日の感想

不動産鑑定士の論文試験受験(2022年8月)を振り返って、試験を受けての雑多な感想を書きたいと思います。

余談

当時は妊娠初期でつわり真っ盛り。毎日3-5回嘔吐し、一日中寝たきり状態でした。

この状態で試験前に電車やタクシーに乗ることはほぼ不可能だったので、試験前日から、試験会場(TOC有明)前の相鉄フレッサインホテルに泊まることにしました。

このホテルに泊まっていなかったら、試験会場にたどり着くことは絶対に無理だったので、試験会場の斜向かいにホテルがあって本当によかったです。

私の印象では、試験後、20名以上(?)の受験生が同じホテルに入っていったので、試験会場前のホテルに泊まる戦略の方は一定数いるようでした。

試験1日目

〜民法〜

ホテルから1分で会場に到着しました。
出願期間が始まったその日に出願したため、私の受験番号は1桁台でした。
早めに出願する人=やる気や自信がある人(?)という構図なのか、受験番号が浅い席には欠席者が少なく、私の前後も横も受験生が座っていて、しまった…と思いました。

受験番号が後ろになる程、欠席者が多くなる(空席が増える)印象だったので、遅めに出願したほうが、前後左右が空席の確立が高くなって、落ち着いて受験できるので、いいのではないかと思いました。

会場到着後も、全く体調は良くならず、トイレで2回リバース。
ここままでは試験中もトイレに篭りきりになるのではないか・・・と心配し、試験監督の方に「妊娠中でトイレに行く可能性がある。」ことを予め伝えました。

幸い、試験中はアドレナリンが出ていたからか、吐き気も治り無事に民法を終えることができました。

肝心の民法の出来は?というと、問1の(1)(2)と問2(2)はLECの講座で扱っていたような内容なので、完答できました。問2の(1)は、LECの講座でも見たことのない内容だったので、初めは焦りましたが、問題文の下に引用されている条文を読んでなんとか回答することができました。

LECで扱っていない内容は、他の受験生もカバーしていないだろうという謎の自信があったので、民法の結果で落ちることはないなと思いました。

〜昼休み〜
試験後、急いでホテルに戻ります。
ホテルでは、前日に買っておいた枝豆と漬物を食べました。少し横になって、体調を回復させて、ぎりぎりに試験会場に戻りました。

試験が終わって緊張が解けると気持ち悪さが復活するので、ホテルで横になれて本当に助かりました。

〜経済〜

さて、次は1日目の後半戦の経済学です。

問1はLECの講座と模試で扱った内容がそのまま出たような形だったので、8割くらいは回答できました。

妊娠が発覚してからの試験直近の約2か月間は、試験勉強が殆どできなかったことを考えると、妊娠していなければ、LECの講座と模試の内容で完答できていたのかと思います。

そして問題の問2です。経済学部出身の私ですが、問題文を読んでも、何を聞かれているのか良く理解できず、焦りました。

そして周りを見渡すと、私の周りの受験生は、頭を抱えたり、ため息をついたりしていて、焦っている様子です。

ここで、これは誰にとっても難しい問題なんだと思うことにして、自分を落ち着かせました。

そして、なんとか数式をこねくり回しまして穴埋め問題の5問中3問は答えを出すことができました。

問2(2)はそれらしいことを一応書きましたが、多分的外れな回答だったと思います。

自身が経済学部出身で経済学は比較的得意だったことや、受験生の様子から問2は難問と予想したことから、経済のせいで試験に落ちることはないなと思いました。

このような感じで試験1日目は終わりました。

1日目から絶望的な結果にならずにホッとしつつ、へとへとになり、会場目の前のホテルに戻ってすぐに深い眠りにつきました。

2日目

さて、2日目です。
民法と経済は比較的得意な私ですが、2日目からは苦手な会計と自信のない鑑定理論の試験です。

〜会計〜

会計という科目自体に興味が持てず、私にとって1番苦手意識のある科目でした。
そもそも暗記が苦手なのですが、会計は、ロジックみたいなものがあまりなく、単純な暗記が多いので、本当に退屈でした。

しかし、会計ごときのせいで落ちたくない!!!と思っていたのと、LECの先生が「復習はここだけで十分。」という範囲では論点に穴がありすぎる気がして不安だったのとで、先生が「出題される可能性は高くないだろう。」と言っていた部分まで逆に覚えることにしていました。

すると、出ました「負ののれん」!

この疑心暗鬼作戦のおかげで、会計は殆ど全ての問いに答えることができました。
教養3科目の中で、1番苦手な会計でしたが、1番完答に近かったのも会計でした。

〜鑑定理論(論文①)〜

さて、ここからが本番の鑑定理論(論文)です。全受験生がきっちり準備している科目なため、書けなかったらどうしよう・・・と不安が募ります。

問1の(1)と(3)は、基準を引用してきちんと回答できましたが、(2)の「不動産の価格の二面性」については、完全にノーマークで、トンチンカンなことを書いてしまいました。

続いて問2ですが、(1)は書けましたが、(2)と(3)は書いたは良いものの、自信のない回答になってしまいました。

2日目を終えての感想は、「落ちたかも・・・」でした。

鑑定理論が思ったよりできなかったので、落ちるとしたら原因は鑑定理論だなと思い、少し落ち込みました。

3日目の試験への不安が募る2日目夜になりました。

旦那さんには、「鑑定理論で予想外の問題が出て落ちたかも。でも来年も受験とか無理だから、落ちたら諦める。」と後ろ向きなラインを送っていました。

体調は相変わらず激悪で、会場での嘔吐もありましたが、体調不良よりも鑑定理論が思ったように書けなかったことで落ち込みました。

3日目

〜鑑定理論(論文②)〜

さて、最後の1日です。
昨日の落ち込みを若干引きずり、緊張しながら鑑定理論に挑みます。

問1の収益分析法は、「そんなに論点もないし出ないだろう。」と思いつつ渋々覚えていた範囲なので、出た時はラッキーと思いました。全て回答できて安心しました。

問2も、LECにて出題予測されていた開発法に関する問いだったので、殆ど答えることができました。

殆ど回答用紙を埋めることができ、試験後に安心したのをよく覚えています。

〜鑑定理論(演習)〜

そして、最後の砦、鑑定理論(演習)の時間がやってきました。

試験開始の合図とともに、受験生がものすごい勢いで問題用紙をちぎり出すので、焦ってしまいました。

これまで海外で1人で受験生活だったので、勢いに押されてしまいました。

そして、つわり中で頭がぼーっとしているので、ゆっくり記憶を辿ることはできるので論文試験はさほど困らなかったのですが、俊敏に計算するとなると、なかなか難しく、演習中は、頭は回転しないし、ゆっくり電卓を叩けど毎回違う計算結果になるので、本当に焦りました。

しかも、最初に初歩的な計算ミスをしていることに途中で気づいたので、最初に戻って全部計算し直さなければならず、回答用紙をすごく汚い状態
にしてしまいました・・・

大汗をかきながらもなんとか最後まで回答したのですが、3手法で出した金額に大きな差があったので、「あ、これ何かがおかしいな。計算をどこかで間違えたな。」と思いました。

私はどちらかというと理系で、計算は比較的得意なはずなのに、演習があまりできなかったことに大ショックを受けました。

試験を3日間受けての感想は、「これ、落ちたな・・・」でした。

特に、2日目の鑑定理論(論文①)と3日目の鑑定理論(演習)の出来が悪く、落ちるとしたら原因はこれだと思っていました。

海外在住で、この試験のためにつわりの中、日本に帰ってきたのに、こんな結果で本当に悲しくなったのを覚えています。

結果としては、合格できましたが、それは教養科目の出来が良かったからなのか、思ったほど鑑定理論(論文①と演習)の出来が悪くなかったのか、分かりません。
情報公開請求も海外からでは難しそうなので、試験の出来を知る術はありませんが、合格できて本当に嬉しかったです。

私は決して成績トップの受験生ではありませんが、受験生活を終えて、自分の勉強方法の改善点や良かった点が見えてきたので、今後、この点についてもノートに残せたらいいなと思っております。

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