不動産投資詐欺にあった話 その4

(つづき)

怪しいな、と思いつつも、不動産投資における利回りといった最も基本的な概念も知らなかった私は、二人を信用し始めていました。
I澤氏の話によれば、初年度の手残りは所得税の還付でおよそ80万円になるとのこと。

少し考えます、とその場を濁してライフプランナーのT氏と帰途に着きましたが、その間も、「I澤さんで不動産買った方がいいって!」とごり押ししてきます。
一応、「なんでそんなに勧めてくるの?成約したらTさんのところにもいくらか入るんじゃない?」と聞きましたが「そんなことあるわけがない。お前のことを考えて紹介したんだ。」と怒り気味。

うーん、どうしようと思いつつも、「買うならもうご退職まで時間がないので手続き進めないと間に合いません!」「キャッシュバック100万円あげますから!」とにんじんをぶらさげられて、急かされるがまま、前に契約した不動産会社の方にはお断りを入れ、I澤氏の方で購入すべく、新たに手続きを進めることに。

正式な退職はおよそ1か月後、その前に信用調査(CIC)への問い合わせとか源泉徴収票といった書類が必要らしく、指示に従いながらも、I澤氏に呼び出され、いよいよ本詐欺スキームの主犯格と目される不動産会社の営業マン、S木氏と出会うことになります。
ちなみにT氏からは「次回からは俺いなくていいよね?」と言われ、彼はこの時点で案件からフェードアウトしていました。

場所はI澤氏の会社がある駅近くの喫茶店。予めI澤氏から送られてきたLINEの連絡先にはその営業マンの下の名前と思われるニックネームが表示されていました。LINEから電話して合流すると、50代半ば-60台くらいの、白髪多めので天然パーマ、丸い眼鏡をかけた線の細い男性がいました。
「S木です」簡単に自己紹介をすると、こちらの属性をひとしきり聞いてきた。融資の審査のために知っておきたかったらしい。しかし営業なのになぜか名刺を渡されなかった。雰囲気もとても胡散臭い感じ。
しばらくするとI澤氏が合流し、本題の不動産の話になりました。。。

色々なリスクはありますが、同じような被害者を出したくない、また、関係者に制裁を下したいとの思いから始めたブログです。少しでも問題意識を持たれたら、シェアやスキをお願いします。
油断してると、アルヒ、あなたの身にも起こるかもしれませんよ?
不動産投資詐欺に騙された話 その1はコチラ
https://note.com/fudosan2020/n/n7302c6c5c2d4

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