カナダで賃貸物件探し~その8 申し込みに必要な書類を送った。
2024年の春、賃貸物件を探した体験を書いています。
以下の記事の続きです:
この記事が役に立つ人
1.カナダで賃貸物件を借りたいと思っている人
2.不動産に関する英語に多少なりとも興味がある人
それ以外の方は読んでもおもしろくありません。
前回の記事の追記(娘のメール)
前回の記事に書き忘れましたが、家を見に行く前に、娘が、ジョンに、「母のアプリケーションを送ります。家も見たいです」という内容のメールを送っていました。
これは、娘がジョンと電話で話す前に送ったメールです。
時系列で考えると以下の記事に入れるべきものです。
娘の英語の文を見たいという方がいたので、念のため載せておきますね。これは比較的丁寧な英語です。
和訳:
こんにちは、ジョン。
アプリケーションを送っていただきありがとうございました。母が記入したアプリケーションを添付しますので、ごらんください。私たちはいくつか質問がありますし、家も見たいと思っています。
電話でも、対面でもあなたの都合のいい方法でお話をうかがうことができます。質問がありましたら、遠慮なく連絡してください。
家を借りるための次のステップ
ジョンの家の内見のあと、娘はいろいろ不満を述べていましたが、私はこのまま進めることにしました。
するとジョンから返事が来て、以下のものを出してくださいと言われました。4月2日のことです。
*****
要点だけ訳すと:
この先に進むために
1)明日、現在の家主にリファレンスチェックのために電話する
2)収入を証明するものが必要。たとえば、直近の給料の明細、またはT4*
3)クレジットスコア*を確認するためにクレジットレポートが必要
以上の3つの確認が終わったら、deposit to hold(物件をホールドするための前払金)の契約にすすむ。この契約がある間は、他の人に家は見せない。前払金は4月30日に払うダメージデポジット*の一部となる。
*****
*T4:雇用主が従業員に発行する給料明細。その年の給与総額や、源泉徴収された所得税額が書かれています。
*ダメージデポジット:家を破損させたときのために、テナントが入居時に払うお金。通常、家賃と同じ額。このお金は家を出るときに返してもらえます。
*クレジットスコア:クレジットカードの使用状況からつけられる点数。個人の信用度を数値化したもので、信用取引の際に重要な指標となります。スコアは300から900で、高いほど信用度が高いです。
エッセの記事にも書きましたが、
クレジットスコアは、家を借りる際、とても重要視されます。チェックしない家主もいますけどね。
短期の契約(ワーキングホリデーで半年だけ住むとか)だったら、クレジットスコアは必要ないと思います。外国人はクレジットスコアを持っていませんし。
ジョンのメールには、収入とクレジットスコアを同時に証明できる、Single Key tenant/Landlord screening というサイトへの案内もありましたが、私は自営なので使いませんでした。
私が用意した書類
収入の証明
収入の証明は、NOA (notice of assessment)を提出しました。NOAは、カナダ国税庁(CRA)から個人/法人に対して発行される、その年の所得税申告内容に関する正式な通知書/サマリーです。
CRAのサイトにアカウントを作っておけば、そこからPDFをダウンロードできます。
私は自営のため、収入に変動があるから、念のため過去5年分送りました。
クレジットスコア
クレジットスコアは Borrowellというサイトで取りました。
自分の銀行口座の管理画面でも取得できると思います(私の口座があるCIBCの場合はできる)。
一応、Credit Karmaでも取ってみましたが、
Borrowellのほうが使いやすかったし、スコアも少しだけ高かったです。
500ドルのデポジットも払った
私が書類を送ったその晩か翌日に、ジョンから、「全部チェックしました。問題ありません」というメールが届いたので、家を押さえるための契約書にサインをしてメールで送り、お金もジョンの奥さんに送りました。
前払い金は500ドルで、家を借りないことにした場合、このお金は返ってきません。
日本の大学受験で、併願した大学に受かったとき、入学金を払って、籍を取るのと同じようなものです。
この500ドルを彼が取ることについても、娘は不愉快そうでした。確かに、私もこういうお金を払った経験はありません。
でも、これまでは夫が家探しをすることが多く、彼の場合、すべてがギリギリになるので、1ヶ月も家をホールドする機会などなかったからかもしれません。
私は、この家を借りるつもりでいたので、500ドルを払うことに抵抗はありませんでした。ダメージデポジットの一部をちょっと早めに払うだけですから。
ジョンのメールの返事はいつも早くて、本職がパワーエンジニアのため、夜勤のときは夜中の1時や未明の4時すぎに送ってきました。
「やはりこのぐらいしっかり働かないと、不動産を何件も所有できないよね」と思いました。
私もメールの返事は早いほうですが、お金に興味がないせいか、貧乏神のような夫と暮らしていたせいか、不動産も資産も所有できませんでした。
"deposit to hold" agreementにジョンのサインをもらい、500ドル振り込んで、「あ~、よかった。これで家は決まった」と思い、「はて、夫にいつ言おうかな」と考えていました。
続く…
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