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あなたの活動は、あなたもサービス提供者も社会もWinを得られる活動につながっていますか?[利益とは何か #32]

組織の成果は、一人ひとりの人間の生活、人生、環境、健康、期待、能力の変化という組織の外の世界に表れる。組織がミッションを実現するには、あげるべき成果を明らかにして資源を集中しなければならない。

経営者に贈る5つの質問[第2版]
質問4 われわれにとっての成果は何か p55より


今回から「chapter4 われわれにとっての成果は何か」がスタートです。

成果は外の世界(組織の外)にあります。
組織の中にはありません。
組織の内側だけを見ていても、成果は見つけることはできません。

成果が見つかっていないのに、資源を投入してしまうことはただの損失です。
組織における損失、という側面だけではなく、社会における損失です。
社会に対して損失を発生させる組織は、社会から見れば不要な存在です。

成果といっても、売り上げを成果にしてしまうと、顧客の顔が売り上げの数字に見えてきてしまいます(;^ω^)
成果は、売り上げ以外のもので設定しましょう。


再度の登場、『「納品」をなくせばうまくいく』 (倉貫義人 著 日本実業出版社)です。
サブタイトルは「ソフトウェア業界の“常識”を変えるビジネスモデル」です。
社会人になってからほとんどの時間を、システムに振り回されています(;^_^A
いろんな機能がてんこ盛りなんだけど、簡単な入力内容でもとんでもなく面倒な作業を要求される……というのがシステムに対するイメージです。
こんな状況に陥ってしまうのは、システムを運用する側も納品する側も幸せにしない……そんな状況を打破するために、ソニックガーデンは社会の”非常識”でもある「納品のない受託開発」を実現されています。

例えるなら「システム構築のサブスク」でしょうか。
システムの技術は日々進歩しているのに、納品されたシステムは、納品された日から劣化するのみです。
ひとつ機能を実装するだけでも高額の追加料金を払わなければ、なかなか実装されません。
追加したい機能、であれば、すでにある機能から連想することはできますが、新しいシステムを構築するときに、使い勝手も含めて想像できる人は多くはいないでしょう。
発注者側で成果品が見えていないのに、構築作業を進めなければいけないシステム開発担当さんも大変です。
それが仕事だ!! ということは簡単ですが、成果はあがるのでしょうか?
本当の成果をあげるためには、現時点で常識とされている方法論は適切なのか、そこを疑うことから成果の定義はスタートするのでしょう。
受託開発で並走してくださるなんて、困ったときの伴走者がいてくださることと同じことですよね。
良質なシステムによって、関わる人の笑顔があふれたらいいなぁ、と思うのです♪
日本のデジタル対応の進まなさについて書かれた記事がありましたので、合わせてご案内です(;^_^A

前回『「納品」をなくせばうまくいく』をご紹介した記事はこちらです。
よろしければご覧ください♪


「一人ひとりの人間の生活、人生、環境、健康、期待、能力の変化」をより良い方向に出現させていくことがビジネスであるのですから、格差が生じてしまうという現代は、適切なビジネスがなされていない、ということではないでしょうか。

稼げないから、と社会の問題はビジネス化されにくいようですが、生じている問題を解決するための仕組み化を推進することが、今一番求められているのでは、と感じています。

よりよい社会は、多くの人を取りこぼして成立するものではありません。
若者世代に負担を押し付ければいいものでもありません。
今の自分たちの生活をよくすることだけを考えるのではなく、この先の未来を担う人たちのことを助ける施策を推進していかなければ、自分たちの将来の生活も危ういものになります。

社会を構成する人たちが、本当に必要とされる成果を考えたなら、目前の選挙によって社会が変わるはずです。

自分たちを支えてくれる人たちが、喜んで支えてくれるような社会にするために、今何ができるのか……。
自分たちのことだけを考えた施策もビジネスも、資源が投じられるのは避けるべきものだと思うのです。

政治の話に軸足がずれてしまいましたが、政治家の方の活動の結果は、わたしたち有権者の投票の結果です。
期待どおりの活動をしてくれていない、と感じることがあるのであれば、あなたの一票がそもそも適切だったのか、考えてみてはいかがでしょうか?


あなたがしてもらえてうれしいことは何ですか?
してくれた人も幸せになるために、あなたは何ができますか?
その行為のやり取りは、社会そのものを幸せにしていますか?


実践するドラッカー【利益とは何か】』 
chapter4 われわれにとっての成果は何か p90 #32


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

[利益とは何か]は、ミッションからスタートする<5つの質問>というツールを使いこなせるようになることを目的に書かれています。

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