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【頼られること】から考える人間関係

私は昔から人に頼られることに喜びを感じる人だ。

仕事のことでも同業の人に質問されたら教えられる情報であれば結構すんなり教えている。
私のしている仕事はフローリスト。
お花の資格を取得して、アレンジメント教室の先生をしたり、アレンジメントを作り販売をしている。
資格を取ったのはかれこれ・・・20年以上前の話。
自身が起業した頃に協会を退会した。
それから協会とは全く違う場所で、お花関係の同業の人に会うことがあってもその人達は結構閉鎖的な人が多い。

『自分の得た知識をタダであげたくない』
『自分より相手の方が下』あるいは『相手の方が上』
『デザインを真似されるんじゃないか』
などなど・・・
思いはいろいろです。

だから結構同業の横のつながりって広がりにくい業界なんですよね。

そんな中数年前に同じ地元エリアで活動しているお花関係の人のお声掛けで数名のグループLINEが作られました。
お茶会を開いてくれたのですがしっかり全員集まることはまだかなってません。
そして、その集まりをあんまりいいように思っていない人もいるようで。
お声掛けしてくれた方は、『持ちつ持たれつみんなで大きくなろうタイプ』
ある人は『自分のこと(技術や得たもの)を話すのは嫌タイプ』
ある人は『私は下だから無理タイプ』
ある人は『お花にそんなに重きを置いていないタイプ』
まぁ、人が集まればいろいろな考えがあって十人十色。
同じエリアでの同業である以上、ライバルでもあるわけですから、そりゃぁ集まるのも難しいかな?とわからなくもない。

私は仕事に関してもだけど、プライベートであっても、心理学のことであっても、答えられることがあれば答えたいタイプである。
だから、お声掛けをしてくれた方の『持ちつ持たれつタイプ』である。
だけど、どうだろう・・・
これが一方だけの場合。
『教えて』『教えて』と聞くだけで相手はこちらに何も与えない。
そうなると『持ちつ持たれつ』が成立しなくなる。
最初はいい。気持ちよく教える。喜んでくれる。
それがどんどん続くと答えなかったときどうなるか・・・
『それくらい教えてくれてもいいのにケチ』となる。
バランスが崩れる関係性だということ。

私には昔からご近所でお互い切磋琢磨しながら起業を共に頑張ってきた人がいる。
その人はサバサバしていて、人から慕われていて、だからと言ってどこのグループにも属さない、いろんなところに程よい距離感でいる人だ。
だからややこしいことが起きそうになる前にスッとその場から抜ける。
来るもの拒まず去る者追わず。人に依存はしない。
私にはそんな器用にできないものだらから彼女のことを本当にうらやましく思っていた。
そんな彼女は人に頼むのもうまい。
だから、私も頼られるとついつい『私がしようか?』と言ってしまう。

だけどある時気が付いたんです。
『持ちつ持たれつ』が崩れていることを。
これが崩れると関係性はどうなると思います?
『不公平さ』が出るんです。
どんどん私は嫌な気持ちなっていきます。
『私は友達だと思っていたのに、彼女は私のこと都合のいいようにしか思っていないんじゃないか?』って。
それに気が付いたとき“友人関係”が崩壊しました。
加えて、私は黒いモヤモヤを抱えた嫌な人間になってしまったのです。

それに気が付いたとき私は彼女のSNSを機能的に見えなくして、こちらから連絡は必要最低限にするように、距離を離すことにしました。

自分が思っていた以上に何にも変わりませんでした。
まるで肩透かしを食らったかのような気持ちにもなりました。
まぁ、結局去るも追わずは私も対象者であったのでしょう。
向こうは特に何か変だとも思っていないと思います。


こんな風に【持ちつ持たれつ】【winwin】というのが成立する関係性なのか
あるいは頼られたことに応える相手との関係に愛があるかどうか
この2つのうちどちらかがないと成立しないということがわかりました。

ここでいう【持ちつ持たれつ】や【winwin】には、お金のやり取りも含まれると思う。
これを教えてほしいからその分のお支払いをする。
この間教えてくれたお礼に手土産を持っていくとかでもいいだろう。
お互い強い部分を教え合うというのもいい。

【相手との関係に愛があるか】というのは親、兄弟、子、それ以外でも、無償の愛を与えられる関係性の相手だ。
身内でも見返りを求めだすとその関係性に亀裂が走る。

私はこの2つどちらかが成立していることを条件に、
頼られることに喜びを感じるのだ。

敬意、感謝、愛、目には見えないけれどそこが私の軸で一番大事にしていることだ。

頼られるような人間でいるために精進してまいりたいと思います。
今日も素晴らしい秋晴れ。素敵な一日になりますように・・・

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