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【ココロノマルシェへの回答】聞き上手になるには

「聞き上手」と言われて、皆さんはどんな人を想像されるでしょうか。

・話しすぎない人
・黙ったまま静かに相槌だけ打っている人
・話しているようでちゃんと話も聞いている人
・相手に共感し、適切な相槌や質問ができる人

いろんな解釈があるかと思います。

今日はココロノマルシェに寄せられたお悩みに回答する形でブログを更新してみようと思います。

▼ココロノマルシェ▼
僕が心理学の師匠としている根本裕幸カウンセラーが運営する無料のオンラインカウンセリングサイトのこと。

皆さんこんにちは、心理カウンセラーのフミでございます。

早速ですが、今回お寄せいただいたお悩みがこちらです。
以下に僕の回答も掲載しておりますので、同じ悩みを抱える方や、共感いただける方へ少しでも参考になればと思います。

『聞き上手になるには』

聞き上手になるにはどうすれば良いでしょうか?

自分と同じくらい話す相手だと相手の話を聞けるのですが、長く会話していたり、あまり自分から話を振らないタイプの人と話していると、自分の話にすり替えてしまう傾向があります。

最初は相手の話を深掘りしたり頷くのですが、話を聞いている間にも「自分」がひょっこり顔を出してしまい、話したくなってしまいます。社会に出てから、聞き上手の人の方が好感度が高く、反対に話しすぎる人は気が強く見られたり損なことが多いかを身をもって知りました。

聞き上手になれるコツ、アドバイスをお願いいたします。
(いちごミルクさん)

参照(https://cocoro-marche.com/archives/31962

いちごミルクさん、こんにちは。

ご相談いただき、ありがとうございます。
心理カウンセラーのフミと申します。

聞き上手って言うのは簡単だけど、実際にするとなると結構至難の業にもなりますよね。僕は今でこそカウンセラーとして活動していますが、まだまだ聞き上手ではないと思っていて、日々試行錯誤しているのが実情です。。

さてそんな聞き上手になりたいいちごミルクさんへ、今日は以下3つのポイントに絞って回答してみました。

①自分のことを話す=良くないこと?

いきなりですが、

…あまり自分から話を振らないタイプの人と話していると、自分の話にすり替えてしまう傾向があります。

お悩み本文より抜粋

”すり替えてしまう”というワードが気になりました。なんとなくですが、いちごミルクさんにとって自分のことを話すことはダメなことのように感じ、ネガティブな印象を持たれていのかなぁと思いました。

自分のことを話した時の相手の表情っていかがでしたか?
不機嫌そうな顔をされていたのでしょうか?

話を振ってこない相手との会話だと、沈黙になったりして、その沈黙を打破しようと自分の話をする時がありますよね。でもそれって決して悪いことではなく、むしろ会話を継続しようとする配慮や思いやりに溢れた行動だと僕は思っているのですが、いかがでしょう。

そんなに自分のことを話すことにブレーキがかかってしまういちごミルクさんは、きっと話し相手を思いやれる方で、優しく、常に相手の立場に立って考えられる方なんだと思いました。

相手に不快感を与えたくない、お互い気持ちよく話をしたい。だからこのような悩みをお持ちになったんだと察しています。これ、いちごミルクさんの素敵な魅力ですよね。

コミュニケーションって一方通行ではなく、相互的なものです。2人で一緒に作り上げていくものですよね?話をする側も、聞く側も、何らかの情報や刺激を受ければ、もっと話したいと思う気持ちになり、会話が盛り上がったりするものだと思います。

なので自分のことを話すことはダメなんだ!と強く思わないでいただけると少し気持ちが楽になるかと思われますが、いかがでしょう。

②人から嫌われたくないという恐れ

自分のことを話しすぎる人を見て、周りからの好感度が下がり、よく思われない人を目の当たりにしてきたのかもしれません。

おそらくその経験からいちごミルクさんの中で、

『自分のことを話す=好感度が下がる、損をする』

という観念(思い込み)を作ってしまったのではないかと思うのです。じゃあどうしてその観念を作ったのか。その根底にあるのは、自分のことを話してしまうことで、”傷つけられたり、嫌われる”ことを恐れているのではないでしょうか。だから、人からよく見られたいとか、周りからの好感度にばかり意識が向いてしまい、

・傷つきたくない
・嫌われたくない
・好感度を上げたい
・人からよく思われたい

だから聞き上手になろう!

そういった心境の変化が、心の中で起きていたのではと思いました。

で、ここで質問です。

・本当の自分を出すと嫌われる、と思ってはいませんか?
・どうして自分の話をする、しすぎてしまうと好感度は下がると思ったのでしょうか?
・好感度が下がると、いちごミルクさんはどんな感情になると思いますか?
・いちごミルクさんにとっての聞き上手ってどんな人でしょうか?

他にも質問はあるのですが、まずは上記の質問に向き合ってみてはいかがでしょう。どうして自分はこう思ってしまうのか、こうなったのはいつから?なんで?誰の影響?トラウマとかあったっけ?と。

いろんな角度から見つめ直していくと、ヒントとなるものに出会えるかもしれません。

③聞き上手になるコツ

とはいえ、いちごミルクさんは聞き上手になりたいという目標がありますよね。これ、素敵だなぁと思うんです。

なぜなら、実際ビジネスや仕事、恋愛、プライベートで人間関係を構築する上でこの『聞く力』ってめちゃくちゃ大事だと僕は思っているからです。人の話を聞ける人になれば、多くの人の役にも立てますし(カウンセラーがいい例ですね)、厚い信頼を築くこともできるようになりますからね。

ここからは僕が出会ってきた「聞き上手な人」の特徴を、僕自身の経験や考えも交えながら、アドバイスとして3点書いてみたいと思います。

《相手を尊重すること》

人とコミュニケーションする上で、すごく大切だと思っています。年齢、性別、国籍、見た目などに関係なく相手をリスペクトする気持ちを持つこと。
根底にこの気持ちがないと、それが言葉の節々に現れてしまい、意図しなくても相手に不快な気持ちを与えたり、人によっては敬意が感じられないことを一瞬で見破ります。すぐにバレます。
聞き上手な人は、とにかく相手と対等に接している人だと思っています。相手を見下さず、自分が上に立とうとせず、常に対等。「私は私だけど、この人はこう見て、こう考えてるんだ」と相手との間にしっかり線引きをしながら聞く。相手を尊重していればそれが自然と伝わり、その相手も気持ちよく話ができて、結果的に聞くことが上手な人になるんだと思います。

《集中力と想像力》

話している時、相手が自分の気持ちを代弁してくれたり、「そうそう、それ!」とわかってくれたりすると、いちごミルクさんはどのように感じるでしょうか。嬉しくないですか?

それってたぶん相手が話に集中して、話の内容から状況や場面などをしっかり想像できているからこそ、だと思うんですよね。話に集中せず、想像ができないまま話を進めると、いきなり的外れな相槌を打ってしまったり、「ん?話聞いてた?」と言ったような反応を返されることがあると思います。

なので、集中力と想像力を働かせて聞く。

そうするだけで、相手からの印象もだいぶ変わってくるのではないかと思います。話が難しい場合、タイミングを見て質問したり深掘りすることで、相手には少なくとも「この人は話の内容を想像してくれる、しようとしてくれる人なんだ」という好印象を与えると思いますし、それこそ聞き上手なのでは?と思いますね。

《共感し、心で「聴く」》

究極はこれかなと。”心で聴く”という姿勢。相手の表情を見ながら、共感して、気持ちに寄り添いながら【聞く】のではなく【聴く】のです。
共感することで、相手には「あ〜、この人はわかってくれてるんだ」と受け入れてもらえている感(受容感)や安心感などを持ってもらえます。

そうして共感を得られて気持ちがスッキリした相手が次に思うことってなんだと思いますか?

それは「色々聞いてもらったから、今度は私が聞いてあげようかな」という気持ちなんです。つまり、与えてもらったから今度は私が与えたい!となるんです。話を聴く側って「与えてる」んですよ。ここで与える(話を聴く)&受け取る(話をする)の良いサイクルが生まれるんです。

以上の3つが、僕が思う聞き上手になるためのコツです。

***

日々の生活の中で、多くの人が人の話を聞いているようで聞いていないことに、僕はカウンセラーになってからよく気づくようになりました。

これが意味することは、人間てやっぱり【自分の話を誰かに聴いてほしい】んだなーってことです。ただ聞くのではなく、心で聴いてほしいのです。

なので既に「聞き上手になりたい」と仰っているいちごミルクさんは、きっと人が大好きで、頼られたくて、相手を思いやることができる優しい方なんだろうと思いました。

その意識をお持ちでいる限り、自然と聞き上手になっていくのだろうと思っています。いい聞き手になりたいという意識を持つ方はなかなかいないと思いますので。心配しなくてもなれますよ!と僕は伝えたいです。

自分のことよりも相手のことを思いやれるいちごミルクさん。
数年後、周りの人たちから、

「ねぇねぇ、ちょっと話聞いてよー」
「あ、あのさ、…相談していい?」
「いちごミルクさんぐらいしかちゃんと聴いてくれる人いないんだもん」

なんていうシーンが想像できますね。好感度が高く、人当たりが良く、みんなから好かれまくっているいちごミルクさん。そんな素敵な未来が来るのは、そう遠くないかもしれません。

もし僕回答を読んでみて、もう少し深くお悩みについてお話ししてみたいということであれば、カウンセリングでお待ちしておりますね。

いちごミルクさんのこれからの幸せを、心より願っております。

心理カウンセラー フミ

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