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ブチギレました。日曜の夜に

僕だってキレることあるんですよ?笑

心理学を一緒に学んでいる同期からは「フミくんてキレることあるん??」なんてよく言われるけど、普通にキレますよ笑 頻度は少ないけど。ちなみに昨日の夜の話です。

こんばんは、心理カウンセラーのフミでございます。

なかなか怒ることのない僕が、昨日キレてしまいました。

それは歯磨きを終え、あとは寝るだけという午前0時ごろのこと。

ベットに横たわり、ゴロゴロしながらスマホをだらーっと眺めていた時でした。隣に住む外国人が、何やらよくわからん音楽を爆音でかけながら、数人でどんちゃん騒ぎしてました。爆笑する笑い声、踊って床をドンドンと叩く鈍い音。薄い壁越しに色んな音が聞こえ始め、次第にボリュームもエスカレート。

『ん……もうちょい。まだそんな眠くないし。もうちょいだけ待とう』

昼寝をしていた僕はそう自分に言い聞かせ、しばらく様子を伺うことにしたのです。いずれ収まるもんだろうと。さすがに日曜の夜ですからね。

0時半頃になってあくびがたくさん出てきたので、ゆっくり歯磨きとトイレを済ませ、電気を暗くしてベッドに入りました。布団はいつも顎に届くぐらいまで被るのですが、その日は顔全体が隠れるぐらいに上まで引っ張り上げ、騒音と格闘しながら就寝体制へ。

充電ケーブルを繋ぎ、アラームをかけたスマホを枕横に置いたのは0時40分頃。騒音…消える気配がない。隣ではずっと楽しそうな時間が流れていました。

イライラ。イライラ。
コイツら正気なんか?
日曜の夜なんだけど。

そんなことを思いながら、だんだんとイライラが”怒りの感情”へと変わっていくのを感じていました。

僕は今アパートの1階に住んでいるですが、1階だけ建物の構造が少し変わっていて、隣りの家の生活音がとても響いてくるんです。それに玄関のドアもおかしくて、隣のドアとの位置がとにかく近い。おかしんです(笑)もし僕と同じタイミングで隣もドアを開けたとすると、ドア同士がぶつかり合うんじゃね?という距離感なんです。さらに、お互いドアちゃんと閉めてるのに、家の中から話し声が普通に聞こえたりするという謎の通気性も。プライバシーゼロかよ、と突っ込みたくなるような変なアパートです。

こんな家の構造なもんだから、隣の人の生活音や声がものすごく聞こえてくるんですよね。ベッドにいると尚更ひどく。。

アパートの構図(わかりにくいか笑)

「どうしよう。言おうかな」

僕は我慢しつつ迷っていました。

隣にはどんな人が住んでいるか知っているし、前に玄関先で会った時はちゃんと挨拶もして来た良いヤツだったし。夜会がお開きになる気配は全くなかったけど、隣人を信じて、もう少しだけ待ってみました。

頑張って寝ることに集中しようとしていたら、しばらくして部屋の奥から聞こえていた彼らの声が、だんだん玄関先にまで近づいてきました。

そして、

『ガチャン。ギィィ〜』

男子3〜4人が大きな声で喋りながら出てきたのです。20代ぐらいの若い声。彼らは外に出るとそのままアパートの敷地内にある駐輪場へ向かい、ガチャガチャと自転車のロックを外している音が聞こえてきたのです。もちろんワイワイ喋りながらね。

そして、

「バーーン!!!」

チャリ一台がすごい音をたてながら倒れました。同時に笑う彼らの声もより大きく響き渡ります。

プツン

トドメを刺されました。限界でした。超えました。

キレてやりました

「もう無理だ。ありえねぇ」

1人でそんなことを呟きながら怒り爆発で布団から飛び起き、パジャマのまま玄関を飛び出し、駐輪場へと向かいました。

廊下の角を曲がって振り向くと、そこには3人の外国人(インド系。おそらくネパール人)がいました。うち1人が倒れたチャリを起こそうとしていて、他2人がチャリを倒した彼に向かって「何してんだよおまえ〜ハッハッハ」と罵りながら笑っている。そんな光景を目の当たりにしました。

僕:(小さめの声で)あの〜すいません
3人:(僕の存在に全く気づいておらず、彼らの世界に入っている。楽しそうにゲラゲラ笑い、こちらを一切見向きもしない)
僕:(ちょっとデカめの声で)あの〜、ちょっといいっすか?
3人:(ビクッと僕の方を見て)ア、ハイ…
僕:(人差し指を唇に近づけ「静かにしろ」サインを出しながら、眠そうな表情を出しつつデカめの声で)ちょっと静かにしてもらってもいいですか?うるさくて寝れないんですけど。全然。
3人:(ポカンとした表情で)ア、、ハ、ハイ。スミマセン。
僕:マジでお願いしますね。
3人:…ハ、ハイ。

アパートの駐輪場にて

注意した彼らはその後チャリに乗って、どこかへ出発して行きました。多分、コンビニかどこかへお酒や食べ物でも買いに行ったのだろう。そして戻ったら、どんちゃん騒ぎを再開していたのだろう。あのままチャリに乗ってどっか行かれていたらって想像すると、本当に絶妙なタイミングでキレることができて良かったなと思いました。

家に戻ると、急に『はぁ〜』とため息。そして、小さくガッツポーズ。

バクバクしていた心臓を少し落ち着けるように、しばらく外を眺めました。結局寝たのは1時ごろ。怒りを解放して超スッキリ。朝まで熟睡でございました。おかげさまで(笑)

前の僕だったら

夜が明けて、今朝通勤中のバスの中で昨日のことを思い返しながら、考えていたことがありました。それは「前の僕だったら、どうしてたかな」ということ。

前の自分だったら、どうしていたのか。
今回みたいな感じ方&行動をしていたのか。

答えは「NO」だと思うんです。というか、間違いなくNO。

以前の僕は絶対に我慢していた。湧き上がってくる怒りの感情に振り回され、抑えつけようと、必死にもがいていたと思いますね。そんな自分が簡単に想像できるんです。

「ダメダメ。こんなことで怒るとか、お前なんて器の小さいヤツなん?夜中とは言え、お隣さんも楽しみたい時はあるはずだし、楽しんでるところをぶっ壊す訳にはいかない。こんなんで怒るとか、アカンアカン。もっともっと空気読めよ。そんな男ダサいぜ!」

以前の僕が怒りを感じた時

って感じで、素直に怒りの感情を認め(られ)ず、肯定せ(でき)ず、感じ(たく)ないように、必死に思考を使って大切な感情に蓋をしていたんじゃないか。そう思ったんです。

一見、すごく優しい人のコメントみたいに見えるけど。これって超自己肯定感が低くて、自分に自信がなく、他人軸なんですよね。

以前の僕は、自分の本音にすぐ蓋をする”クセ”がついていた。特にネガティブな感情であればあるほど、それが湧いてきた時には積極的に蓋をしに行っていたんです。怒りを認めない。認めたらダメ。感じたらダメ。カッコ悪い。ましてやその怒りを外(他人)に出すことなんて御法度だという法律みたいなものが、僕の中にはありました。感情を外に出すこと=コントロールできていない、という風に捉えていて『キレる人=大人げない人』という意味不明の方程式もあったような。。昔の僕はそんなビックリする思い込みや偏見でがんじがらめになっていたよなーと、思ったんです。

でも今回はどうでしょう?見ましたよね?笑

すんなりと怒りを認め、寄り添い、感じ、そして解放する。怒り自体を感じたのはすごい久しぶりだったけど、そこで全く「怒りをダメなもの、大人げないもの」と扱わず、むしろそんな自分(怒り)を肯定し、認め、感じてあげられた。自分の心に湧いた怒りを”そのまま尊重する”ということができた。ちゃんと感じて、あんな丁寧に?解放してあげられた。

もうね、この成長にマジでびっくりしたんですわ😂
自己肯定感が高くなるっつーのはこういうことやろーな、と。

怒りを感じるなんて自然なこと。そんな大事な感情を思考でグイグイ抑えたところで、後になって湧き上がってくる。【感情には時間軸が存在しないんです。放置した感情って、そのまま心の中に残ってるんです】と僕が大変お世話になったカウンセラーが言っていた言葉があります。抑えた感情は、後追いで湧いてくるんです。

そしてこれは個人的なものかもしれないけど、もっと辛いのが、その時その時で感情を解放できない自分に対して、自己嫌悪してしまうことです。溜めていた感情が後になって湧いてきた時に「やっぱキレてたんじゃん。なんであん時言わんかったの?今さら何を言うわけ?」というふうに自分を攻撃してしまいがちでした。

だから、今回のこの騒音事件から見えてきたこと。

それは、僕の怒りに対する感情処理プロセスが変わってきたことに気づけた、ということでした。

【昔の自分】
感じてはダメだと思考で抑える 。
→ 後になって怒りを認め、感じる、解放する。そして自己嫌悪に陥る。

【今の自分】
まずは怒りを認め、感じる、納得する方法で解放する。
→ なんで怒りが湧いたかを考えてみる。

怒りが湧いて来た時の反応

みなさんは、自分に正直ですか?
みなさんは、怒りを受け入れていますか?
怒りって感じちゃいけない感情ですかね?
感じたくないから無視してます?

いいんですよ、人間ですから。そりゃ怒りを感じるのが普通なんです。じゃんじゃん感じてあげましょう。でないと、怒りは溜まったまま。溜め続けると危ないです。

蓋だけはしちゃあかんです。
蓋したところで、後追いで湧いてきます。
だからどんどん出してあげましょう。

今日は無音で寝れますように。

心理カウンセラー フミ




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