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2020/11/14 プロ格闘ゲーマー梅原大吾さんの「次世代を生き抜く力」オンラインイベントでの話

オンラインイベント JCデー「海部津島から輝く次世代を」
テーマ「次世代を生き抜く力」(子ども達が次代で活躍できる探究する力の必要性・保護者世代が子ども達の力を一緒に伸ばしていく)
https://amatsushima-jc.com/2020/10/2475
での、梅原さんの各ディスカッションでの話をまとめてみました(全網羅はできていません、ニュアンスが誤っている場合もありますので、その点は ご了承ください)。

1. 探究する力とは何か

自分の探究心は、元々「世の中の何かの役に立つから」という始まりではない。2010年にプロゲーマーになるまではそういった目的での探究はしてこなかった。ただ、そのように「何かの役に立つ」ということを考えなかった性格だったからこそ、たまたま上手くいったのかもしれない。

新しい格闘ゲームが出ると、それまでに探究した内容・知識がリセットされる。ショックが大きいが、こういった「この努力が何の役に立つのか分からない(リセットされる)」という経験が、今の 重要な事柄が速く移り変わっていく世の中を渡る上では 役立つのかもしれない。

2. 学校の授業のあり方

学校ではもう少し、色々な角度からの捉え方を知りたかった。通ったゲーセン(ゲームセンター)という環境の人からは、物事の色々な角度からの考え方・面白さを教えてもらった。
「役に立つ」よりも「こうしたら面白くない?楽しくない?」という教え方であれば、子どもたちも興味を持つかもしれない。自分も もう少し興味を持ったかもしれない。

3. 育てる立場とは何か

1) 子どもの頃 姉が優秀で自分は要領が悪く、「人生どうなるのだろう」と思っていた。そんな中 父は「繰り返し努力することが大事」と言ってくれたり、努力が実った際の話をしてくれて、明るい気持ちで生きていけた。
だから、ある物事に向いている・向いていないを教えるよりも、「どうとでもなる」という希望を持たせる やり方の方が良いかもしれない。

2) 「限られた人」から教えてもらった「重要な事」だけを守るようにしていた。その限られた人というのは「自分との約束を守る」人。そういう人からの助言については「自分の損することは言わないだろうな」と思えるので守ることができた。だから、自分が子どもを育てる立場だったら「子どもとの信頼を築く」ことがまず最初ではないか、と経験から思う。

4. オンライン教育の課題とは何か

現在、格闘ゲームはオンライン対戦が当たり前で、効率がいいし、地域によって生まれていたプレイヤー強弱の格差がなくなっていたりとメリットがある。反面、オンラインだけで強くなった人に会うと、少し変な人だな?(笑)と感じる時がある。
単純に技術を磨く「だけ」(効率重視)の話だったら人間でなくともAIで良いと思う。技術を磨く上でオンライン教育はいいと思うが、一人の人間として成長させるにはオンライン教育だけでは足りないかもしれない。

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