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写真から色を採る

新しい写真の楽しみ方を見つけた。
風景写真の魅力の一つである色を抽出した配色やチラシ等の作例、デザインのコツを紹介した本。

写真から感じた心地よい雰囲気を、写真の色を入れつつ別の形に置き換えるのは面白いのでは、とやってみた。noteで写真をお借りし、架空のチラシやポスター的なものを5つ作る。

夜の風鈴市

1枚目の、黒い背景に風鈴が連なる写真。黒い背景と風鈴の組み合わせは珍しいので、目を引いた。昼の爽やかな風鈴も素敵だけど、ひんやりとした闇に浮かび上がる風鈴は何だか神秘的で特別な感じがする。
風鈴のライトアップのイベントとかあったら行きたい。

写真に登場する色たち。
風鈴の周囲には実はいろんな闇色があったのだが、
今回は一番真っ黒なところを使う。
写真のようなガラスの艶やかさと輝きを出すのは難しい。
ポスターの情報って、もっといろいろあったような。

秋の光狩り

日光の透明感に惹かれた。少しくすんだ色合いが、吸い込んだら肺がすっと冷たくなりそうな秋冬の空気という感じ。
ピンボケが、光の粒がすすきの穂に実ってるみたい。すすきの穂が光るところを見たい。

写真に登場する色たち、と白。
単色を背景にすると一番明るい色でもなんか重い。
静かな雰囲気を出すのに苦戦したので、
写真にはないけど背景は白に。
写真の配色自体はすごく綺麗だから、
それを活かせるアイディアがほしい。
日光の瑞々しさはどうしたら出せるんだ。

星空をつくろう

鋭い角度で落ちる流れ星が、残像が目に残りそうなほど、まばゆい。ギンって音が聞こえそう。
塔の上の夜空が広く、見上げすぎると空に落ちそうな感じがする。緑がかった夜空は、何だかファンタジック。流れ星を再現したい。

写真に登場する色たち。
最初はいろんな色を入れてみたけど、
まとめるのが難しいので緑で統一。
よくばって流れ星をいくつも作ったら眩しすぎたので、
発光を弱めた。
あらためて感じた夜空を裂く一筋の流れ星の存在感。

影を生ける

画面を引き締める縦のラインと、モノクロの無機質さがかっこいい。植物よりも大きな影が、植物とは別の生き物みたい。
壁の人工的な形と、植物や影の有機的な形の対比が気持ちいい。影を主役にしたい。

写真に登場する色たち。
モノクロの濃淡も美しい。色選びは悩まず、
構図に集中して作れた。
作っているうちに、ざらざらな壁の質感が恋しくなる。
やはり写真の情報量は偉大。

鎌倉アートウィーク

電車のドアが、額縁のように風景を切り取る。外にあるはずの風景の方が、絵の中の世界のようで楽しい。電車と鳥居の色がリンクしてるのもテンションが上がる。
ふだんは「電車=内、車窓の風景=外」と捉えているけど、この内外が逆転する感覚を取り入れたい。

写真に登場する色たち。
色がたくさん使えて嬉しい。狭い範囲なら色が多くても
そんなにうるさくない、たぶん。
赤の面積が大きい、大胆な構図にあこがれる。
でも自分にはハードルが高かった。

終わりに

選んだ色を実際に置いてみると、写真の中で感じた印象とかなり違った、当たり前なのだけど。隣り合う色や、色を塗る面積でこんなに変わるのかと、手を動かしながらびっくりした。
色以外の要素で写真を見て感じた気分、印象に近づけていく。主に文字と図形に変換していくのだけど、はまった。色もだけど、文字を並べたり、加工するのに。
illustratorの操作に慣れてないから時間はかかったけど、また色や文字で遊びたいと思った。

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